「これほど思想史上に出ずっぱりの書物も珍しい」(中畑正志)
アリストテレス『魂について』は、2000年以上の歴史を有する世界的な古典の一つです。過去に蓄積された注釈書やその他二次文献だけでも汗牛充棟の様相を呈しており、新プラトン主義、イスラーム思想、中世スコラ哲学、近世のアリストテレス主義、そして近現代の現象学や心の哲学に至るまで脈々とその思想的営為は受け継がれ、再解釈を施されてきました。
本読書会では同書第3巻の精読を中心として、これら注釈書のいくつかも併せて検討する内容となっております。
アリストテレスの思想を知るのに、なぜ大昔の注釈書を参照するのか、疑問に思われる方もいるかもしれません。テクストそのものを理解しようとする場合、そうした試みがやや迂遠なものに映ってしまうというのも、分からない話ではありません。
しかし他ならぬアリストテレスもまた、魂についての問いを始めるにあたって、先行する諸見解の吟味を行いました。彼の前には、「魂 ψυχή」を巡る膨大な思索と、その途方もない変遷の歴史が横たわっていました。翻って考えてみると、現代の私たちと彼との間にもまた、単なる時間的な距離では言い尽くされない、歴史的制約とも言える分厚い層が堆積していることが分かります。
この“層”はいったい何なのか?これを検討することもまた、本読書会の一つの課題です。
テキスト:アリストテレス『魂について』(中畑正志訳), 京都大学出版会, 初版2001年
その他参考文献([ ]内は使用する邦訳および英訳 ※雑誌、出版年等の書誌情報は省略):
トマス・アクィナス『「魂について」註解』
[邦訳:石田隆太, 高石憲明 試訳※第三巻第一章から第八章まで, つくばリポジトリ(https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/?page=1&size=20&sort=custom_sort&search_type=0&q=0)よりDLしたものを使用]
イブン・ルシュド『「魂について」大註解』
[英訳:Therese-Anne Druart, Richard Charles Taylor, “Long Commentary on the De Anima of Aristotle”, Yale University Press, 2009]
イブン・シーナー「魂について」(『治癒の書』自然学部第六篇)
[邦訳:木下雄介訳『魂について:治癒の書 自然学第六篇』, 知泉書館, 2012年]
日程:毎週水曜日, 13:00-16:00(3時間)
8/13, 8/20, 8/27, 9/10, 9/17(全5回)
※第一回目(8/13)はイントロダクションののち、少しだけ読解に入ります。
※9/3は主催者の都合によりお休みします。
※一回ごとに長時間の実施になりますので間に15分程度休憩を挟む予定です
開催場所:中央大学多摩キャンパス文学部棟3号館、哲学共同研究室(+オンライン形式 ※Google Meetを使用)
形式:基本的に対面形式(オンラインも別途可)を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者が内容について諸解釈を提示し、③それについて参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めるよう意欲すること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。
https://forms.gle/2zsGzaTSt1Kuzck26
問い合わせ先:https://twitter.com/h_i_reading
読書会の内容について何か質問のある方、参加しようか迷っている方、ご相談を受け付けますので、上記のX(旧Twitter)アカウントのDMにてご連絡をください。哲学について勉強し始めたばかりの方でも参加しやすいよう、なるべく配慮いたします。
(池邉日路務/哲学専攻学士課程4年)
日時:月曜の 17 時から 19 時(初回:5月12日)
場所:3 号館 9 階 哲学共同研究室
概要:
初期フッサールの主著である『論理学研究』を邦訳で読んでいきます。
フッサール(1859-1938)は、現象学の創始者と呼ばれるドイツの哲学者です。フッサー
ルの著作の中でも『論理学研究』は、まさに「現象学」が宣言された著作です。
現象学の方法は、その後ハイデガー、サルトル、メルロ=ポンティ、レヴィナス、デリ
ダらに受け継がれ、哲学の一大潮流となっています。フッサールだけでなく、上記の哲学
者に興味がある方の参加もお待ちしています。
主催:井上創太郎(哲学専攻博士前期課程、専門はドゥルーズ)
連絡先:a22.73gg●g.chuo-u.ac.jp(●を@に変えてご連絡ください)
予習はなしでも大丈夫です。参加者全員で輪読していきます。主催者も専門ではないので、同じ立場で読んでいけたらと思っています。もちろん専門にしている(あるいは、しようとしている)人の参加は大歓迎です。
(井上創太郎/哲学専攻博士前期課程)
日時:水曜の 17 時から 19 時(初回:5月7日)
場所:3 号館 9 階 哲学共同研究室
概要:日本を代表する現代の哲学者が手掛けた名著・名論文を精読していきます。
本読書会では、彼らの学説ではなくむしろ、「哲学すること」を学びます。
想定している課題本は、『経験と言語』(黒田亘),『転校生とブラックジャック』(永井均),『現実性の問題』(入不二基義)です(変更の可能性あり)。
主催:井上創太郎(哲学専攻博士前期課程、専門はドゥルーズ)
連絡先:a22.73gg●g.chuo-u.ac.jp(●を@に変えてご連絡ください)
予習はなしでも大丈夫です。参加者全員で輪読していきます。主催者も専門ではないので、同じ立場で読んでいけたらと思っています。もちろん専門にしている(あるいは、しようとしている)人の参加は大歓迎です。
(井上創太郎/哲学専攻博士前期課程)
『純粋理性批判』の「超越論的論理学」に属する、有名な類推論、観念論論駁を中心に精読を行います。予習、及びその他の事前学習を要すると思われますが、当読書会では哲学を学習し始めたばかりの方でもご参加いただけるよう、会期ごとに一度は必ずイントロダクションも兼ねた解説を行なっております。最初はお試しのつもりで、気楽にご参加いただければと思います。
テキスト:『純粋理性批判 上』石川文康訳, 筑摩書房, 2014
※石川訳の持参は必須ではなく、他の邦訳でも可(文庫本だと篠田訳、天野訳、中山訳等がお手軽)。必要に応じて他の訳や原著も参照するが、ドイツ語のスキルがなくとも良い。
日程(全10回)と精読範囲:
4/18 イントロダクション(主に「アプリオリな総合判断」「超越論的演繹」「経験の類推」についての簡単な解説)
4/25 第三節 3 B. 第二類推 因果性の法則による時間的継起の原則
5/2 第三節 3 C. 第三類推 相互作用あるいは相互性の法則による同時存在の原則、第三節 4 経験的思考一般の要請
5/9 観念論を論駁する、原則の体系への一般的な注
5/16 第三章 すべての対象一般を現象体と可想体に区別する理由について
(5/24, 5/30, 6/6はお休みします)
6/13 第三章 すべての対象一般を現象体と可想体に区別する理由について
6/20 同上
6/27 反省概念の二義性について
7/4 同上
7/11 同上
開催場所:哲学共同研究室+Google Meetまたはzoom
形式:基本的に対面形式(オンラインも別途可)を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者が内容について解釈を提示し、③その解釈について参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めるよう意欲すること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。
https://forms.gle/7186hzNqUR8u2Gz89
お問い合わせ先:https://twitter.com/h_i_reading
読書会の内容について何か質問のある方、参加しようか迷っている方、ご相談を受け付けますので、上記のX(旧Twitter)アカウントのDMにてご連絡をください。哲学について勉強し始めたばかりの方でも参加しやすいよう、なるべく配慮いたします。
(池邉日路務/哲学専攻学士課程4年)
『純粋理性批判』の「超越論的論理学」に属する、有名な類推論、観念論論駁を中心に精読を行います。予習、及びその他の事前学習を要すると思われますが、当読書会では哲学を学習し始めたばかりの方でもご参加いただけるよう、会期ごとに一度は必ずイントロダクションも兼ねた解説を行なっております。最初はお試しのつもりで、気楽にご参加いただければと思います。
テキスト:『純粋理性批判 上』石川文康訳, 筑摩書房, 2014
※石川訳の持参は必須ではなく、他の邦訳でも可(文庫本だと篠田訳、天野訳、中山訳等がお手軽)。必要に応じて他の訳や原著も参照するが、ドイツ語のスキルがなくとも良い。
日程と精読範囲:
今回読み進める箇所を以下に二重丸(◎)で示し、日程ごとに範囲を割り振っています。尚、参加者の理解度に併せて、読み進めるペースについては都度調整しようと思います。
I 超越論的原理論
-第二部 超越論的論理学
-第一部門 超越論的分析論
-第二編 原則の分析論
-第二章 純粋知性のすべての原則の体系
-第三節 純粋知性のすべての総合的原則を体系的に表示する ◎
-3 経験の類推 ◎
-4 経験的思考一般の要請 ◎
観念論を論駁する ◎
原則の体系への一般的注 ◎
2/18 第三節 3 A. 第一類推 実体の恒常不変性の原則
2/25 第三節 3 B. 第二類推 因果性の法則による時間的継起の原則
3/4 第三節 3 C. 第三類推 相互作用あるいは相互性の法則による同時存在の原則
3/11 第三節 4 経験的思考一般の要請
3/18 観念論を論駁する
3/25 原則の体系への一般的な注
開催場所:哲学共同研究室+Google Meetまたはzoom
形式:基本的に対面形式(オンラインも別途可)を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者が内容について解釈を提示し、③その解釈について参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めるよう意欲すること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。
https://forms.gle/7186hzNqUR8u2Gz89
お問い合わせ先:https://twitter.com/h_i_reading
読書会の内容について何か質問のある方、参加しようか迷っている方、ご相談を受け付けますので、上記のX(旧Twitter)アカウントのDMにてご連絡をください。哲学について勉強し始めたばかりの方でも参加しやすいよう、なるべく配慮いたします。
(池邉日路務/哲学専攻学士課程3年)
ニュートンの『プリンキピア』は、人類史の金字塔と言ってよい第一級の古典です。
現在我々が使っているスマホやパソコン、毎日乗っているモノレールなども、このニュートンの偉業なしでは実現できなかったのです。
また、哲学史や科学哲学でも頻繁に登場する書物なので、その原文(訳文)に直に触れておくことは、哲学研究リテラシーを高める上でとても有効です。
この読書会では、『プリンキピア』の有名な箇所を中心に、ニュートン自身の思考をじっくりと追っていくことを目的としたいと思います。
▲ 2004年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジにて撮影
▲ 2013年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジにて撮影
日程
【毎週金曜日, 14:30~16:30】
2/14、2/21、2/28、3/7、3/14、3/21、3/28(※残り一回分の日程については要相談)
場所
中央大学 多摩キャンパスの文学部塔3号館、哲学共同研究室(3921もしくは3924)
※参加者が少ない場合は教員の研究室
読む箇所
1.『プリンキピア』とはどのような書物か――イントロダクション
2.第一篇 定義、絶対時間と絶対空間
3.第一篇 運動の三法則
4.第一篇 ガリレオの落体法則を導き出す
5.第一篇 ケプラーの三法則を導き出す
6.第三篇 4つの哲学規則と万有引力法則(その1)
7.第三篇 4つの哲学規則と万有引力法則(その2)
8.第三篇 「我仮説をつくらず」
※初回は自己紹介も兼ね、参加の動機や参加者自身の関心などを軽く共有できればと思います。
テキスト
アイザック・ニュートン『プリンシピア』, 講談社ブルーバックス, 2019
※テキストは購入もしくは図書館で借りるなどし、なるべくご持参いただければと思います(もし金銭等で厳しい方はご相談ください)。
※副読本として、和田純夫『プリンキピアを読む』, 講談社ブルーバックス,2009 を用いることもありますが、こちらは持参必須ではありません。その他参考文献については随時ご紹介致します。
進め方
回毎に決まった範囲から重要箇所を抽出し、それを輪読しながら逐一議論をする形式とします。何か分からない箇所や納得のいかない箇所があれば、質問内容の巧拙にこだわらず、遠慮なく問題提起していただければと思います。
※参加者には事前に精読とは言わないまでも、本文もしくは解説書にある程度目を通しておくなどの予習をお願いしております。
※補足資料として、基礎知識をおさえた簡単なレジュメを共有しようと考えております。
参加方法
以下のGoogleフォームに必要事項を入力の上、送信してください。その後、参加確認のためのメールをお送りしますので、一言ご返信いただければ、参加確定となります。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScniRfdlyyTLP4Y3M3ELIbkQeJ9p8rBAkETS0tbwEsIZlwBNg/viewform
お問い合わせ先
何かありましたら以下のメールアドレスにお知らせください。
a22.mpxf●g.chuo-u.ac.jp(●を@に変えてご連絡ください)
(池邉日路務/哲学専攻学士課程3年、青木滋之/哲学専攻教授)
この読書会では、スピノザの初期の著作である『知性改善論』を扱います。
邦訳で100ページ程の分量ですので、春休み期間で読み切る予定です。気軽にご参加ください。
使用テキスト:『知性改善論』秋保亘訳,講談社学術文庫,2023(各自で購入して下さい)
日時:未定。参加者の希望を募ります。
場所:哲学共同研究室
形式:担当者を決めて、指定範囲の説明や疑問点の共有をしていただく予定です(進め方に関しては、参加人数や状況によって変更する可能性があります)。
参加方法:以下のフォームに回答して下さい。
https://forms.gle/veBmkpWf34p9QABX7
連絡先:質問等ありましたら以下のアドレスにご連絡ください。
hikki800●gmail.com(●を@に変えてご連絡ください)
(佐藤生/哲学専攻学士課程2年)
シェリングの代表作である『人間的自由の本質』の読解を通して、自由・自然・人格・悪・愛・無底などについて考えていこうと思います。
まず参加者を募り、人数が集まれば実施しようと思います。
ご気軽に参加お願いします!
日時:要相談、今年度一杯(半年ほど)
場所:文学部3号館9階哲学共同研究室(予定)
形式:私(岡本)がレジュメを作成し、それをもとに内容を吟味、議論する。
参加方法:参加希望者は a21.mwc5●g.chuo-u.ac.jp に連絡ください。
(お問い合わせの際は、●を@に変えてご連絡ください。)
また、ご不明点などあればあわせてお気軽に連絡ください。
(岡本輝一/哲学専攻学士課程4年)
純粋理性批判の中でも特に難解で知られる第二部門「超越論的論理学」を中心に精読を行います。予習、及びその他の事前学習を要すると思われますが、当読書会では哲学を学習し始めたばかりの方でもご参加いただけるよう、会期ごとに一度は必ずイントロダクションも兼ねた解説を行なっております。最初はお試しのつもりで、気楽にご参加いただければと思います。
テキスト:『純粋理性批判 上』石川文康訳, 筑摩書房, 2014
※石川訳の持参は必須ではなく、他の邦訳でも可(文庫本だと篠田訳、天野訳、中山訳等がお手軽)。必要に応じて他の訳や原著も参照するが、ドイツ語のスキルがなくとも良い。
精読範囲:
I 超越論的原理論
-第二部 超越論的論理学
-第一部門 超越論的分析論
-第一編 概念の分析論
-第二編 原則の分析論 (←今期はこの箇所を精読)
実施⽇程:【木曜日 13:20-15:10】
9/26 イントロダクション:『純粋理性批判』について
10/3 序言 超越論的判断力一般について
第一章 純粋知性概念の図式機能について
10/10 第二章 純粋知性のすべての原則の体系
ー第一節 すべての分析判断の最高原則について
ー第二節 すべての総合判断の最高原則について
10/17 第二章 〔省略〕
ー第三節 純粋知性のすべての総合的原則を体系的に表示する
ー1 直観の公理
ー2 知覚の先取的認識
10/24 第二章 〔省略〕
ー第三節 〔省略〕
ー3 経験の類推
ーA 第一の類推 実体の恒常不変性の原則
10/31 第二章 〔省略〕
ー第三節 〔省略〕
ー3 経験の類推
ーB 第二の類推 因果性の法則による時間的継起の原則
11/7 第二章 〔省略〕
ー第三節 〔省略〕
ー3 経験の類推
ーC 第三の類推 相互作用あるいは相互性の法則による同時存在の原則
11/14 第二章 〔省略〕
ー第三節 〔省略〕
ー4 経験的思考一般の要請
11/21 第二章 〔省略〕
ー観念論を論駁する
11/28 第二章 〔省略〕
ー原則の体系への一般的な注
12/5 第三章 すべての対象一般を現象体と可想体に区別する理由について
12/12 第三章 〔省略〕
ー付録 経験的知性使用を超越論的使用と混同することによる反省概念の二義性について
12/19 第三章 〔省略〕
ー反省概念の二義性への注
12/26 ※未定
開催場所:哲学共同研究室+Google Meetまたはzoom
形式:基本的に対面形式(オンラインも別途可)を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者が内容について解釈を提示し、③その解釈について参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めるよう意欲すること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:
以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。
https://forms.gle/7186hzNqUR8u2Gz89
お問い合わせ先:https://twitter.com/h_i_reading
読書会の内容について何か質問のある方、参加しようか迷っている方、ご相談を受け付けますので、上記のX(旧Twitter)アカウントのDMにてご連絡をください。哲学について勉強し始めたばかりの方でも参加しやすいよう、なるべく配慮いたします。
(池邉日路務/哲学専攻学士課程)
ホッブスの思想には機械論的世界観が下敷きとなっています。
この読書会では『リヴァイアサン』の第一部を読んでホッブスの機械論を理解し、可能であれば批判を試みます。
テキスト:ホッブス『リヴァイアサン』加藤節訳 ちくま学芸文庫
日時:夏休み中 13:30-16:30 全12回
7/25、8/2、8/5、8/6、8/27、8/29、9/2、9/5、9/9、9/12、9/17、9/19
場所:文学部3号館9階哲学共同研究室
(人数、日程次第で変わる可能性あり)
形式:予習した上で担当者を割り振り発表し、その解釈について議論します。
参加方法:以下のGoogleフォームに必要事項を入力して送信してください。
https://forms.gle/DQsQ6Am3RRetxhQP7
問い合わせ先:a23.jhcd●g.chuo-u.ac.jp(●を@に変えてご連絡ください)
ご不明点があればお気軽にご相談ください。
(小林俊介/哲学専攻学士課程)
「人間は生まれながらにして自由であるが、しかしいたるところで鉄鎖につながれている。
ある者は他人の主人であると信じているが、事実は彼ら以上に奴隷である。」
(『社会契約論』、世界の名著、中央公論社、井上幸治訳p232)
『人間不平等起源論』では、文明化された社会に存在する不平等の起源を社会が誕生する以前の自然状態まで遡り検討します。ルソーが語る自然状態は、理性、情念、社会性、所有欲、敵意…といった諸要素を取り払った人間の状態を前提としており、ロックやホッブスの自然状態とは異なるものとなっています。今回の読書会では、このルソー独自の自然状態の理解をひとつの目的として進めていきたいと考えています。
使用テキスト:「人間不平等起源論」坂倉裕治訳、講談社学術文庫、2016年←各自で購入
日時:7/25、8/1、8/8、8/22、8/29、9/12、9/19の10:50-12:30で開催します。
開催場所:文学部3号館9階哲学共同研究室(Google meetも一部可)(予定)
形式:基本的に対面形式を採用します。事前に担当者と読解範囲を決め、当日に担当者に読解範囲の解釈を提示してもらいます。その発表を受けて参加者間でその解釈についての検討を行いたいと思います。(初回から数回は永長が担当します。)
参加方法:以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。
※全学メールアドレスでログインしてください。お持ちでない方は、下記「連絡先」にご連絡ください。
https://forms.gle/rXU5fBEhWfXN4PnYA
連絡先:X(旧Twitter)@mophilosophy2のdm、もしくはa22.ha6c●g.chuo-u.ac.jpまでよろしくお願いします。
(お問い合わせの際は、●を@に変えてご連絡ください。)
読書会の内容について疑問点などがあればお気軽に上記の連絡先までご連絡をください。
(永長 魁/哲学専攻学士課程)
近年、分析哲学の系統を汲んだ美学が盛んになってきています。この読書会では、ステッカー『分析美学入門』を読んでいきます。
テキスト:ステッカー『分析美学入門』
日時:夏休みに開催。10回程度を上限として参加者で調整します。
場所:フォレストゲートウェイまたはグローバルゲートウェイの教室
進め方:担当者を決め、それぞれレジュメを作成する形で進めていく予定です。
参加方法:Googleフォームに事項を入力して送信してください。
Googleフォーム:
https://docs.google.com/forms/d/1BYI0AwACLWsLA2OKm3xio-GjRrtdpjgf--iiqBSeF88
(木村みうみ/哲学専攻学士課程)
* 『分析美学入門』読書会ポスター *
純粋理性批判の中でも特に難解で知られる第二部門「超越論的論理学」を中心に精読を行います。
夏季休暇期間中は「構想力」に関する部分を集中的に読解していきます。
テキスト:『純粋理性批判 上』石川文康訳, 筑摩書房, 2014
※持参不要。第一回実施時に精読箇所のPDFを配布予定。
実施⽇程:水曜日 13:20-15:10
8/21 第一部第一篇第二章第二節[A版]
8/28 第一部第一篇第二章第二節[A版]
9/11 第一部第一篇第二章第二節[A版]
9/18 第一部第一篇第二章第二節[A版]
※以降、秋学期から第一部第一篇第二章のB版部へ
開催場所:哲学共同研究室+Google Meetまたはzoom
形式:基本的に対面形式を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者が内容について解釈を提示し、③その解釈について参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めるよう意欲すること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:
以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。 https://forms.gle/7186hzNqUR8u2Gz89
お問い合わせ先:https://twitter.com/h_i_reading
読書会の内容について何か質問のある方、参加しようか迷っている方、ご相談を受け付けますので、上記のX(旧Twitter)アカウントのDMにてご連絡をください。哲学について勉強し始めたばかりの方でも参加しやすいよう、なるべく配慮いたします。
(池邉日路務/哲学専攻学士課程)
純粋理性批判の中でも特に難解で知られる第二部門「超越論的論理学」を中心に精読を行います。
カント哲学において、論理学とはいかなる位置を占めているか、また本書全体において打ち立てられた「超越論的(transzendental)」と言うカント独自のタームが、いかなる立場を反映したものなのか、本書を通して理解していきましょう。
テキスト:『純粋理性批判 上』石川文康訳, 筑摩書房, 2014
※持参不要。第一回実施時に精読箇所のPDFを配布予定。
実施⽇程:毎週木曜日 13:20-15:10(2024年5月2日~)※夏季休暇期間中も開催します
※2024年 5/2, 5/9, 5/16, 5/23, 5/30, 6/6, 6/13, 6/20, 6/27, 7/4, 7/11, 8/1, 8/8
第1回 序文と感性論のおさらい
第2回 序論 超越論的論理学の構想
※以降、第一部第一編 概念分析
第3回 第一章第一節から第二節
第4回 第一章第三節
第5回 第二章第一節
第6回 第二章第二節[A版]
第7回 第二章第三節[A版]
※以降、第一部第二編 原則分析
第8回 序論から第一章
第9回 第二章第一節から第二節
第10回 第二章第三節
第11回 第二章第三節
第12回 総括
開催場所:哲学共同研究室+Google Meetまたはzoom
形 式:
基本的に対面形式を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者が内容について解釈を提示し、③その解釈について参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めるよう意欲すること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:
以下のGoogleフォームに名前等の情報をご入力し、参加申請を行ってください。
https://forms.gle/7186hzNqUR8u2Gz89
お問い合わせ先:https://twitter.com/h_i_reading
読書会の内容について何か質問のある方、参加しようか迷っている方、ご相談を受け付けますので、上記のX(旧Twitter)アカウントのDMにてご連絡をください。哲学について勉強し始めたばかりの方でも参加しやすいよう、なるべく配慮いたします。
(池邉日路務/哲学専攻学士課程)
***いったい形而上学は可能か
「かりに学問としての権利を主張できるような形而上学が現実にあるのなら、つまり、ここに形而上学がある、諸君はこれを学びさえすればよい、形而上学は諸君にその真理について逆らいがたく、また変わることなく確信させるだろう、とわれわれが言いうるなら、この問題は不要であろう」(「プロレゴーメナ」野田又夫訳, p.107)***
テキスト:
『プロレゴーメナ』(野田又夫訳,『世界の名著32』所収), 中央公論社, 1972
『純粋理性批判(上)』(石川文康訳), ちくま書房, 2014
実施日程:毎週月曜日 17:00-18:40 → 15:10-16:50(2024年1月22日~3月25日)
※2024年 1/22, 1/29, 2/5, 2/19, 2/26, 3/4, 3/11, 3/18, 3/25
開催場所:哲学共同研究室+Google Meetまたはzoom
形式:基本的に対面形式を採用。①指定された箇所に事前に目を通し、②当日に担当者(運営者と教員)が内容について解釈を提示し、③その解釈について参加者が議論を行う。読書会に当たって配慮することは、いかなる些細な疑問や異論も積極的に提起し、文献への理解を深めること。人格否定やハラスメント等の逸脱行為を除き、内容の高尚さや巧拙に拘る事なく、あらゆる意見表明を歓迎すること。
参加方法:以下のGoogleフォームに名前やメールアドレス等を入力していただき、参加申請を行ってください。
https://forms.gle/qYEVyWB4C8Dc8XcA6
(池邉日路務/哲学専攻学士課程)
Photo by Wikipedia.
量子論理はなぜ生まれなければならなかったのか。
古典論理や非古典論理との違いはあるのか。
哲学において応用は可能か。
エキサイティングな量子論理の初出論文を読んでいきます。
読むもの ガーレット・バーコフ&ジョン・フォン・ノイマン「量子力学の論理(The Logic of Quantum Mechanics)」
日時、日程 2/20, 2/27, 3/5, 3/12, 3/19の12:30~15:30(3時間ほどを予定していますが、議論が盛り上がる場合には延長します)
毎週火曜日計5回の予定ですが、終わらなかった場合は参加者の予定に合わせて柔軟に追加日程を決めたいと考えています。
場所 哲学共同研究室(希望者がいた場合はzoomも併用します)
進め方 私が訳読をし、レジュメを作成します。それをもとに、皆さんとともに読解をできたらと考えています。
原文(英語)を一回4ページほど進められればと思っていますが、毎回予習範囲を指定しますので、出来る限りの予習をしてもらえれば幸いです。内容的には物理学や数学の知識が必要となりますが、レジュメ等で出来る限り補足します(私もそこまで物理学、数学に明るいわけではないので、もしもわからない箇所がある場合はいつでも議論しましょう!私もわからない箇所が多々あると思うので、一緒に悩みましょう!)。 途中参加、一部参加大歓迎です!欠席分の内容はレジュメ等で補完いたしますのでご気軽に!
参加方法 茂木のメールアドレス(a21.e8et●g.chuo-u.ac.jp)までご連絡ください(「読書会に参加したい!」くらいの内容で問題ないのでお気軽に)。人づてでLINEグループに入っていただくなどでも大丈夫です。
(お問い合わせの際は、●を@に変えてご連絡ください。)
参加希望の方へのメッセージ 昨今話題となっている量子力学の基礎づけとなっている量子論理の初出論文を原文(英語)で読んでいきます。哲学では決定論や論理学などにも影響を与え得るのが量子論理です。少しでも興味がありましたらぜひご連絡ください!
(茂木宏太/哲学専攻学士課程)
ホワイトヘッド『科学と近代世界(Science and the Modern World)』の読書会を行うことに致しました。
つきましては、学内学外問わず、参加者を募りたく考えております。
Photo by Wikipedia.
テキスト:
『科学と近代世界(Science and the Modern World)』
実施日:
毎週土曜20:00~22:00。
参加者の次週の予定と合わせて、毎回柔軟に決めたいと思います。
形式:
私が訳読をし、簡易的なレジュメを作ってくる予定です。それをもとに、皆さんで議論できたらいいなと思っています。
色々と教えて頂きたいので、可能であれば、参加者の方も簡単な予習をお願いしたいです(邦訳、原典問わず、可能な範囲で)。
参加方法:
ツイッターの @horigaasai 宛に、DMをお願いいたします。人づてでLINEグループに追加頂く、などでも大丈夫です。
使用ツール:
Zoomを使います。
初回までにダウンロードをお願いいたします。連絡はLINEで行う予定です。(LINEが使えない場合は相談してください)
(田中眞生/哲学専攻博士課程前期)
ハイデガー哲学の重要概念「世界=内=存在」とは何か。
夏休み中に『存在と時間』を第11節まで読みましたが、それを引き継いで第12節から読んでいきます。
テキスト:『存在と時間 上』(細谷貞雄訳), ちくま学芸文庫, 1994
Sein und Zeit, Max Niemeyer, 2006
実施日時:月曜日5限(17:00~18:40)
開催場所:3号館の空き教室+zoom
形 式:「毎回担当者がレジュメを作成する」または「予習なしで一緒に読み進める」形式になります。
読書会参加者の予定等を考慮して決めたいと思います。
ハイデガー『存在と時間』に限らず、色々な文献を読み合っていきたいとも考えています。
参加方法:X(Twitter)アカウントの@yhposolihp_ にDMをお願いいたします。
人づてでLINEグループに入っていただいても構いません。
初回日程:11/8(水)5限 3155教室 ※初回は予習なしで来ていただいて大丈夫です。
(田中優人/哲学専攻学士課程)
――「存在する」とは如何なる意味か。
20世紀最大の哲学者の一人に数えられるマルティン・ハイデガー。
彼の最初にして最大の主著『存在と時間』は、20世紀の思想界に稲妻の如き衝撃を与えました。
その影響は実存主義・構造主義・ポスト構造主義に至るまで幅広く、今日では「現代哲学の古典」と目されています。
本読書会ではこの『存在と時間』を序論第一章から第一部第一編第一章までを精読し、ハイデガーの問題意識や問題設定・考究手法などを検討したいと考えています。
学内外問わず、ご参加お待ちしております。
テキスト:『存在と時間 上』(細谷貞雄訳), ちくま学芸文庫, 1994
Sein und Zeit, Max Niemeyer, 2006
実施日時: 7/31, 8/1, 8/3, 8/9, 8/19, 8/21, 8/25, 8/30, 9/1, 9/4, 9/6, 9/8, 9/11, 9/15 の 13:00-16:00
開催場所:3924号室(3号館9階, 哲学共同研究室)+Zoomによるオンライン
形 式:担当者がレジュメを作成し、議論する形で進めていきます。
邦訳をベースに、必要に応じてドイツ語原文を参照します。
原典講読ではないので、ドイツ語知識の有無を問わずご参加いただけます。
学部生を中心にして丁寧に読み込んでいくので、敷居はとても低いと思います。
少しでも興味のある方は、是非お気軽にご参加ください!
参加方法:哲学共同研究室へお問い合わせください。
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScW0kl1-WmaolvB8x3g0Xv_L0TZI8VvVmD1J9h3MZeQH0B0Gg/viewform
初回日程:7/31(月), 13:00-16:00, 3924号室(3号館9階, 哲学共同研究室)
(鈴木悠太郎/哲学専攻学士課程)
ソクラテス・プラトン・アリストテレス
西洋哲学の源流たる彼らの思想もまた、それ以前の無数の哲学者の影響を強く受けている。
最古の思想家Vorsokratikerの断片を通し、西洋哲学2500年の営みを捉えなおしてみませんか?
この度、H.Diels-W.Kranz『ソクラテス以前哲学者断片集』の読書会を行うこととなりました。
学内外問わず、ご参加お待ちしております。
テキスト:『ソクラテス以前哲学者断片集』,岩波書店,1996
実施日 :2/2,9,16,17,20,22,3/2,3,8,9,13,15
形 式:対面+Zoomによるオンライン
参加方法:哲学共同研究室にお問合せください。
docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScW0kl1-WmaolvB8x3g0Xv_L0TZI8VvVmD1J9h3MZeQH0B0Gg/viewform
初回日程:2/2(木)、3924部屋(3号館9階、哲学共同研究室)、13:00~16:00
(鈴木悠太郎/哲学専攻学士課程)
Photo by Wikipedia.
テキスト:The Routledge Handbook of Food Ethics (2017)
日 時:毎週金曜日 3限(13:20~15:00)
場 所:オンライン開催
近年、哲学倫理学といった専門書を外れて、一般的なレベルでベジタリアン、ヴィーガンといった言葉を聞く機会が増えてきました。そこに現れる様々な哲学的、倫理的な問題を、しっかりとした事実や証拠に基づきつつ理解していこうという読書会です。
レベルとしては、学部上回生から大学院程度。英語のトレーニングも兼ねて、一語一句丁寧に読んでいく予定です。ハンドブックなので、「英語で、哲学とか倫理学の専門書をゆっくり読んでみたい」という人には、うってつけだと思います。
他学部、他大学からの参加も歓迎します。6章25節「動物の福祉」から読んでいきます。
参加したい人は、哲学共同研究室にご連絡ください。(青木滋之/文学部教授)
Department of Philosophy / Chuo University