みんなの認知症情報学会 第5回年次大会
「認知拡張と行動変容
~わかることが わかると かわるケア~」
沢井 佳子(さわい よしこ)
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2022年9月12日
◆大会長挨拶
みんなの認知症情報学会の第5回の年次大会は、
「認知拡張と行動変容 ~わかることが わかると かわるケア~ 」
と題して、久しぶりにリアルな会場を設けて、初日は対面とオンラインのハイブリッドで、2日目はオンラインのみで開催いたします。一堂に会して、みなさまとお話し合いをする意義を、しみじみと実感する年次大会となるはずです。
初日10月22日(土)の実会場は、お江戸 日本橋のショッピングエリアにあります。
三越本店の並びで、背後には日本銀行がある、「COREDO室町テラス」の中のカンファレンスルームです。 華やかな江戸文化と明治の文明開化を受け継ぐ街の賑わいを楽しみつつ、21世紀の「ケア」を進化させるテクノロジーを思い浮かべ、「わかること(認知)」について議論を掘り下げ、「多様な方々の発想」を楽しむ場となるのが、今年の大会です。
過去2回の大会を振り返れば、第3回「リモートでもごちゃまぜ ―コロナ禍で気づいたことをオンラインで語り合おう―」(2020年 橋田浩一大会長)、第4回「つながり続ければなんとかなるさ ―AIでみんながつながるポストコロナ社会―」(2021年 岡田太造大会長)と題するリモートの集いを重ねて、新型コロナウィルス感染症の流行下においても、みんなの認知症情報学会の会員同士の交流・議論の場を、オンラインでつないで来ました。
COVID-19の蔓延と、人と人との物理的距離の拡大は、2020年代のオンライン環境を加速させ、「空間を超えて話し合うとは何か?」「離れた人と知識や経験を共有できるのか?」「デジタル化は、ケアを改善するのか?」ということを、人々に考えさせるという副産物をもたらしました。これも一つの歴史的な「認知拡張と行動変容」のチャンスであったと思います。
太古より人類は、言葉や数の表現を生み出し、文明の利器を発明しながら、みずからの「わかり方」のレパートリーを増やしてきました。そして現在は、AIエージェントとやりとりし、VRやメタバースを通じて想像したり経験をしたりする…という新しい「わかり方」や「社会的行動」が現実化しています。認知拡張は多方面に加速し、人々が複数の役割を演ずるようになり、行動を変えやすくなる時代になるでしょう。
今回の年次大会では、
① 市民みんなが参加できる、科学的な議論の場をひらく
② 生涯にわたって「投薬を含む医療データ」と「介護データ」を統合管理し、一生涯の幸福につなげる
③ VRとメタバースの利活用が、ケアをする人も、される人も経験や想像力を広げ、コミュニケーションを豊かにする
④ ケアの現場で生まれる情報を音声認識・センサなどで即時データ化してケアの改善に活かす
⑤ ケアする人の「わかる」を増強し、ケアを洗練させる
⑥ 当事者の「生きづらさ」の背景が「わかる」ことで、「困った人」ではなく「困っている人」としてケアをする
等々の話し合いを進め、多様な視点から「ケアをすること」の本質を考えてゆきます。日本橋の実会場にいらっしゃる方はもちろん、オンラインでご参加くださる方も、積極的にご発言いただきたく、お願い申し上げます。
また、22日(土)は、夕食時に日本橋で懇親会を開き、23日(日)は、会員がオンラインで研究発表をする「インタラクティブ・セッション」の後に、「オンラインごちゃまぜ交流会」がございます。新しいお仲間とのワクワクする出逢いが待っています。懇親会と交流会にも、ぜひご参加くださいませ。
2022年10月の年次大会が、パンデミックの災禍を乗り越えた後のルネッサンスの如く、自由闊達に「わかることが わかる」議論を深め、新たな環境を創る「行動の契機」となりますようにと願ってやみません。
では、10月22日に、日本橋会場またはオンラインで、みなさまにお目に掛かりますのを心より楽しみにいたしております。
どうぞお早めに、ご参加をお申込みくださいますようお願い申し上げます。
★みんなの認知症情報学会 第5回年次大会 申込み
認知拡張と行動変容~わかることが わかると かわるケア~
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