一に命 

二に生き方

              ~ 校長のつぶやき ~

2021

12.23

   2学期終業式

    校長式辞

 まずは,皆さんとこうやって今日の終業式を迎えられたことを嬉しく思います。2学期のスタートは新型コロナの感染者が再び増え始めた時期でした。しかし,そのような中でも体育祭,新人大会,合唱コンクール,文化祭,そして,先日は「立志式」も合唱を入れて行うことができました。どれも大成功でした。皆さんが日々の感染対策を徹底して守ってくれたおかげです。どんな時も真剣に,全力でやる皆さんに,校長先生は心をつかまれっぱなしでした。特に,新人大会の前日,3年生が全員で校庭から後輩たちに向けて,全力でエールを贈る姿には,衝撃を受けました。「なんてかっこいい先輩なんだろう。」そう思いました。この3年生の思いを受け継ぎ,1,2年生の皆さんも人のために全力で励ます思いやりの精神がジワジワと育っていることを感じます。そして,3年生のような迫力も少しずつ出てきたことを頼もしく思っています。

 さて,今日は,大きな節目の日ですので,皆さんの成長を祈念して,「立志式」でも紹介した,竹の話をします。この竹は,寺崎さんの山から皆さんのためにいただいたものです。竹は,このまっすぐで頑丈です。どんなに風が吹いても,雪が積もっても,折れません。それには2つ理由があります。1つは,“節”があるからです。

「竹に節あり」と言いますが,節がなければ,竹は成長途中で折れてしまいます。この節が,強くてしなやかな竹にしてくれます。2つ目の理由は,“根っこがつながっている”からです。見えない土の中で,竹同士がしっかりつながり,支え合っているのです。そうして厳しい自然界でたくましく生きているのです。人間も同じだと校長先生は思うのです。人生において節目は大事。今日のような終業式も大きな節目。どうか,竹のように“節目を大切にする人”になってください。物事の区切りとなる節目節目で自分と向き合い,振り返ってみてください。そして,「根っこ」自分の心の根っこの部分をしっかり育てて,そして,みんなでつながっていきましょう。縁あって同級生になった仲間,縁あって同じ二中生になった仲間です。励まし合い,笑い合い,支え合い,苦しいときこそ,力になれる仲間でありたいですね。

 また,2学期は,いろいろと失敗してしまった人たちがいました。よく考えれば言わなかった,やらなかったという失敗。あーあの時,〇〇を傷つけてしまったな。あーあの時,ちょっとダメだったな。と反省したことはありませんでしたか。そこで,校長先生からワンポイントアドバイスです。何か行おうとする時,まず,自分の前にスタートラインを引いてください。そして,「止」まる。という字をスタートラインの下に書いてください。さて,何という字になったでしょうか。そうです。「正」しいという字になりました。ね。ぜひ,実行してみてください。でも,苦しいときや辛いときは,いつでも相談してくださいね。

 最後に,冬休みも「一に命」「二に生き方」です。1月11日,皆さんの笑顔に会えることを楽しみにしています。皆さん一人一人の幸せと成長を願い,式辞といたします。

      令和3年12月23日 

      東松島市立矢本第二中学校 校長 松﨑和佳子


・・・校長室前に竹を飾っています。見に来てください。

                        (下写真)