複雑流体物理学研究室のホームページへようこそ
大学院生募集
私たちの研究室では、コロイド、粉体、バクテリア(アクティブマター)からガラス(アモルファス)に至るまで、幅広いソフトマター・複雑液体系に潜む非線形・非平衡物理現象を探究しています。これらの系を理解する上で鍵となるのが、粗視化や自由度の縮約といった臨界現象の物理から発展した概念です。
研究アプローチとしては、理論および数値シミュレーションを基盤としながら、従来手法にとどまらず、機械学習やフルGPUを活用した分子動力学・流体計算など、様々な計算科学の手法を積極的に導入しています。これにより、問題の解決や新しい現象の予測に挑戦しています。
さらに、理論・計算研究にとどまらず、レオメーター、動的光散乱装置、共焦点顕微鏡などの実験的手法も利用し、他グループとの共同研究を行う予定です。
計算と実験の両輪によって、ソフトマター科学の新しい地平を切り拓く、独創的な研究の展開を目指しています。
・他大学、他学部・学科の方も歓迎します。何か質問があれば、 furu[at]iis.u-tokyo.ac.jpまで、気軽に相談してください。
・入試については、物理工学専攻のページをご覧ください。
研究設備
HPCクラスタ計算機
GPUクラスタ計算機
数値計算用ワークステーション(各自に支給)
実験スペース
News
・長岡で開催されるレオロジー討論会で、植田涼介さん(M1)、早野陽紀さん(D2)、古川が講演を行います:植田さんは、「コロイドのゲル化におけるクエンチ深さと構造形成の相関について」というタイトルで、GPU計算の結果を含むシミュレーションについて、早野さんは「微生物懸濁液の拡散における流体力学的な2体衝突・散乱機構とその機械学習による予測 」というタイトルで、機械学習による各種予測について発表します。
・8th ISMC(Creta)、Self-Organizing and Evolving Active Matter(Dresden)にて、早野陽紀さん(D2)がポスター発表を行います。
・広島大学で開催される物理学会年会で早野陽紀さん(D2)が講演を行います:”流体力学的相互作用を介したマイクロスイマーの衝突-散乱過程の機械学習による予測”
・10th IDMRCS(Barcelona)、17th PNCS(Tsukuba) にて招待講演を行います(古川)
・早野陽紀さん(D2)との共著論文Anomolous rheology of puller-type microswimmer suspensionsがPhys.Rev.Researchから出版されました(2025/5)。
・植田涼介さんが修士課程学生として入学しました(2025/4)。
・野地隼平さん(特任研究員、現 東北大学)との共同研究に関する記事:"Qualitative Changes in Kinetic Pathways Driven by Hydrodynamic Interactions in Dense Colloidal Suspensions" JPS Hot Topics 5, 023 が公開されました。また京都大学の荒木武昭先生にJPSJ News and Commentsに紹介記事を書いて頂きました: Do Hydrodynamic Interactions Change the Structural Relaxation in Dense Colloidal Systems? (2025/4)
・Ecole des Ponts(フランス国立土木学校)のAnael Lemaitre博士が、3月6日より滞在し、ガラス物理に関する共同研究を進めました(2025/3)。
・野地隼平さん(特任研究員)との共著論文"Impact of hydrodynamic interactions on structural relaxations in dense colloidal suspensions: helping the cage breakage"がJPSJ誌のEditor's choiceに選出されました(2025/3)。
・2025年3月に生産技術研究所において、IISシンポジウム"Soft and Liquid Matter Physics: Past, Present, and Future"を開催しました。国内外で活躍する第一線の研究者のご講演頂きました(2025/3)。
・野地隼平さん(特任研究員)との共著論文"Impact of hydrodynamic interactions on structural relaxations in dense colloidal suspensions: helping the cage breakage"がJPSJ誌で出版されました(2025/2)。
・早野陽紀さんが、大阪大学で開催された第12回ソフトマター研究会でポスター賞を受賞しました(2024/12)。
・早野陽紀さんが、ローリー(USA)で開催されたThe 8th International Soft Matter Conference にてポスター発表を行いました(2024/8)。
・寺山智春さん(卒業生、協力研究員)との共著論文Heterogeneous Solvent Dissipation Coupled with Particle Rearrangement in Shear Thinning Non-Brownian Suspensions、および、金澤貴弘さん(東大理学部、元UROP学生)との共著論文Microrheology of active suspensionsがSoft Matter誌で出版されました(2024/7)。
・早野陽紀さんが、エディンバラ(スコットランド、UK)で開催されたWorkshop: The Physics of Self-Organising Active Matter (Higgs Centre Workshop) にてポスター発表を行いました(2024/7)。
・早野陽紀さん(D1)との共著論文Anomolous rheology of puller-type microswimmer suspensionsをarXivで公開しました(2024/6)。
研究紹介2023年度版
寺山さん(卒業生・協力研究員)との共著論文がSoft Matterのinside front cover に選ばれました。
金澤さん(元UROP学生)との共著論文がSoft Matterのback cover に選ばれました。
野地さん(元特任研究員)との共著論文がJPSJのHOT Topics に選ばれました。
複雑流体物理学研究室
〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1 東京大学生産技術研究所
Bw301-303
TEL.03-5452-6753
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