井ノ口　哲也

東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了／博士（文学）（東京大学）

中国思想史，後漢時代の経学と思想

　私が高校生の時に昭和時代が終わり、昭和史研究をやりたいと思って大学に入学しましたが、学部時代に中国後漢時代の王充の著書『論衡』を夢中になって読み耽ったことが、現在の私につながっています。

　数年前からは、日本の漢学・儒学にも関心をもって論文を書いています。日本のものの考え方の中には、中国思想との関連で捉えなければ本質的な理解に到達し得ないものも少なくありませんが、それらの解明は、中国思想研究に従事する者の任務である、と考えています。