日時:2026年9月12日(土) 9:00~17:20
会場:ライトキューブ宇都宮 中ホール東側
前年度のシンポジウムでは,令和7年度・8年度シンポジウム統一テーマ「多様な経営目標と資源制約に直面する農業経営主体の意思決定支援の理論と実際」のもとで,「資源制約」と「経営目標」の視点から農業経営体の意思決定の実態を解明することにより,多様な制約条件下でそれぞれの経営目標の達成を目指すという『実践的な農業経営学』の構築を目的とした理論的・実証的な議論を行った。これらの議論からは,具体的に,生産要素市場における価格・供給の変動リスクの拡がりなどの経営外部環境の変化に伴い深刻化する資源制約,経営者の世代交代や多様な企業者の出現・従業員の技能知識の向上等の経営内部環境の変化に伴い複雑化する経営目標の視点から農業経営主体の意思決定の実態を解明することが,『実践的な農業経営学』の構築を図るための喫緊の課題として確認された。
他方,従来,農業経営学に対しては,農業経営主体だけではなく,普及・指導の主体,行政担当者,さらには技術研究者等の主体からも,それぞれのコンサルテーションの場面で利用可能な理論や手法の提供が求められていたという歴史的な経緯も存在する。すなわち,農業経営研究に対する実践的研究への発展の期待は,営農現場において長く解決されてこなかった本質的な課題であるといえよう。
そこで,本年度のシンポジウムでは,前年度と同様,多様な「資源制約」と「経営目標」の視点から農業経営体の意思決定に注目し,研究だけではなく,普及・指導の現場をもターゲットとした農業経営研究の実践性への貢献を目的とする分析視点の設定と研究課題の整理を試みる。
座長:松村 一善 (鳥取大学)・関根 久子 (東北大学)
小川 景司 (神戸大学)
西井 賢悟 (JCA)
前山 薫 (岩手県)・福川 泰陽 (宮崎県)
浅井 真康 (京都大学)・Hans Henrik Drewsen Fredsted (Agrovi: デンマーク)
コメンテータ:濱村 寿史 (秋田県立大学)・吉田 晋一 (農研機構)