科学技術委員会企画
SDGs セッション
- SDGs に向けた材料開発と応⽤展開 -
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)への取り組みが様々な産業界・学術界で進められています。セラミックス分野はSDGsの多くと深い関連がありますが、実質的な取り組みはまだ限られています。将来はセラミックス科学技術の新たな潮流の一つになると考えられますが、それには様々な視点からの情報共有や連携活動を基とした総合的アプローチが必要となります。本企画では、SDGs対応への考え方、セラミックス分野での対応の動向、取り組み事例を解説し、これからのセラミックスの開発・応用の方向を探る機会としたく思います。
2021年年会では、まずSDGsにどう対応すべきかについて安井 至 氏(バックキャストテクノロジー総合研究所、東大名誉教授)に講演をして頂きます。次に、水環境保全に関する動向を手束聡子氏(千葉科学大)に、抗ウイルスセラミックス材料の開発について中島 章 氏(東工大)にお話しして頂きます。その後、企業での対応例、水浄化用セラミック膜フィルター、粘土鉱物を用いた高付加価値材料、植物栽培用セラミックス、プラスチック代替用を目指す無機含有素材などのさまざまな事例を紹介して頂く予定です。
新たな視点でセラミックスを見直す良い機会になると思いますので、産業界、大学・研究機関、学生の多くの方々に参加して頂きたくお願い致します。
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プログラム
開催日時:2021 年3 月23 日(火)13:00~16:00
会 場:オンライン(Zoom)
司会進行:宮山 勝(日本セラミックス協会 科学技術委員会委員長),安井 至 氏(バックキャストテクノロジー総合研究所、東大名誉教授)
(1) 13:00~13:30 「CO2ゼロ社会における材料産業」
安井 至 氏(バックキャストテクノロジー総合研究所、東大名誉教授)
(2) 13:30~14:00 「水リスクに関するSDGsの達成に貢献するセラミックス」
手束聡子 氏(千葉科学大)
(3) 14:00~14:30 「撥水性と抗ウイルス活性を併せ持つ新規セラミックス材料」
中島 章 氏(東工大)
(4) 事例紹介 14:30~16:00
「SDGsと LIXIL環境ビジョン 2050」井須紀文 氏(㈱LIXIL)
「水浄化用多孔質セラミック膜フィルター」高橋知典 氏(日本ガイシ㈱)
「粘土鉱物を用いた高付加価値材料の開発」蛯名武雄 氏(産総研)
「セラミック資材を用いる植物栽培・生産技術の現状と将来」田中國介 氏(ハイトカルチャ㈱)
「SDGsに貢献する、石灰石から生まれた新素材「LIMEX」とは」松田 聡 氏(㈱TBM)
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聴講・参加について
セラミックス協会年会の参加者なら,どなたでも自由に聴講いただけます.
事前登録も必要ありません.