本ゼミが一番大切にしたいことは、「小さな民」を中心にグローバル・イシューを考えて行くということです。国際関係や国際政治に影響を受け方向性が決まっていくさまざまな制度や、国際協力の方針は、それらの影響をもっとも受ける人々の参加なしに決まっていきます。そこで本ゼミでは、逆に民衆レベルからグローバルな潮流を考え、基層からグルーバル社会の在り方を考察していきます。
(1)研究とフィールド・ワーク
上記のような考察を行うため、フィールド・ワークを通して自身の足で情報を収集することを大切にしています。というと「海外でフィールド・ワークをしないといけないの?」と思う学生さんもいるでしょう。しかし、私たちが住む日本ももちろんグローバル社会の一部ですから、私たちの身の回りにもグローバル・イシューはゴロゴロしています。そのような日本にあるグルーバル・イシューとそこにいる人々を対象にフィールド・ワークや研究する学生さんも歓迎します。もちろん日本国外の難民、児童労働といったフィールド・ワークが難しいことに関心を持つ学生さんも歓迎します。
(2)実社会での活動
また、本ゼミでは実社会での活動も奨励しています。活動は全て学生さんが自主的に行っています。内容は、外国にルーツのある児童のサポート、難民シェルターで働く、戦争遺跡マッピング、カーボントレーディングビジネスを行うベンチャー企業で働く、企業のサステイナブル戦略への貢献、団地でのボランティア、フェアトレード・セレクトショップ、フードパントリー(フードバンク)などです。これ以外に興味がある活動があれば、自分でグループを作ることも奨励します。
(1)研究とフィールド・ワーク、(2)実社会での活動は、いわゆる授業外の活動になります。やっと授業の話ですが、輪読やディスカッションを通じて国際協力や国際関係、また研究方法の理論的な知識を身に付けていきます。
ここまでで分かるように、本ゼミは授業時間内(1学期1.5時間×15回)では完結しません。むしろそれ授業外で多くの時間を費やしていただく必要があります。ゼミは自主的な学びの場です。そのために手間も時間もかかるということを理解して申し込んでください。
【入ゼミ相談】
相談は、随時受け付けています。ゼミには後輩係もいますし教員に直接相談しても構いません。見学もいつでもいらしてください。
教員研究室:B728
ゼミ後輩係:説明会で紹介します。
ゼミ見学:ゼミは金曜4限にD302教室で行っています。いつでも見学に来てください。
【入ゼミ試験】
本学部のゼミは、人数に上限があります。応募者が上限を超えた場合には、選考をすることとなります。2023年度、2024年度生は学部指定の「志望動機シート」と、レポートでゼミ生選考を行うことにしました。2025年度以降の入ゼミ選考は、またこのHPや大学から配布される『演習ガイド』でお知らせします。