聴覚障がい者の方々が災害時に気をつけること
聴覚障がい者の方は音が聞こえないため、災害が起きたことを理解できなかったり、災害があったことは理解できていても、ラジオやテレビの音が聞こえず、どのように行動すればよいかわからないこともあります。
ここでは、聴覚障がい者の方々が災害時に気をつけることをいくつか紹介しようと思います。
1.避難所に手話通訳者がいないため、避難所の運営者、他の避難者とのコミュニケーションが取れない等、避難所で孤立してしまう可能性があります。
2.避難所での水や食事、物資の配給を、放送や口コミで伝達してしまうと、聴覚障がい者が配給などの情報を手に入れることができなくなります。大きな文字で書いた情報をパネルに貼って持ち歩いたり、掲示するなど、文字情報での伝達も重要になります。
3.健常者はテレビやラジオで情報を入手したり、他人からの口コミで情報を手に入れることができます。周りの気付いた方が、聴覚障がい者に筆談などで伝えましょう。
4.聴覚障がい者が、もし、瓦礫や物に挟まれたとき、救助の声が聞こえず、助けを呼ぶことができない場合があります。近所に住む人が、無事避難できたか確認しましょう。また、聴覚障がい者は防犯ブザー等、音の鳴る物などを身につけておくことも重要です。
5.補聴器や人工内耳等を付けている方は、予備の電池を準備しておきましょう。災害後、電池が入手しづらかったり、充電できない可能性もあります。
聴覚障がい者が災害時に孤立しないように、筆談をしたり、身振り手振りで伝えたりなど、私たちにできることを行いましょう。また、簡単な手話でのあいさつなどを覚えておくと、コミュニケーションがとりやすくなります。