9月21日(金)に行われるプレカンファレンスでは、文化と文化の「はざま」で暮らす子供たちをテーマに、未就学の在日フィリピン人の子どもたちが通う「国際子ども学校 ELCC」を訪問します。日本で暮らす外国人(フィリピン人)の子供たちの姿と彼らを支える学校の様子を見学していただきたいと思います。その後、公益財団法人 名古屋国際センターに場所を移し、矢元貴美氏(上智大学研究員)から、外国にルーツ(とりわけフィリピン)を持つ子どもたちを取り巻く状況について概説していただきます。プレカンファレンスの締めくくりは、フィリピンにルーツを持つ学生たちとのトークセッションを行います。終了後、ミニ交流会も予定しておりますので、奮ってご参加ください。
9月22日(土)と23日(日)は、椙山女学園大学を会場に本大会となります。基調講演では、「地域の国際化と多文化共生のフロンティア:東海地方に着目して」と題し、静岡を含む東海地方における国際化・多文化共生の現状を本大会のメインテーマに即し、池上重弘氏(静岡文化芸術大学 副学長)から網羅的にお話しいただきます。
また、一般公開シンポジウムとして、「『タイのノンフォーマル教育の実情と課題』("Actual Circumstance and Challenge of Non-formal Education in Thailand")」と題し、Mr. Prayut Lakkum(プラユット ラックム 氏):Specialist of Instructional Media Development, Office of Non-Formal and Informal Education, Ministry of Education, the Kingdom of Thailand(タイ教育省ノンフォーマル・インフォーマル教育局)をお迎えし、お話しをいただき、その後、フロアとのディスカッションを考えております。
パネル・ディスカッションでは、「日本企業における外国人社員のキャリア形成の現状と課題――外国人社員・日本企業・研究者の視点から――」と題し、「外国人労働者」「企業人事担当者」「研究者」の各視点からのご発言をもとに、パネリスト間やパネリストとフロアーのみなさまとの間でのディスカッションをベースに進めたいと考えています。外国人労働者からの視点は鄭学京氏(矢崎総業株式会社 生産技術室)、企業人事担当者からの視点は長崎洋二氏(ナガサキ工業株式会社 代表取締役)、そして研究者からの視点は石黒武人氏(武蔵野大学)からお話しいただきます。
また、通常のポスターセッションと同時進行で、学術委員会企画でもあるテーマティック・ポスターセッションを行います。テーマティック・ポスターセッションでは、本大会2日目のシンポジウムで取り上げる内容の一側面でもある「防災」を切り口に、「多文化共生と防災・災害対策の取り組み」と題し、このテーマの下に集まった各研究のポスター発表の会場を設けます。
また、学会創立20周年記念事業の一環の企画(学術委員会企画)として、「スペキュラティヴ文化研究――『面白すぎる!』文化研究を目指して――」を計画しております。
学際シンポジウムでは、「実践から考える多文化共生の地域づくり――教育・福祉・防災――」と題し、伊東浄江氏(NPO法人トルシーダ 代表)、葛冬梅氏(多文化防災ネットワーク愛知・名古屋 代表)、後藤美樹氏(フィリピン人移住者センター(FMC)事務局スタッフ・外国人ヘルプライン東海 代表)の3名のシンポジストから、「生活者としての外国人」の視点に基づき「教育」「福祉」「防災」などの話題を提供していただきます。
最後にお知らせですが、6月10日(金)まで口頭での研究発表、ポスター発表等のお申し込みを受け付けております。たくさんの会員のみなさまからのお申し込みをお待ちしております。奮ってお申し込みください。
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