青木 滋之
AOKI Shigeyuki
中央大学文学部教授［哲学専攻］
最終学歴/学位
京都大学人間・環境学研究科博士後期課程修了 / 博士（人間・環境学）
専門分野
英米系哲学、科学史・科学哲学
メッセージ
「百聞は一見に如かず」。手垢にまみれた通説・学説を鵜呑みにせずに、自分の力で一次文献（全集、初版、手稿etc.）を紐解くことが、哲学の真理探究の上でも、思想史研究の上でも大切です。その上で、哲学的思考の源泉となる社会的文脈、知的文脈、人的文脈などにも目を配り、自分（極東Far Eastの日本で、明治期以降に「哲学」を学んでいる系統の者です）の足元を自覚していくことも、日本で哲学をしていく上で大事だと考えています。
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担当講義/2024年度
哲学への誘い(1)
哲学への誘い(2)
現代論理学
対話の哲学
西洋近世哲学研究ⅠA
西洋近世哲学研究ⅠB
西洋近世哲学研究ⅡA
西洋近世哲学研究ⅡB
西洋近世哲学特殊研究A
西洋近世哲学特殊研究B
主な研究業績
【 著訳書 】
寺本剛編『リアリティの哲学』（中央大学出版部、2023年）[共著]
伊勢田哲治＋戸田山和久＋調麻佐志＋村上祐子編『科学技術をよく考える クリティカルシンキング練習帳』（名古屋大学出版, 2013年）[共著]
【 論文 】
「『マトリックス』の世界でのリアリティを考える」（『リアリティの哲学』、2023年）
「複数世界論の史的展開と現在」（『ユリイカ』1月号、2023年）
書評： Margaret C. Jacob, The Secular Enlightenment （『イギリス哲学研究』第44号、2021年）
「国際学会報告 : 初めての国際ロック会議（2018 John Locke Workshop）の報告」（『イギリス哲学研究』第42号、2019年）
"Earth Science before the Plate Tectonics Revolution in Japan: The Earth Sciences Department at Nagoya University 1942-1967"（Historia Scientiarum, Vol.28 No.3, The History of Science Society of Japan, 2019）
「拡張型のトゥールミンモデル ――ライティングへの橋渡しの提案――」（『会津大学文化研究センター研究年報』第23号、会津大学文化研究センター、2017年）
「科学哲学の授業でクリティカル・シンキングをどう教えるか 授業実践からの報告」（『名古屋高等教育研究』第11号、名古屋大学高等教育研究センター、2011年）
「都城科学哲学を読む ――パラダイム説の評価を中心に――」（『会津大学文化研究センター研究年報』第16号、会津大学文化研究センター、2010年）
【 研究発表 】
「ジョン・ロックとウィリアム・モリニューとの往復書簡」（第17回ジョン・ロック研究会, 2023.8）
"Locke and Toland on Authority and Reason"（2022 John Locke Conference, 2022.6）
「強い人間原理と複数世界論」（Japan Geoscience Union Meeting 2022, 2022.5）
「哲学教育でディベートを効果的に用いるためには」（第8回ディベート教育国際研究会大会, 2022.3）
「ダーウィンと科学哲学 ―同時代、現代の視点から―」（地質学史懇話会, 2021.12）
「ウィルキンスの月世界論」（Japan Geoscience Union Meeting 2021, 2021.6）
「ロックの人格同一性の議論――その発生の背景と論理――」（日本イギリス哲学会第45回総会・研究大会, 2021.3）
「リスボン大地震とヴォルテール ―地質現象が哲学思想に与える影響」（JpGU - AGU Joint Meeting 2020, 2020.7）
「17世紀イングランドにおける啓蒙思想の萌芽――知性・意志・自律」（日本イギリス哲学会第44回総会・研究大会, 2020.3）[共同発表]
“Locke versus Berkeley revisited – an interpretive essay on historiography”（UK-Japan Special Conference : Aspects of Early Modern British Philosophy, 2019.9）
「ロックの類推論―『人間知性論草稿』から『人間知性論』まで─」（日本イギリス哲学会第43回総会・研究大会, 2019.3）
"The Development of Analogy in Locke's Philosophy"（2018 John Locke Workshop, 2018.9）
「宇宙論的及び個人的な次元からみた人生の意味」（日本地球惑星科学連合2018年大会, 2018.5）
「ジョン・ロックと「啓蒙の時代」」（17世紀イギリス思想史研究の現在と未来 ──山田園子先生退職記念シンポジウム, 2018.3）
「ロックとW.モリニュー ―ロンドン王立協会からダブリン哲学協会への流れの中で―」（日本イギリス哲学会第42回総会・研究大会, 2018.3）
「実験哲学の知的思想史 ―王立協会設立期からニュートン主義時代への展開」（日本イギリス哲学会第41回総会・研究大会, 2017.3）
"Boyle and Locke on Primary and Secondary Qualities: A Reappraisal"（John Locke Conference at Gakushuin, 2016.12）
"Cosmic dimension on the meaning of life"（The 3rd Conference on Contemporary Philosophy in East Asia, 2016.8）
学会・研究会などの活動
日本イギリス哲学会（理事 2018/4-2020/3）、日本哲学会（編集委員2018/4-2023/3）、日本地球惑星科学連合（科学論セッションコンビーナ 2011-）、応用哲学会（理事 2011-2012, 編集委員 2020/10-2022/7）、ディベート教育国際研究会（論集編集委員長 2015/3-2019/3, 編集委員 2019/4-2024/3）、ジョン・ロック研究会（世話人 2007/7-）、イングランド啓蒙研究会（世話人 2018/6-）
研究内容のキーワード
英米系哲学、科学思想史、啓蒙主義、ジョン・ロック、ロンドン王立協会
指導学生の研究テーマ
（修士論文・学位論文タイトルなど）
自己肯定感についての考察 ―自身の自己肯定感の向上が意識に与える影響―
食べるために動物を殺すことは許されるか ―畜産動物福祉の可能性をめぐって―
SNSを糸口としたバークリー哲学の再構築
反出生主義の倫理的妥当性について
合理性を自律性で説明する
リンク
青木滋之教授が分担執筆した日本初のジョン・ロック研究英語論文集が公刊されました。(2022年8月2日)
青木滋之教授が日本科学未来館主催のトークセッション「実はつながっている？ 地球・惑星・生命の探究とあなたの価値観」に参加しました。(2021年7月17日)
大川真教授と青木滋之教授が担当する授業「特別教養・実践的教養演習」に関する記事が2021年7月6日の読売新聞に掲載されました。
「地球惑星科学の哲学」ってどんな学問？―――アカデミックジャーナリズム シノドスへの寄稿
Department of Philosophy / Chuo University