すべてのご予約受付を締め切らせていただきました。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました!!!
イベント概要🧵
2025年7月1日、こら研が1周年を迎えます。「ムジナの庭」に続き、新たな活動を広げてきたこの場所で、どういったことを試みてきたのかを振り返りつつ、さらにこれからの展開を探りたく、1周年記念イベントを開催します。
今回、注目するのは「リペア」。こら研でも、生活・環境プログラムとして、穴のあいた衣服を繕ったり、剥がれた壁紙を補修するような「リペアの時間」を続けてきました。「修理したいのはモノだけじゃなかった」(映画『リペアカフェ』キャッチコピー)。まさに、そんなことに思い巡らす時間にもなっています。また、穴や傷、カケや故障のリペアを手がかりに、完全な状態とは異なる新たな価値や人とのコミュニケーションが生まれ、心の修復にも繋がっていく可能性に魅力を感じています。
そこで、上映会・トーク・体験会・デモンストレーションといった、様々な角度から「リペア」の世界を皆さんと共有したいと思います。
オランダ発祥のリペアカフェの今を描くドキュメンタリー映像を手がかりに、リペアがもつ様々な効用に迫りつつ、環境保護や慈善事業に留まらない、また別の世界を見つけていければと思います。ゲストには、ダーニングを中心としたイベントを開催し、「リペアの庭」という活動も始められた、キルト作家の木織音さん。70年前から続く市場「丸田ストアー」の2階をリペアして、地域に多様な場を開かれてきた、とをが熊井さん。お2人をお招きして、リペアにまつわる世界的な動きを伺うとともに、その本質を探ります。
会場は、丸田ストアー。どなたでも、ご興味に合わせてお気軽にご参加くださいませ。
内容・スケジュール🏡
Photo: Yusuke Ono
【開催日時】
2025/7/6(日) 10:15~17:30
<事前予約制・入退場自由>
【場所】
とをが(小金井市前原町5-8-3 丸田ストアー2F)
【テーマ】
リペアとこらだ環境の関係って?
【タイムスケジュール】
◉10:15~15:15
映画『リペアカフェ』上映会🎥(約30分・ループ上映)
https://ideasforgood.jp/documentary-repair-cafe/
*11:45~13:15 ミニトーク中は休止となります
◉10:30~15:00
「リペア体験会」🧵 ※定員に達したため、ご予約受付を〆切りました。以降、キャンセル待ちとなります。
お持ち込みいただいた「お直ししたい服など」に合わせて、キルト作家 木織音さんに、お直しのデザイン提案をしていただけます。
*お一人様一着限定
*木織音さん在廊時間 10:30~11:30 / 13:00~15:00
*在廊時間以外は、デザイン提案は休止となります。ご自身のお直し作業は継続いただけます。
*布・糸・ボタン・ビーズなど、素材や道具はご用意します。
◉10:30~15:00
「リペアデモンストレーション」🧦
こら研研究員によるボタン付け・ダーニング・毛玉取りなどのデモンストレーションをご覧いただけます。
◉12:00~13:00
ミニトーク「こら研のこと、リペアカフェのこと」🏡
キルト作家 木織音さん × こらだ環境研究所 所長 鞍田愛希子
こら研の日々のプログラム紹介と合わせて、木織音さんに色々インタビュー。映画『リペアカフェ』を知ったきっかけ、京都で開催されたゆるゆるリペアカフェのこと、木織音さんの作品や活動、幼少期のエピソードなども交えながら、日本や福祉施設でのリペアカフェの可能性について探っていきます。
◉15:30~17:00
メイントーク「リペアの世界」👕
キルト作家 木織音さん × とをが主宰 熊井晃史さん(聞き手 哲学者 鞍田崇さん)
近年、「リペア(修理・修復)」への関心が高まっています。「BORO」と呼ばれる布のツギハギが世界的に注目されたり、陶磁器の金継ぎや衣服のダーニングなど、美しく修復するためのサービス・ファッションアイテムも増えています。また欧米では、サーキュラーエコノミー政策の一部として「修理する権利」への意識が浸透しつつも。一方で、かつてのリペアは、生きる上での切実な必要性を伴ったものでした。あらためて修理・修復が見直されているのも、そんなところと関わりがあるのかもしれません。
「リペアって、たんにほっこりな世界じゃないと思うんです」ーー木織音(キルト作家)
リペアの意味や可能性を広く深く、あちこち寄り道しつつ、ゆるっと開いて考えていきます。
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【ご予約フォーム】
👇こちらからどうぞ <事前予約制・とをが内イベントは、全て有料>
https://forms.gle/FzE9SbyjEBnGrA5VA
【参加費】当日、現金にてお支払いください。
・入場料 2,000円
*入退場自由でご参加いただけます。
*映画『リペアカフェ』鑑賞30分・ミニトーク60分・メイントーク90分が含まれます。
・リペア体験会 上記入場料+1,000円
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◉10:30~17:00
「販売会」🍪🍃 <ご予約不要・入場無料・丸田ストアー1F>
こら研グッズの販売
姉妹施設「ムジナの庭」の焼菓子・雑貨の販売
https://michaux.theshop.jp/
*当日の丸田ストアーは、カフェSPOONFUL、花屋PETAL、和菓子屋みのり、まっすぐセイタイもオープン。
どうぞご一緒にお楽しみください。
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【関連イベント】
◉木織音さん個展「パッチワークの幾何学とアップリケの抽象」
布作品ブランドKione'sのキルトと小物をご覧いただけます。
会期:2025/7/5(土)〜13(日) *7(月)8(火)休廊
時間:11:00-18:00
会場:HATOBA 東京都杉並区西荻北5-7-19 2F
電話:03-3397-1791
リペア体験いろいろ🧵
ゲスト紹介🎤
木織音(きおね) Photo: Koh Akazawa
キルト作家
1993年東京生まれ。2015年米国ベニントン大学卒業。在学中は主にビジュアルアートと衣装デザインを学ぶ。2012年に「Kione's」を立ち上げ、1点物のキルト、クッション、衣服などを制作。即興性を取り入れた構図で形や色を縫い止め、「色の瞬間」を捉えた作品を制作。現在は東京を拠点に活動を続ける。
熊井 晃史(くまい あきふみ)
とをが主宰
https://hakusuisui.org/
個人事業主、とをが主宰、GAKU事務局長など。かつてプログラミング教育に従事していた際に学び捉えようとしていた「修理できなければ所有したことにならない」ということ。鞍田崇さんの書籍で着目が与えられていた、「いとおしさ」の古語に愛ではなく労の字があてられていたということ。いろいろ思い出されます。
鞍田 崇(くらた たかし)
哲学者
https://takashikurata.com/
1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。著作に『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会2015)など。
企画制作:IDEAS FOR GOOD
協力:Repair Café International
監督・撮影・編集・翻訳:瀬沢正人
2024年/オランダ・日本/30分/カラー/日本語字幕
「修理したいのはモノだけじゃなかった。」
お店では修理を受け付けてくれない壊れた家電や服、自転車など、あらゆるものを地域のボランティアが無料で直してくれる、オランダ発祥のリペアカフェ。実は彼らの役目は、モノを修理するだけではない。
離れ離れになった家族の「思い出」、疎遠になりつつある地域の「コミュニティ」、捨てることを前提に成り立つ消費社会の「システム」…
リペアカフェにはどのような人とモノが集うのか?壊れかけた「モノ以上のもの」を直す人々の物語がここにある。
【アムステルダム地域映画祭 ABFF2025 ノミネート作品】
◉映画『リペアカフェ』公式サイト
https://ideasforgood.jp/documentary-repair-cafe/
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