岐阜薬科大学の学生の皆様へ

岐阜薬科大学における教育・研究の進め方方針について

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が進む中で

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新年度を迎えましたが、新型コロナウイルス感染症COVID-19 の感染が全国的に一層拡大しており、国においては国民の方々の安全を確保し、一刻も早い終息を図るため、4月9日に東京都はじめ7都府県に緊急事態宣言を発出されました。また、愛知県、岐阜県、三重県の東海3県においても県独自で4月10日に緊急事態宣言や非常事態宣言を発出し、県民の方々に対し、不要不急の外出の自粛等を強く要請しております。 

そのような中で、本学としても学生の皆さんの健康と安全を第一に考え、教育・研究の質を損なうことなく、「知(地)の拠点」としての大学を維持するため、大学全体で真摯に検討を重ねてまいりました。その結果、学生の皆さんが公共交通機関等を利用して移動する機会や「3密」の機会を極力減少するため、「オンラインを用いた遠隔授業の導入」により授業を進めることとしました。

具体的には5月7日から遠隔授業を実施する方向で現在作業を進めておりますし、パソコンを所有していない学生の皆さんには大学のパソコンを貸し出すなど、工夫を凝らした支援をしてまいります。さらに、薬学教育においては実習教育など教員が学生の皆さんと対面して指導しなければならない授業がありますが、これらについては学年歴をずらすことなく、夏休み期間中や後期に配置するなどの措置を検討しております。

さらに研究室に配属されている4回生以上の学生の皆さんにつきましても、当分の間、必要最低限実施しなければならない研究のみとし、できる限り登校を控えるなどの対応を検討しております。ただ、そのような対応をした場合でも、学生の皆さん一人ひとりが個々の研究の到達目標をきちんと達成できるよう自覚をもって、自宅で文献調査をしたり、課題を整理するなど研究を進めてください。

いずれにしましても、感染拡大を防止するためには、学生自身が感染しない、また他人にうつさないという自覚をもって、一人ひとりが行動することが何よりも大事です。常日頃から「手洗い」、「うがい」を徹底するとともに、「3密」といわれる密閉空間・密集場所・密接場面を避け、岐阜薬科大学の学生であるという自覚とプライドをもって行動してください。

最後に、一日でも早く新型コロナウイルス感染症の感染拡大が終息し、楽しい学生生活が送れるよう力を合わせて努力しましょう。

なお、新入生の皆さんにおいては、新しい環境への戸惑いに加え、COVID -19の感染拡大の先が見えない中で不安は一層大きいものと推察します。不安や悩みを抱えている皆さん、遠慮せず、どのようなことでも結構ですので、気軽に大学に連絡・相談してください。本学教職員一同、全力で支援してまいります。

令和2年4月 岐阜薬科大学学長  稲垣 隆司