She
宮永梨愛/Rinoa Miyanaga
宮永梨愛/Rinoa Miyanaga
展示場所
Gallery蔵 一階
(展示場所番号・メディアアートゼミ)
目次
「あんたなんか、産むんじゃなかった」
「あいつが死んだの、あんたのせいだから」
こんな言葉を投げかけられた日。あなたは人生において、どのような選択をしますか?
* * *
愛した人。受け入れてくれる居場所。
それが手元から零れ落ちてしまったとき。
彼女たちはどう生きたのでしょうか。
一水四見(イッスイシケン)
この言葉は仏教の教えの一つであり、一つの水でも立ち位置を変えれば四つの見え方があることを表しています。
映画内では社会課題を軸に物語を展開していますが、展示を用いることで、このテーマを表現できるよう努めました。
入ってすぐの入口はギャラリースペースとなっており、映画で実際に使用した小物やビジュアルポスターを設置しています。
その奥にはシアタースペースがあり、下記の映像作品をご覧いただけます。
また、体験型の要素を含んでいるため、人と人の繋がりや、「一水四見」をより実感していただけるような
工夫を凝らしております。(詳しくは下の楽しみ方を御覧ください。)
映像作品は計四本仕立てでございます。
一本目を御覧頂いたあと、二~三本を好きな本数、
会場に設置しているQRコードからご自身のスマートフォン等で御覧ください。
また、QRコードに作品名の記載はしておりません。
どれを読むか、どこで止めるかは、すべてあなたの自由です。
一本目「記録」
(会場内にて常時上映)
誰もいない閑散とした真冬の海。
二人の少女の戯れは、あなたの目を魅了する。
二本目「心に春が欲しかった」
(QRコード読み取り)
幼い頃に別れた父。家に帰ってこない母。
そして今日も私は彼女らの元に行く。
そこに居場所があるんだと、ただ、そう素直に信じていたから。
三本目「君を薫る」
(QRコード読み取り)
ただ二人で勉強して、一緒に帰って、デートの予定を立てる。
ただそれだけで楽しかった。
そんな日々の中で、愛する人は突然いなくなった。
四本目「She」
(QRコード読み取り)
私達の思いが交差したあの日。少し希望の光が見えた気がした。
たとえそれがいびつな出会い方だったとしても。
※体験型の展示作品ですので、以下の「楽しみ方」を事前に御覧ください。(会場内でもご確認いただけます。)
其の一 ギャラリースペースを楽しむ
其の二 シアター内の映像を楽しむ
其の三 3つのQRコードから好きなものを読み取る
其の四 短編映画を鑑賞する
其の四 三~四の工程を繰り返す、もしくは其の五に進む
其の五 スタッフから用紙と便箋を受取り、記入する
其の六 用紙を便箋に収め、スタッフに渡す
其の七 そのまま一通の手紙を受け取る
其の八 ’’差’’をお楽しみください
映画の内容には「暴力・暴言・自殺の示唆」が含まれております。
ご留意いただきますようお願いいたします。
ロゴデザイン:宮永梨愛