学校評価

令和5年度片桐幼稚園学校評価

 幼児自ら様々なヒト・モノ・コトとつながろうとし、その中で心はずませて様々な活動を楽しんでいくようになるためには、どのような援助が必要かについて研修してきました。特に、幼稚園の3年間の生活を見通した援助に視点をあて、幼児が遊んでいる姿からそれまでの生活や遊びの経験を見取り、今後どのような経験を積み重ねながら就学へと向かっていくのかについて分析をし、的確な援助や環境構成の工夫を積み重ねていきたいと考えました。

そうすることで、幼児自らより心をはずませて主体的に遊びを進めていくことができるようになると考え、令和4・5年度の2か年にわたり『つながろう 楽しもう 心はずませて ~3年間の生活を見通して~』と主題を設定し、取り組んできました。また、この2か年の研究について、今年度は、研究発表会を行い、市内で研修報告をいたしました。

 個々や学年に応じた系統的で適時性のある援助の大切さ、また、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に向けた教育について、常に意識して取り組むことが重要であることを再認識しました。

 

 年度の終わりにあたり、保護者の方々からのアンケート調査や学校評議員の皆様からいただいたご意見をもとに職員で自己評価をいたしました。その結果を一部抜粋して公表いたします。

 幼稚園の自己評価については、4段階の評価基準を設定し、自己点検・自己評価を行いました。また、第三者評価(学校評議員)についても、4段階の評価基準を設定し、評議員会及びアンケート調査により評価していだきました。保護者評価については、5段階の評価基準を設定し、アンケート調査により評価していただきました。

保護者「アンケート調査」の結果集計と園の自己評価・学校評議員の評価・一覧表

・ 先生方の支えがあり、子どもの日々の成長を感じられて幼稚園に通うことができ感謝の気持ちでいっぱいです。


・ 昨年度は苦手だと言って挑戦できなかったことに、今年度は挑戦して、できるようになったことがたくさん増えました。また、人との関わり方もだいぶ上手になってきました。これも先生方が日頃から、適切に声掛けしてくださったり、見守ったりと、丁寧に対応してくださっているおかげだと思っています。


・ 子どもたち1人1人に丁寧に対応してくれるので、安心して通えていると思います。


・ 少人数なので、毎日のびのびと楽しく過ごし、先生達にしっかり見てもらえているのを実感します。子どもたちの創造力や想いを汲み取って遊びに取り入れたり、挑戦する事を教えてもらったり、子どもたちの成長をとても感じます。


・ 遊ぼうタイムが少し多いかと思います。あそぼうタイムを子どもたちが楽しみにしているのもわかっているので、もう少し親の負担とのバランスを考えていただければと思います。

(教育活動について)

・保育参観を通して、3年間の幼稚園教育による成長が感じられた。

・子どもたちのやる気を育て、次の成長へとつなげている。

・子どもたちが楽しく友人や先生と関わっていると感じる。

・きめ細やかな教育をしている。

・幼児の自主性を高める保育をしている。子どもたちの力が発揮できるまでしっかり見守り寄り添いながら関わっている。

・行事おいては、教え込みではなく、子どもたちの一人一人の思いを大切にしながら、みんなで話し合いを深め、自分たちで作り上げていこう という子どもたちの姿勢を育てている。


(幼稚園運営について)

・担任だけではなく教師集団で園児と関わり、信頼関係を築いている。

・危険な個所がなく、安全で清潔に保っている。

・預かり保育、園庭開放等、保護者のニーズにできるだけ応えている。

・家庭で地震の際、咄嗟に身を守る姿勢をとっており、月に1度の園での避難訓練が、家庭でも効果が表れていることを感じた。

・活動に必要なものがいつでも手に取れるように整理されていることは、子どもたちの自主性にもつながっていると思われる。


(家庭・地域とのつながりについて)

・定期的に保護者に向けてアンケートなどで意見を聞いている。

・小学校と連携をとりあっている。

・生活発表会や音楽会など地域の保育園と互いに行き来しながら、情報交換などして学び合っている姿勢を感じる。

・適切に情報発信をしたり、保護者や地域の人たちの意見を聞いたりしている。

・子どもたちの様子、また、保護者アンケ―との結果から、子どもたちが楽しく過ごしていることがわかる。

・同じ片桐地区に住む子どもたちのために、これからも保幼小連携しながら頑張ってほしい。


 たくさんのご意見をありがとうございました。保護者の皆様、評議員の皆様、地域の皆様に見守っていただき、今年度も子どもたちはのびのびと自分らしさを発揮し、元気に活動することができました。


 「片桐幼稚園に通わせてよかった」という嬉しい声をたくさんいただき、職員一同、本当に嬉しく思っています。

 子どもたちは、教師や友達と一緒に様々なことを楽しみ、チャレンジし、幼稚園生活を楽しむことができました。クラス活動を通してだけではなく、異年齢のなかよしグループでの活動を通しても、いろいろなヒト・コト・モノと関わりながら、多くの成長が見られました。教師も園全体の子どもたちと関わる中で、一人一人の子どもたちの成長を見守り、援助することができ、嬉しく思っています。

 「親子遊ぼうタイム」につきましては、地域に子どもたちが集まって遊べる場所が少ないということから取り組んでいますが、保護者の方の負担も考慮し、子どもたちに幼稚園からも伝えていきたいと思います。

 今年度、コロナ禍が明け、様々な行事を多くの保護者の方に見ていただくことができました。幼稚園生活を通した3年間の育ちを感じていただけたことと思います。また、アンケートを実施し保護者の方の様々な思いを聞くことができました。安全面への配慮、健康状態の把握、子どもたちの活動している様子の発信など、これまで以上に気を配りながら、安心して幼稚園生活を送れるように取り組んで参りたいと思います。

 

 今後も片桐幼稚園が、教育目標である「遊ぼう 学ぼう 楽しもう 笑顔いっぱい」 の素敵な園になりますようご理解ご協力をよろしくお願いいたします。