制作署名:ZHUANG ZILIN
タイトル:マネキンキネマ
展示場所:教室E12,13(アートディレクションゼミ)
テーマ
アイデンティティーを探る旅
概要
幼少期、自分が周囲と異なるとは感じていなかったが、幼稚園では外見や背の高さを理由に孤立し、帰属意識の喪失につながった。家庭や社会の期待は自分の本質を抑圧し、二元的な性別の枠組みにも違和感を抱き、私は自身の性別を定義することを拒んできた。
マネキンは故郷も国籍も性別も持たず、周囲の期待に縛られることもない。その本質は素材であるプラスチックや木に過ぎず、形や外見に左右されない。このプロジェクトでは、マネキンっていうものを通じて、自分も同じように制約から解放されたいという願いを表現している。同時に、社会の固定観念を超え、多様な価値観や認識があることに気づいてもらうことを目指している。
インスタレーション②
サイズ:29cm × 55cm × 30cm
素材:針金、アルミホイル、超軽量粘土、布
制作過程
針金とアルミホイルで骨組みを作り、徐々に超軽量粘土を加えて形を整え、最後に布やその他の装飾を加えて仕上げた。
作品解説
この作品は、四肢が錯位した身体が檻の中に閉じ込められた姿を通じて、自らの命を終わらせたいという切実な思いと、世界に縛られているという感覚を表現しています。三つの頭部の配置や、手足が檻の隙間から突き出している様子は、抑圧と葛藤の中で苦しむ個人の複雑な状態を象徴している。
檻は現実的な責任の暗喩であると同時に、自らの内面の弱さを映し出している。それは現実における様々な束縛、そして変化への恐れを象徴している。この表現を通じて、作品は生命の重圧に直面した際の無力感と、束縛から逃れたいという矛盾する心理を探求している。
インスタレーション①
サイズ:49cm x 60cm x 14cm
素材:毛糸、布、フォームボード、虫のフィギュア、超軽量粘土、アクリル絵の具
制作過程
まず、フォームボードを使用して土台の形を切り抜き、球状の詰め物を作り、その上にベルベット生地を覆う。その後、超軽量粘土を使って周囲に額縁の形を作り、最後に布片、虫のフィギュア、編みぐるみを配置して装飾を完成させた。
作品解説
この作品は、歪んだ額縁と「膿包」で満たされた画面を通じて、自身の動物性への気づき、それに伴う内面的な葛藤を反映している。
異なる素材や鮮やかな色彩の組み合わせにより、この作品は強烈なインパクトを醸し出している。この衝突は、自身の腐敗や内なる苦痛に直面した際に生じる矛盾した感情、そして生命の脆弱性に対する深い認識を象徴している。死や自己破壊への欲望を探求するだけでなく、人間の本質についての私自身の思索を明らかにしている。私は人間の動物性の中に美を見いだすことができるが、それを受け入れる準備はまだ整っていないのかもしれないのだ。