学校長あいさつ
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学校長あいさつ
本校は、大正11年(1922年)4月に高知県立佐川高等女学校として開校されて以来、昭和23年には学制改革で全日制、定時制を併設した男女共学の新制高等学校「高知県立佐川高等学校」となり、昨年度は創立100周年を迎えました。校是は「いのち輝け」の精神、つまり「他者と協働する精神」、「自ら考え、判断し、行動する精神」、「人の幸せのためにより良い社会を創造する精神」を生徒に育むことが本校の使命と考えています。
特に本校が取り組んでいる総合的な探究学習として、地域の課題を探り未来への提言を行う「さくら咲くプロジェクト」の活動を通じて、地域社会に貢献する意欲を持った人材を育成するとともに、社会に出て必要な能力を身に付け、自分の体験を自分の言葉で語り、自らの進路を切り開く力を養っています。
また、数年前に放送された地元佐川町出身の植物学者牧野富太郎博士をモデルにしたNHKの朝の連続テレビ小説「らんまん」のブームで県内外からたくさんの観光客が佐川町を訪れていますが、定期的に本校の地域マネジメント部がボランティア観光案内ガイドとして活躍してくれています。
このように、生徒数が少ない学校ですけれども、様々な教育活動を通じて、多様な進路希望を持つ生徒の進路実現のために教職員一同、全力で支援していきたいと考えています。
最後に今後も本校に一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
1学期を振り返って
校長 柳本 朋幸
保護者の皆様には、日頃より本校の教育活動に多大なるご理解、ご協力を頂きまして心より感謝申し上げます。最近の佐川高校のおかれている状況や生徒の皆さんのこの1学期の活躍等について書かせて頂きます。
この度、県から県立高等学校振興再編計画(令和7年度~令和10年度)が発表され、各地域における生徒の学びの可能性を広げるため、学校・課程等の配置を見直すという観点で、生徒数確保に向けて各校が学校の魅力化に取り組んでいくということが打ち出されました。少し難しい表現ですが、佐川高校のような中山間の小規模校も学校の魅力化に取り組み、現在、減少している入学者数を2クラス規模(41名以上)に目標を定め、努力していかなくてはならないということです。もし、その目標に届かなければどうなるかということですが、すぐにではないのですが、高校の統合も視野にいれていくことになります。これについては、「文教の町さかわ」から高校をなくしてはいけないということで、地元4町村(佐川町・越知町・仁淀川町・日高村)のほうも、学校と連携した組織を立ち上げ、本年度から活動をしてくれております。学校としては日頃より生徒一人一人を大切にした教育を実践していますが、なお一層、今ある教育活動の活性化と情報発信、中学校・高校の交流、部活動の活性化、進路達成等に向けて努力をしていきます。そして、今までにはない新しい取り組みにも挑戦していきます。入学者数の増加は、高校の再編の関係者だけでなく、地域や今の佐川高校生も望んでいます。保護者の皆様におかれましても、本校の教育活動のことを少しでも構いませんので、地元の方々に、また小中学生にお伝えして頂きたいと思っております。よろしくお願いいたします。
さて、この4月に校長として初めての入学式を行いました。壇上から見た22名の新入生はやや緊張した表情でしたが、「高校で頑張るぞ!」という意気込みも感じられました。それは思った通りで、すぐに学校生活にも慣れたようです。そして2・3年生も明るく活動的な1年生に刺激を受け、学習に部活動に頑張っています。
5月には、3年生にとっては最後となる高知県高等学校体育大会が開催されました。本校からは男子ソフトボール部、男子バスケットボール部、女子バレーボール部、卓球部が出場しました。私が地域の会に出席すると、新聞で県体の組み合せ表を見た方が、「バスケ、バレーが単独チームで出ちゅうねえ。ソフトは連合のなかで(佐川の部員)は何人おるが?」と声を掛けてくださる方もいて、「皆さん佐川高校のことに関心を持ってくれているなあ」と感じました。なかでも男子バスケットボール部は久しぶりに県体へ単独チームで出場しました。これまでは今の2年生が少人数で練習をしていましたが、1年生が入部し練習試合もできるようになりました。試合のほうは負けてしまいましたが、かなりの得点も挙げ、次に繋がる県体となりました。県体が終わってもすべての部員が残り、練習を続けております。今回出場した選手の皆さん、特に最後まで頑張った3年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
そして、6月には本校の総合的な探究の時間の学習成果発表会「いのち輝け~さくら咲くプロジェクト~」が桜座で開催されました。3年生8グループが地域の課題に向き合い、積極的に現地に出向いて活動を続けてきました。当日かなり難しい質問もありましたが、それぞれのグループは堂々と受け答えをしていました。3年生はこの活動で養ったコミュニケーション能力を発揮して、今度は進路達成に向けて作文や面接等に頑張っていくことでしょう。
1学期が終了し、これから長い夏休みに入ります。3年生の皆さんは、自分の進路についてより具体的に決定し、対応しなければならない時期に入りました。保護者の皆様も、今一度お子様と進路についてじっくりと話し合いをしていただき、応援をお願いいたします。1・2年生は、何かに挑戦する夏休みにしてください。そしてまたひとつたくましくなった顔を2学期始業式で見せてください。