詳細は、シラバスを参照してください。ここでは、年度をまたいで共有されるべき内容を掲載しています。
詳細は、シラバスを参照してください。ここでは、年度をまたいで共有されるべき内容を掲載しています。
各国政治を知るうえで有益な本(思いついた順に)
・イギリス
若松邦弘『分かり合えないイギリス』岩波書店(岩波新書)、2025年。
梅川正美・阪野智一・力久昌幸『源田イギリス政治<第二版>』成文堂、2014年。
梅川正美・阪野智一・力久昌幸『イギリス現代政治史<第二版>』ミネルヴァ書房、2016年。
近藤康史『分解するイギリス』筑摩書房(ちくま新書)、2017年。
高安健将『議院内閣制』中央公論新社(中公新書)、2018年。
・フランス
ミシェル・マルゲラーズ、ダニエル・タルタコウスキ著、中山洋平、尾玉剛士訳
『解(ほど)けていく国家——現代フランスにおける自由化の歴史 』吉田書店。
・イタリア
伊藤武『イタリア現代史』中央公論新社(中公新書)、2016年。
全体:
伊藤武、網谷龍介(編)『ヨーロッパ・デモクラシーの論点』ナカニシヤ出版、 2021年。
右翼について
・P.ペリノー『ポピュリズムに揺れる欧州政党政治 』白水社(文庫クセジュ)、2023年。
・J=Y.カミュN.ルブール『ヨーロッパの極右』 みすず書房、2023年。
・畑山敏夫『フランス極右の新展開』国際書院、1997年。
・畑山敏夫『現代フランスの新しい右翼』法律文化社、2007年。
ポピュリズムについて
・水島次郎『ポピュリズムとは何か』中央公論新社(中公新書)、2016年。
・C.ムッデ・C.ロビラ=カルトヴァッセル『ポピュリズム』白水社、2018年。
・Y=W.ミュラー『ポピュリズムとは何か』岩波書店、2018年。
・水島次郎編著『ポピュリズムという挑戦』岩波書店、2020年。
・水島次郎編著『アウトサイダー・ポリティクスの時代』岩波書店、2025年。
左翼について
・小野一『現代ドイツ政党政治の変容 ――社会民主党、緑の党、左翼党の挑戦』吉田書店、 2012年。
社会政策について(入口)
・駒村康平、山田篤裕、四方理人、田中 聡一郎、丸山 桂
『社会政策〔新版〕: 福祉と労働の経済学』有斐閣(有斐閣アルマ)、 2025年。
・宮本太郎編『福祉国家再編の政治』ミネルヴァ書房、2002年。
・福原宏幸・中村健吾(編)『21世紀のヨーロッパ福祉レジーム: アクティベーション改革の多様性と日本』
糺の森書房、2012年。
移民政策と統合政策について
・宮島喬編『移民の社会的統合と排除―問われるフランス的平等』東京大学出版会、2009年。
・宮島喬、木畑 洋一、小川 有美(編)『ヨーロッパ・デモクラシー 危機と転換』 東京大学出版会、2018年。
・宮島喬、佐藤成基(編)『包摂・共生の政治か、排除の政治か:移民・難民と向き合うヨーロッパ』
明石書店、2019年。
・伊藤亜希子、『移民とドイツ社会をつなぐ教育支援 ―異文化間教育の視点から』九州大学出版会、2017年。
性的マイノリティについて
・森山至貴 『LGBTを読みとく ─クィア・スタディーズ入門』ちくま新書、2017年。
関連文献をいかに列挙します。
・基本文献
馬場康雄・平島健司編『ヨーロッパ政治ハンドブック 第二版』東京大学出版会、2010年。
※ とても専門性の高い本ですが、この一冊が読めれば欧州政治の基本構造が把握できます。
伊藤武・網谷龍介編『ヨーロッパ・デモクラシーの論点』ナカニシヤ出版、2021年。
※ 学生の皆さんが興味を持ちそうなテーマを選択して、講読しています。
まず、以下の文献を講読しています。
・馬場康雄・平島健司編『ヨーロッパ政治ハンドブック 第二版』東京大学出版会、2010年。
※ とても専門性の高い本ですが、この一冊が読めれば欧州政治の基本構造が把握できます。
・伊藤武・網谷龍介編『ヨーロッパ・デモクラシーの論点』ナカニシヤ出版、2021年。
※ 学生の皆さんが興味を持ちそうなテーマを選択して、講読しています。
※ 古賀の問題関心は、過去の論文をご覧ください。古賀(2019)あたりから、古賀(2021; 2022)くらいが演習と関係しています。
まず、以下の文献を講読いたしました。
・R.イングルハート著、山﨑聖子訳『文化的進化論』勁草書房、2019年。
・C.B.フレイ著、村井章子訳『テクノロジーの世界経済史』日経BP、2020年。
・中井遼著『欧州の排外主義とナショナリズム』新泉社、2021年。
※ 古賀の問題関心は、過去の論文をご覧ください。古賀(2019)あたりから、古賀(2021; 2022)くらいが演習と関係しています。
現在、世界中で価値対立が大きな政治争点となっています。
特に、ジェンダーや「人種」の平等をめぐる議論や
宗教的な価値と科学的知見との緊張関係、自己決定権と伝統的な価値との対立などが、
多くの国で政治的な対立軸を形成しています。
近年の「#me too」運動や「Black Lives Matter」運動は、こうした現象が全世界的に
可視化されたものですが、このような取り上げられ方をしていなくても、各地で類似の
現象が起こっているものと考えられます。
この演習では、こうした価値対立の背景を探るために、社会構造上の変化のみならず、
各国の政治的な機構や仕組みを理解することを目指します。
具体的な事例として、西欧と東欧を中心に扱います。これらの地域を扱う理由は、
表層的な「海外では」「欧米では」という議論と一線を画し、欧州と米州では
事情が異なり、また、欧州内部でも議論や法制度に大きな隔たりがあることを示すためです。
そのために、価値対立の背景を探りつつ、各国で状況にある理由を様々な角度から検討します。
もちろん、これらの地域について勉強した知見を活かして日本の現状について考えることは
大いに歓迎いたします。
昨年度、古賀担当の専門演習に参加した4年生は、こうした価値対立のうち、
特に急進右翼政党について専門的な論文を読んできたものと思われます。
これらの知見を活かして、演習論文を執筆することを目指しましょう。
こうした目的を果たすためには、日本語の文献を読むだけでは十分ではありません。
将来的には当該分野の英語の学術論文を読み、自ら仮説を立ててそれを立証する、
という過程を経験することも演習の目的に含まれています。
計量政治学を並行履修することをこの演習の履修条件とします。論文を読むための知識として、
また、自らが計量分析を行うための前提として、この講義で紹介される手法は不可欠なためです。
特別な事情があり並行履修が難しい場合は、事前に相談してください。
比較政治論と政治史Bの履修も推奨いたします。
比較政治論で紹介される議論は、この演習で扱われる理論の背景となります。
政治史B(特にB2)では、この演習で扱う西欧諸国の戦後史が議論されます。
この演習で扱われる西欧諸国については、以下の基本文献を通読しておくことを推奨いたします…、
と言いたいところですが、一人で全部読むのは大変だと思うので、必要に応じて該当箇所を読むなどするとよいかもしれません。
・馬場康雄・平島健司編『ヨーロッパ政治ハンドブック 第二版』東京大学出版会、2010年。 ☆これ一冊読み切れれば相当すごい。
… ヨーロッパ各国の政治システムを、比較政治の分析枠組みを駆使して検討した包括的な一冊です。専門性が高く手ごわい本ではありますが、この一冊を読み切れればとても見通しがよくなります。
欲を言えば、図書館等で探して第一版(2000年発行)と両方読んで、読み比べてみるとさらに勉強になります。
・網谷龍介・成廣孝・伊藤武編『ヨーロッパのデモクラシー 改訂第2版』ナカニシヤ出版、2014年。 ☆読みやすいので最初に読むのにおすすめ。
… ヨーロッパ各国の政治を、歴史や制度を踏まえながら概観します。いきなり『ハンドブック』では難しい、という学生にはこちらをお勧めいたします。第一版よりも詳しい、第二版がおすすめです。
この本を読み終えたら、網谷・伊藤編『ヨーロッパ・デモクラシーの論点』(ナカニシヤ出版、2021)を読むとよいでしょう。
・篠原一『ヨーロッパの政治』東京大学出版会、1986年。 ☆専門性は高いが読みものとしても面白い。
… 現状を理解するためには歴史を知ることが必要です。R.A.ダール『ポリアーキー』(岩波文庫、2014)やA.レイプハルト『多元社会のデモクラシー』(三一書房、1979)も合わせて読むと勉強が深まります。
・中山洋平・水島治郎『ヨーロッパ政治史』NHK出版(放送大学教材)、2020年。 ☆教科書として使うとよい。
… 古代から現代までを一冊でカバーした政治史の教科書です。放送大学の教材という性質から、講義と合わせて使うのがよいでしょう。古賀担当の政治史Bの講義でも適宜言及します。
2021年度までに専門演習で読んだ本(一部)です。講読よりも議論と調査を優先した年もあり、演習の進め方は年度によって異なります。
・水島治郎編『ポピュリズムという挑戦』岩波書店、2020年。
・水島次郎編『保守の比較政治学』岩波書店、2016年。
・飯田芳弘『想像のドイツ帝国』東京大学出版会、2013年。