このページは令和2年度から実施している学校DX化の取組をまとめたページになります。
朝学習の15分を活用したリテラシー向上の一斉指導
1人1台端末の充実した活用において,情報モラル・リテラシーの向上は必要不可欠です。そこで,宮城県総合教育センターが提供している動画教材「#60秒情報モラル」を活用し,校内デジタル放送を活用して,DX担当が3年生以上のすべてのクラスを対象に朝学習の時間を使って指導を行っています。指導は①動画の試聴,➁グループによる話し合い,③一斉共有,④DX担当によるまとめという流れで行い,年間10回程度実施しています。
※宮城県総合教育センターホームページより
Jamboardを活用した授業記録(R3~R4)
研究授業の事後検討会をJamboardを活用したワークショップ形式で実施しました。これにより,教師のJamboard研修や共同編集体験など情報活用能力向上を図ることができました。また,KJ法形式はベテラン・若手問わず多くの意見の表出があり,有意義な議論につながりました。
Googleドキュメントの活用で記録と即時共有(R5)
Jamboardによる事後検討は,議論の活発化という良さはあるものの,研究収録等にまとめるなど事後編集や振り返りにおいての使いづらさがありました。そこで,令和5年度の研究授業事後検討会では,Googleドキュメントによる分科会の記録を行いました。共同編集により,各分科会の記録がリアルタイムで更新され,文章化された記録により内容把握が容易となりました。また,分科会主催者としてもドキュメントは簡単に準備することができるという良さがあります。
研究授業の振り返りはGoogleフォームで行います。Googleドキュメントのリンク,フォームのリンクともに,教員専用クラスルームに添付してあるため,いつ,どこにいても接続することができます。
児童によるGoogleクラスルーム,GoogleMeetの活用
感染症や怪我のため自宅待機中の児童に対して,保護者の要望に応じてリモートによる授業のライブ配信をおこなっています。一斉指導の授業を自宅で見るだけでなく,岩沼小学校オリジナル授業スタイル※『IndiviFLIS』では,Jamboardの共同編集により,自宅からでもオンラインによる双方向学習が可能となります。
※『IndiviFLIS(インディビフリス)』の詳細は本サイトの「授業×DX」 を参照。
また,Googleクラスルームの活用により,デジタルプリントの配布も可能となり,学習内容の定着につながっています。
教室と自宅の児童が共同で作成したJamboard
作成中に,音声通話で意見交換する場面も
教師によるGoogleクラスルーム,GoogleMeetの活用
令和4年度は感染症対策として,オンラインによる職員会議を実施しました。新たな会議在り方として貴重な体験になったとともに,参集型の職員会議の良さを改めて感じた取組となりました。
能動的な学び手を育てる家庭学習の在り方
能動的な学び手を育てる授業『IndiviFLIS」を展開する中で,家庭学習においても自律的・能動的なものへとスタイルチェンジしていくことが大切であると考えました。そこで,本校では6年生児童を対象に自由選択型家庭学習「岩小ホームスタディー」を実施しています。
当実践のコンセプトを分かりやすく表したものが,左図になります。岩沼市教育委員会が示すように,「与えられた課題」から「自ら選択した課題」に取り組ませるべく,実施方法を検証し,適宜方法の変更を加えながら実践を行っています。
岩小ホームスタディーの具体的姿
①週始めに児童は1週間の学習予定を立てる。
②学習の取組状況をスプレッドシートの「スタック表」に記録する。(スタック表は学習時間30分でプルダウン式のセルを1つ選ぶ)
③週末に1週間の学びについて振り返る。
この取組を行うには,児童と保護者の理解が不可欠です。そこで、なぜこのような家庭学習の取組を行うのか,児童にどのような力が身に付くのかの説明を,児童に対しては対面のガイダンスで,保護者に対してはQRコード付きお便りで解説動画の配信をしました。
月末にスタック表の個人データをグラフ化して,子供に配布しています。このフィードバックを通して,家庭学習における学びの客観視をさせています。友達のグラフとの比較や視覚的に自己の学びを捉えることにより,翌月の家庭学習への取組に生かすようにしています。スプレッドシートは簡単にグラフ化することが可能です。