校長室より

              R5 「~いいね!の姿がいっぱいの富桑小学校に~」

                                    校長 西村 教子 

 やわらかな春の陽ざしの中、子どもたちの笑顔とともに令和5年度が始まりました。新1年生33名を迎え、児童198名、教職員28名で、本年度のスタートです。

 あらためまして、お子様のご入学・ご進級、誠におめでとうございます。

 4月7日の始業式では、子どもたちに、「皆さんの前でお話しするときには、富桑っ子の『いいね!』の姿を紹介します。」と約束しました。「早速、今日も見つけました。何年生かな。朝の掃除時間に職員室に来て、『失礼します。掃除道具を取りに来ました。失礼しました。』と丁寧な言い方ではっきりと伝わるように言っていました。いいね!着任式で新しく来た先生たちがあいさつをしているときも、うんうんとうなずきながら聞いている子が何人もいました。聞いている人がうなずいて一生懸命聞いてくれているのが分かると、話をしている人はとてもうれしいのです。校長先生は、とてもうれしかったです。」と続けると、ここから大きくうなずく子どもが増えました。最後に「みんなで『いいね!』がいっぱいの富桑小学校にしていきましょう。」と言うと、「はい。」と何人も元気よく返事をしたので、ここでも「いいね!」と返しました。

 本年度の学校教育目標としている「ふるさとを思い、心豊かに未来を拓く富桑っ子の育成」に向けて、子どもたちには、「その姿がいいね!」と具体的に声を掛けていくことが大切だと考えます。周りで見守る大人が多ければ多いほど、子ども一人一人に「いいね!」を伝えることができます。学校では、「富桑大好き」の教職員が全力で子どもたちの「いいねの姿」を見つけて声を掛けていきます。家庭でも、地域でも同じように「いいねの姿」を見つけて、声を掛けていただけたらうれしいです。

 本年度も、学校と保護者、地域の皆様とがしっかりつながり、富桑全体で子どもたちを見守り育てていきたいと思います。皆様の温かいご支援とご協力をよろしくお願いします。

                                                         R6   一人一人の花を咲かせましょう!

                                        校長 西村 教子

 桜の花が咲き誇る中、新1年生38名を迎え、児童212名、教職員25名で令和6年度の富桑小学校がスタートしました。あらためて、お子様のご入学・ご進級、誠におめでとうございます。

 今年度は、新学期最初の週と桜の満開の時期がちょうど重なり、学校でもお花見を楽しむ子どもたちの姿が見られました。私たちが普段サクラと呼んでいるのは、大抵がソメイヨシノという種類ですが、本校の校庭にはソメイヨシノよりも濃いピンク色のものや、白くて少しすぼんだ咲き方のものもあります。

 桜は日本だけでも600種類以上あるそうなので、どの種類なのかはっきりとは分からないのですが、一つ言えるのは、どれも本当に美しいという事です。「チューリップ」の歌に「どの花見てもきれいだな」という歌詞があるように、色や大きさ、咲き方等、それぞれが良さ、美しさを持っています。子どもたちも同じですね。だれ一人として同じではなく、一人一人が良さを持って成長しています。とすると、私たち大人は、成長を助けたり促したりする日光や雨、肥料等といったところでしょうか。気をつけないと、水や肥料のやりすぎは花を弱らせてしまいます。反対に足らなくても、やはり弱ってしまいます。大切なのは、子ども本来の力を伸ばしていくこと。子どもたちが自分で考え、自分で決め、自分で取り組んだり折り合いをつけたりするチャンスを奪ってしまってしまわないように、周りの大人が情報交換しながら適切な支援を行うことが大切です。

 学校と保護者、地域の皆様とつながり合って、富桑全体で富桑っ子の成長を見守り育てていきたいと思います。今年度も皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。