Eurostat (EU統計資料)
Eurostat Webサイトは、さまざまな統計情報を提供しています。ここではデータの利用法を学修者の習熟度と目的別に分けて解説します。
サーチ法①:Statistics By Theme を利用
統計的な数字の収集が目的の場合で、テーマについてある程度の知識がある場合に利用するWebサイト。”Data”タブから、"Browse statistics by theme”あるいは"Statistics A - Z” に進みます。
サーチ法②:Statistics Explained を利用
統計的な数字だけではなく、そのテーマの背景や解説を参照し、理解を深めたい場合のWebサイト。統計用語の説明やさまざまな関連サイトへのリンクが充実しています。はじめてEurostatを利用する学修者に親切な設計になっています。Eurostat内にある"Statistics Explained" Webサイトから利用できます。
次に、EU各国の「1週間あたりの労働時間」を例に①②のサーチ法で得られた結果の違いをみてみましょう。🔎
① "Statistics By Theme"
(参考例 : Average number of usual weekly hours of work in main job, by sex, professional status, full-time/part-time and economic activity (from 2008 onwards, NACE Rev. 2) - hours:1週間あたりの労働時間:性別・職種・雇用形態別) 紫文字で示した詳細項目まで表示される。
【表示結果】
数字データ
【利点】
データの細目表示(区分別などがWebサイト上で可能)。この指標の場合なら性別や雇用形態別に指標を細分化して表示できる。
データの加工ができる(Excelファイルへのダウンロード)
② "Statistic Explain"
(参考例:Average number of usual weekly hours of work in main job:1週間あたりの労働時間)
【表示結果】
図表・解説
【利点】
EU統計局による解説がある
ビジュアル表示と簡易表示により概要や地域格差などを短時間で理解ができる
関連記事や出版物の紹介がある
なお、サーチ法①のような詳細データもこの表示画面上にリンクがあります。
【EU統計資料 まとめ】
上記に説明のとおり、Eurostatでは、学修者の習熟度と目的に合わせたサーチが可能です。初めての利用や利用頻度が少ない場合は、サーチ方法②Statisistics Explainが便利です。一方、統計資料の扱いに習熟してきて、統計の細目が必要な場合は、サーチ方法①Statistics By Themeが利用できます。両者を使い分けることで、EU統計の学修効率があがることでしょう。