カムチャツカ厳冬の旅 第二回(二日目:ウラジオストックからカムチャツカへ)
2/17(金)
朝、ホテルで食事。
カーシャというおかゆを頂く。
お粥というよりオートミールか?
甘さが歯にしみた...
出発までしばらく時間があるので、ホテルから坂を上がって海沿いを歩く。
が、寒い~。もうどうしてっていうくらい風が冷たい。
海も当然凍っている。
「ロシアが不凍港を求めて南下政策」って教科書で読んだけど、
南に行きたい気持ちが実感できた。
繁華街もちょっとだけ歩いて退散。
時間が余ったけど、空港に行けば時間もつぶせるかと思って、
ホテルでタクシーを呼んでもらう。タクシー代は700pだって。
昨日は3倍近く払っちゃったんだ。またも少し落ち込む。
空港に到着。今日はローカル線。
まったくどうしていいのか分からないけど、
とりあえずまだチェックインは始まっていないらしい。
ベンチを見つけて、じとっと待つ。
一人だから大きな荷物を抱えて動くのもめんどくさい。
出発の2時間前になったら、カムチャッカ行きのチェックインのアナウンスがあった。
英語のアナウンスがあったので助かった。
木でできた、一昔前のみどりの窓口のようなカウンターに行くと、
たくさんの人が大きな荷物を抱えて並んでいた。
昨日の入国の時もそうだったんだけど、
横入りのずるをする人が、本当に多い。びっくりした。
まあ、急ぐ旅じゃないから、むかつかないけど、
と、自分言い聞かせながら、むかついていた。
で、チケットを渡して、でっかい体重計で荷物を重さを量る。
ロシアでは機内持ち込みの荷物の重さも量られる。
今回は、機内持ち込みがたくさんある。
パソコン、衛星電話、お土産のお酒、みかん、などなど。
量り終わった後、待っていてもチケットとパスポートが戻ってこないので、
「タイチ・パジャルスタ・パスポルト」(パスポート下さい)
と前回の滞在で覚えた数少ないロシア語で話しかけると、
紙をくれて、あっち行ってこいとのこと。
オーバーチャージがかかるようだ。
CASSAという窓口へ行ってお金を払って、カウンターへ戻る。
『どうしたもんか』と呆然と立ってると、
おばちゃんが「こっちに渡しなさい」とのこと。
で、パスポートとチケットが帰ってきた。
さらに、チケットの半券を見せて、なにかおばさんが言っている。
「ニエットなんとかかんとか......」。
多分、なくしちゃ駄目よ。と言ってくれているようだ。
ここの窓口のおばさんたちは、
勝手が分からなそうな外国人の僕に対してとても親切にしてくれている。
口調は厳しいんだけど。(顔つきも)
「だ!」と答えて、窓口から退散。
ご飯でも、と思ってカフェを探すけどない。
案内に従って隣の国際空港の方へ行く。
でもここにあるのは白いテーブルクロスがかかっているような高級なレストラン。
そんなに時間がないので、国内線空港に戻る。
売店で、でっかいチョコレートと水をかって貪る。
ちょっと、さみしい...
ゲートが開いて待合室へ。その後、バスで搭乗。
飛行機の中では、スチュワーデスさんは冷たかったけど、
隣の若い兄ちゃんが親切に飲み物とかとってくれた。
親切な人との遭遇率は日本より高いと思う。
ぼったくり遭遇率も高いけど...
まだ、タクシーを根に持っているのか?
そうなんだろうな。
くそー
(つづく)