平野研究室
ホタルやウミホタルなどの発光生物は、発光基質と酵素の働きによって発光します。このような生物発光の仕組みは、生命活動を可視化するバイオイメージング技術に用いられています。それに伴い、発光生物が光る仕組みにも注目が集まっていますが、まだ解明されていない発光原理や反応メカニズムが数多く存在します。そこで、当研究室ではホタルやウミホタル、オワンクラゲなどの生物発光の化学基盤を解明する研究を行っています。当研究室の研究により、発光中心であるオキシルシフェリン(発光体)が発光条件を変えることで、一つの発光体で緑から赤までの発光色と強さを変えられることを世界で初めて実証するなど、当研究室は生物発光研究においても世界をリードしています。
準備中
牧研究室
急性Tリンパ芽球性白血病 (T-ALL) は難治性希少がんであり、患者の多くは小児です。近年、治療法の進歩によって治療成績は向上しつつありますが、T-ALLに有効な分子標的薬は少なく、治療の適用範囲も限られています。そこで、T-ALLに対する新たな分子標的薬の開発が求められています。 当研究室ではT-ALLに対してDrug-likeな化合物の合成を目指し、東京都医学総合研究所やがん研究会のグループと連携しながら研究を行っています。
当研究室では、有機合成の立場からホタルなどの発光生物の天然化合物を基に『光イメージング材料』を合成しています。特に赤色発光する材料『AkaLumine』と『TokeOni』は企業との共同研究により、すでに実用化販売しています。これらの材料を用いて、他大の研究室や企業との共同研究で『光イメージング技術』を開発しています。光イメージング技術はライフサイエンス分野の研究に必要不可欠な研究ツールであり、このような基盤技術の発展がライフサイエンス研究の発展に貢献しています。