貫前神社は上野国一の宮と称せられる県下随一の名神大社です。社殿は丘陵の北斜面に南面して建てられていて、丘の嶺にある総門から社頭に至るには下り参 道となっています。このように珍しい社殿配置がなされている点について、昔から諸説がありますが、社地と定めた綾女谷(あやめだに)が古代から祭祀のうえ で重要な聖地であったからと思われます。
式年遷宮祭・御戸開祭をはじめ多くの古風な神事を今に伝えますが、古典的な神 道の祭祀を知るうえで誠に貴重なものです。毎年12月8日に行われる鹿占神事(しかうらしんじ)は他に例のないもので、国の「記録選択」の対象になっていて、県の重要無形民俗文化財に指定されています。
境内には、総門・楼門・拝殿・本殿・神楽殿・ 日枝神社などの摂末社などの建物、及び、神仏 習合時代の遺構等が多数配置されています。なかでも楼門・拝殿・本殿は、江戸時代初期の代 表的な神社建築として、国の重要文化財に指定 されています。白銅月宮鑑・梅雀文鏡・竹虎文鏡の3面は国指定重要文化財です。