山口大学国際総合科学部教授の小川仁志先生をお招きして、講演会を開催しました。本校の掲げる文理融合を目指す起点となる大変有意義な時間でした。テーマは『常識を超えて考えるための哲学思考~AI、創造者、君たちの未来~』と題してお話いただきました。
小川先生は講演の中で、常識を超えて考えるためには、「意味を疑う」→「様々な視点で捉え直す」→「再構築する」→「概念化する」の工程が必要で、このプロセスにおいて、本能や直感といった非思考的要素も重要であるとおっしゃっていました。
また、哲学思考を身につけるための前提として、『常識を疑う前に、まず十分な常識を身につけることが重要である』『知識と教養の違いは、生活や文化の中で磨かれた「使える知識」であり、教養を身につけるためには身体を使った体験が有効である』と語っていました。
結びの挨拶では、哲学思考を身につけることで、不確実な世の中で自ら未来を切り拓くことができると生徒に熱く語りかけ、生徒も熱心に聞いていました。