09:30- 受付開始
10:00-10:50 対談セッション:パーソナルAIとは?
橋田浩一(札幌市立大学),聞き手:石川翔吾(静岡大学)
パーソナルAI (PAI: 各個人に専属するAIエージェント)は、利用者のデータ主権を守りながらパーソナルデータをフル活用し、利用者と対話してそのニーズを満たすサービスを仲介する。さまざまな知識(ナレッジ)をネットワーク構造で表わすナレッジグラフによりRules as Code (RaC: 法令等の執行を最大限に自動化すること)とPAIを普及させる方法、それによるAIの分散的なガバナンス、地域のプラットフォーム機能のPAIによる高度化と、それに基づく地域の持続的発展の可能性について論ずる。
11:00-11:50 講演1:アスリートのパーソナルAI
浮世 満理子(心理カウンセラー)
2018年から五輪代表などのメンタルトレーニングを行ってきましたが、この8年でAIが目覚しく進化し、パーソナルAIの可能性が見えてきました。スポーツの勝敗を左右する実践的なメンタルケアにPAIを活用する可能性をトップアスリートと共に語ります。
12:00-12:30 インタラクティブセッション(ショートスピーチ)
座長:青野桂子(青野桂子事務所)
12:30-14:00 ランチ・ポスター交流(※軽食をご用意しますので、ご参加お願いします)
14:00-14:45 講演2:メンタルヘルスのリカバリー ~その原理と、”AI時代”における「セルフケアのデザイン」~
増川 ねてる(フリーランス・WRAP®ファシリテーター)
メンタルへルスの”リカバリー”は、「健康や充実感」「生活の主導権」「ポテンシャルを発揮するために頑張る力」等を取り戻すプロセスである。増川は当事者として、かつては”非現実的だ”と言われていたリカバリーを、先人達から受け継いできた知恵によって実現させてきた。再現性の高いリカバリーのツールや仕組みは存在している。しかし、その実践は個別性が高いため、なお普及が難しくなっていると考えられる。本セッションでは、リカバリーの考え方やプロセスを整理し、AI時代におけるテクノロジーを活用した新しいリカバリーの実践についての展望を述べる。
14:55-15:55 講演3:つなぐ・支える・育てる〜地域課題への伴走支援の共通原理を探る〜
鬼頭 史樹(ボーダレス) / 渡邉 迅人(浜松いわた信用金庫)
ソーシャルワークはこれまで,医療・介護・福祉の領域を中心に,生活上のニーズや困難を抱える人々に寄り添い,多様な資源との接続や関係調整を通じて支援する実践として発展してきた.一方で,人々の暮らしは住まいや人間関係だけでなく,働く場や地域経済,産業基盤によっても支えられている.人口減少や人材不足が進む地域社会においては,生活課題と産業課題が密接に結びついており,地域住民のウェルビーイングを支えるためには,生活と産業を一体的に捉える視点が重要ではないだろうか.こうした状況の中で,地域のスタートアップ支援や中小企業支援に目を向けると,そこでは事業者や起業家の困りごとに伴走し,必要な人材・資源・組織とのマッチングを行いながら,事業の持続と成長を支援する実践が展開されている.これらは一見すると経済活動の支援であるが,その本質には,多様な主体をつなぎ,地域の課題解決能力を高め,コミュニティの持続可能性を支える働きが含まれているとも考えられる.
本セッションでは「地域課題への伴走支援」を共通の視点として,福祉領域におけるソーシャルワーク実践を出発点に,その理念や方法論について共有する.続いて,スタートアップ支援や産業支援の現場から実践報告を行い,両者を比較しながら議論を深める.個人の生活課題への支援と地域産業の課題への支援は,どのような共通原理によって成り立っているのだろうか,本セッションを通じて,「つなぐ・支える・育てる」という観点から,コミュニティを支える実践の本質を捉え直し.ソーシャルワークの新たな可能性について参加者とともに探究する.
16:05-17:20 ラップアップセッション:人口減少社会に“ふるさと感”を再生するー観光体験農業・パーソナルAI・インパクトで拓く松崎町モデル
竹林 洋一(みんなのケア情報学会)/ 安藤 聖泰(NeoRealX)/ 高橋智志(インパクトサークル)/ 柳澤孝一(栄農人)
「パーソナルAI:ディープなケアとコミュニティの再生」を、松崎町プロジェクトという具体的な社会実装に結びつける最終ラップアップです。タイトルは「人口減少社会に“ふるさと感”を再生する――観光体験農業・パーソナルAI・インパクトで拓く松崎町モデル」とします。栄農人の柳沢社長には、イチゴ・キノコを中心とする観光体験農業の実装可能性を、NeoRealXの安藤社長には、AI/XRによる地域体験の深化を、インパクトサークルの高橋社長には、関係人口・地域経済・学び・誇りを可視化するインパクト設計を語っていただきます。60分構成ですので、各登壇者の話題提供は8分以内に絞り、後半はクロストークで「観光体験農業を入口に、定住だけではないふるさと感をどう育てるか」を議論します。大会の締めとして、パーソナルAIを人間理解と地域理解のメディアとして位置づけ、松崎町から始まるケア・学び・産業の共創モデルを提示したいと考えています。
17:30- 19:30 懇親会(FUSE内) ☞ 参加申込み
橋田浩一(札幌市立大学)
東京大学理学部情報科学科卒業。1986年同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。1986年電子技術総合研究所入所。1988年から1992年まで(財)新世代コンピュータ技術開発機構に出向。2001~2013年に産業技術総合研究所でサイバーアシスト研究センター長・情報技術研究部門長などを歴任、2013~2024年東京大学大学院情報理工学系研究科ソーシャルICT研究センター教授。2020年から理化学研究所革新知能統合研究センター社会における人工知能研究グループグループディレクター。2026年4月から札幌市立大学 AITセンター 特任教授。専門は自然言語処理、人工知能、認知科学。最近の研究テーマはパーソナルAI。
石川翔吾(静岡大学情報学部 准教授)
2006年静岡大学大学院情報学研究科修了、2011年同大学創造科学技術大学院修了。博士(情報学)。学術研究員を経て、2013年より静岡大学情報学部助教、2024年より同学部准教授。人間の心身の状態を観察するシステムの開発や知能モデルに基づく人間と機械のインタラクションをデザインする研究に従事。本人や家族、専門職と一緒に考え課題解決する研究スタイルで人の知能拡張の可能性を模索している。
浮世 満理子(心理カウンセラー)
(株式会社アイディアヒューマンサポートサービスhttps://www.idear.co.jp/staff/staff/ukiyo/ から引用)
カリフォルニアのエサレン心理研究所にて心理学を学んだ後、NYで心理カウンセラー、セラピスト、ドクターなどとの幅広いネットワークを持ち、帰国後は「カウンセリングを日本の文化として定着させたい」という理念のもと、株式会社アイディアヒューマンサポートサービスを設立。プロスポーツ選手や芸術家、企業経営者などのメンタルトレーニングを行う傍ら、多くの方にカウンセリングを学んで欲しいと、教育部門アカデミーを設立、心のケアの専門家の育成も行う。メンタルトレーニングの分野では、フロリダのジム・レーヤー博士のHuman Performance Instituteで学び、コーポレートアスリートプログラムの指導者認定資格を有している。サッカー、ゴルフ、野球、体操競技、テニス、水泳、陸上、フィギュアスケート、卓球など幅広いアスリートのメンタルトレーニングを担当。2005年、2006年とプロテニスプレイヤー岩渕聡選手を全日本選手権大会で連続優勝に導いたのをはじめ、体操日本代表選手、走り幅跳びで日本記録保持者・井村久美子選手、プロゴルファー上田桃子選手など多数のトップアスリートを担当。またアテネオリンピック金メダリスト米田功氏は浮世に学び、2008年の引退後はアイディアメンタルトレーニングセンターのメンタルトレーナーとしても活躍した。その後、ベガルタ仙台チーム公認メンタルトレーナーをつとめ、遠藤 保仁 (著)『「マイペース」が引き出す可能性 ~常に自分らしくいられる簡単メソッド~』では、監修をつとめた。現場主義に徹したメンタルトレーニングやカウンセリングのプログラムは、2000年より多くの企業から、モチベーションアップやパフォーマンス向上、組織力アップ、離職防止やメンタルヘルス不調の予防、ストレスマネジメントなどに採用されている。社会貢献や災害ボランティアはライフワークと位置づけ、阪神淡路大震災、三宅島、東日本大震災にわたり、心のケア活動を展開。東日本大震災においては、心理専門職のための業界団体である非営利の一般社団法人全国心理業連合会(全心連)として、チームジャパン300を立ちあげ、「被災地の方々が再び元気な生活を取り戻すまで寄り添い続ける」ことを理念として、現在も東北の心のケアを継続中。2012年より全心連の代表理事を務める。2018年SNSカウンセリング協議会常務理事に就任。2019年1月より関西テレビ系列関ジャニ∞のジャニ勉にレギュラー出演中。
青野桂子(青野桂子事務所)
日本福祉大学経営学部医療福祉マネジメント学科卒業。社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員・認知症ケア1級・きらめき認知症四つ星トレーナー。バスガイドから転身し社会福祉法人にて介護職員・ケアマネジャーとして従事。現在は豊富な介護の経験を活かし年間250回以上の講義、講演、研修を実施。介護福祉士養成校にて介護教員も務める。全国の事業所にてOJT研修を実施・指導する。今までに携わった介護職員は2万人を超える。外国人介護士の育成・指導にも力を注ぎ、現在12ヵ国の実習生・留学生に介護教育を行う。ニンテンドーDSソフト「介護ナビDS」監修。
増川 ねてる(フリーランス・WRAP®ファシリテーター)
(増川ねてるのリカバリーブログhttps://www.ayouth.jp/recovery_blogから引用)
1974年 新潟県小千谷市生まれ。家は和菓子屋。将来の夢は「詩人」になること。15歳の頃から、強い眠気(過眠)に悩まされるようになる。29歳の頃、うまく薬が使えなくなり、失職。生活困窮し障害年金受給。2004年 治療の過程で薬物中毒になる。仕事ができず、生活も自力では維持出来なくなり、生活保護の受給となる。2005年 通っていた福祉施設にて「当事者活動」に出会う。2006年 ピアサポートを知り、「WRAP®」を知る。翌年コープランドセンター(米国)のトレーニングを受け、「WRAP®ファシリテーター」となる。2011年 NPO法人東京ソテリアに入職。生活保護を抜けて、ピアサポーターとして生計を立てるようになる。2013年 アドバンスレベルWRAP®ファシリテーターとして、「WRAP®ファシリテーター養成研修」のファシリテーションを行うようになる。2019年 約10年勤めたNPO法人を退職。フリーランスの「WRAP®ファシリテーター」「ピアサポーター」として生計を立てることにチャレンジを始める。「誰でも、何処からでも"リカバリー"ができる世の中を!」と、全国で活動を行っている。
著書『WRAP®を始める!―精神科看護師とのWRAP®入門』【リカバリーのキーコンセプトと元気に役立つ道具箱編】【WRAP®編】(精神看護出版,共編著)等
鬼頭 史樹(ボーダレス)
(note 鬼頭史樹@ボーダレスから引用)
2005年〜日本福祉大学を卒業後、高齢者施設や地域包括支援センターなどで勤務。2013年〜(あゆみの会の立ち上げ)名古屋市社会福祉協議会に入職。名古屋市認知症相談支援センターに若年性認知症相談支援担当(若年性認知症支援コーディネーター)として配属され、同年、名古屋市若年性認知症本人・家族交流会「あゆみの会」を立ち上げ。あゆみの会の取り組みは日本認知症ケア学会大会で石崎賞(2016、2019)、実践ケア賞(2018)を受賞。2015年〜(当事者発信)当事者発信(講演等)のコーディネート、インタビュアー(聴き手)を始める。これまで壇上で対話した当事者は30名を超える。なかでも、名古屋市西区在住の山田真由美さんとは20超の都府県をともに旅し、100回以上の講演をおこなってきた。2017年〜(ピアサポート活動の展開)2016年末に、山田真由美さんといっしょに仙台市で始まっていたピアサポート活動「おれんじドア」を視察。2017年に山田真由美さんとともに名古屋市西区でピアサポート「おれんじドアも〜やっこなごや」を立ち上げ。講演会などとあわせてピアサポートを実施する「出張おれんじドア」を20以上の市町でコーディネートし、本人交流会や本人ミーティングの立ち上げをサポート。2020年〜(地域包括支援センター)認知症相談支援センターを離れ、名古屋市北区の地域包括支援センターに異動。「北区認知症フレンドリーコミュニティ事業」を立ち上げ。同事業は2021年、日本認知症ケア学会の実践ケア賞を受賞。2021年からは北区在住の内田豊蔵さん(愛知県認知症希望大使)との活動を開始。講演等のほか出張本人ミーティングを愛知県内の市町で展開。2020年〜(borderless -with dementia-)認知症当事者の経験を起点に多様な活動を展開するプラットフォームとしてborderless -with dementia-を立ち上げ。コロナ禍での繋がりづくりとしてオンラインのつどいの場であるborderless bar(毎週水曜20時open)のマスターをつとめつつ、講演、執筆、SNSでの発信、書籍の監修、自治体の認知症関連事業のデザイン、コーディネートなどを行なっている。NHK厚生文化事業団「認知症とともに生きるまち大賞」ニューウェーブ賞を受賞。2021年(二冊の書籍とborderless hikerz)2021年は「認知症とともにあたりまえに生きていく」(中央法規)と「認知症世界の歩き方」(ライツ社)という二冊の本にかかわることができた。あたりまえに〜は、9人の実践者のひとりとして、これまでの実践を振り返る内容。歩き方は監修という形でかかわらせてもらった。どちらも本当に思い出深い本。そして、2021年の夏からは、多様な人がただともに歩く、borderless hikerzを始め、(ほぼ)毎月実施中。
渡邉 迅人(浜松いわた信用金庫)
2002年に浜松信用金庫(現・浜松いわた信用金庫)に入庫し、7年間の支店営業を経験後、約6年間企業の海外進出支援に尽力。2017年7月からは米国スタンフォード大学アジア太平洋研究所へ客員研究員として派遣され、シリコンバレーのエコシステムを研究。帰国後の2019年に起業家支援拠点の立ち上げに参画し、2020年6月、信金業界初となる「Co-startup Space & Community FUSE」を開設。現在はソリューション支援部新産業創造室の調査役として、同拠点の企画・運営、スタートアップ支援、ベンチャーキャピタルとのネットワーク構築に奔走。
竹林 洋一(みんなのケア情報学会)
東北大学大学院博士課程修了。工学博士。東芝入社。MITメディアラボ滞在中に人工知能研究の巨人・ミンスキー博士の知遇を得る。東芝研究開発センター技監などを経て、静岡大学教授。これまで音響信号処理、人工知能、音声対話システム、ナレッジマネジメント、医療情報システムの研究実用化に従事。情報処理学会ヒューマンインタフェース研究会主査、情報処理学会高齢社会デザイン研究会主査、人工知能学会理事、情報処理学会理事などを歴任、情報処理学会フェローなど受賞。デジタルセンセーション株式会社取締役会長(2004年〜2017年)、株式会社エクサウィザーズ取締役フェロー(2017年6月から2019年6月)。静岡大学創造科学技術大学院特任教授(2016年4月〜2021年3月)。現在、創造する心株式会社代表取締役、静岡大学名誉教授。
安藤 聖泰(NeoRealX)
1997年日本テレビ入社。放送とインターネットの融合領域において視聴体験の高度化に取り組む。2015年にHAROiDを創業し、デジタル時代のテレビサービスを推進、後にTVerへ事業を承継。2019年にはLiveParkを設立し、双方向コミュニケーション型のライブ配信を展開。現在はNeoRealX代表として、XR技術を活用した没入型体験を通じ、教育・医療・地域領域への応用にも取り組んでいる。
高橋智志(インパクトサークル)
投融資や事業活動の意思決定に社会インパクトが組み込まれる仕組みを創造すべく、インパクトサークル株式会社を2021年に創業。日本および東南アジアにおけるインパクトファイナンスと、インパクト可視化サービスを金融機関や事業会社等へ提供。 同社創業前は、金融包摂型FinTechスタートアップGlobal Mobility Service株式会社の創業メンバー/取締役として、事業開発やエクイティ資金調達等を管掌。
柳澤孝一(栄農人)
株式会社栄農人(エナジー)代表取締役