キャリアパス
後期研修希望の皆さんへ、とっておきの情報を提供します
各スライドの簡単なコメントは、さらに下のスライドをご覧ください
2024年度後期研修
後期研修1年目は2ヶ月毎にローテーション、2年目は4附属病院の脳神経内科へ配属、3年目は脳神経内科研修が可能な国内の医療機関(もちろん慈恵の関連病院での勉強を希望ならばローテーション可能)
国内留学の推奨
慈恵脳神経内科の特徴は脳神経内科の各分野で一流、あるいは総合的な脳神経内科研修にふさわしい施設と独自のネットワークを構築していること。センター病院、大学病院はもちろんのこと、特に臨床に強い市中病院への紹介が可能です。
専門医への道
内科専門医、神経内科専門医は、資格取得まで手厚く指導します。サマリーチェック、過去問確認などはみんなで乗り切りましょう。
先輩医師のキャリアパス1
後期研修を終えてすぐに大学院。神経内科専門医を取得してから大学院。大学院に進学せずに専門医も学位も取得。それぞれのライフプランに合わせたキャリがが選択できます。
先輩医師のキャリアパス2
血管内治療専門医の取得、他大学の脳神経内科教室に大学院生として派遣、また、センター病院で将来の専攻を探す旅に出るなど、ケースは多彩です。
後期研修2年目の一日
働き方改革の波に乗って、Action 0430 (4時30分に当直オンコール医に申し送りをする!)でメリハリのついた業務時間を大切にしています。On とoffを作るのは、自分自身を合言葉に、それぞれ工夫をしながら効率よく業務を進めています。
病棟チーム
臨床・研究・教育に対して自立して取り組める指導医、いずれかに対して引き続き自己研鑽と指導が必要な若手医師がチームとなって病棟業務にあたります。「よろしく」状態にならないように、チーム間での連携、情報共有を重視しています。各チームにはローテーションレジデント、研修医、クリクラ(5-6年生)も配属します。
経験できる症例は多彩!
4附属病院それぞれが特色を持って脳神経内科診療を行っています。内科専門医、神経内科専門医のみならず、その他関連領域の専門医資格の取得が可能です。
医学生・研修医・レジデントにも研究のチャンス!
若手への指導体制を整備しています。私達と一緒に臨床・基礎研究を開始する第一歩をともに踏み出しましょう。
さあ、一緒に!
どうでしょうか。わたしたちは若い、そして大きくはない教室です。だからこそ、個々の声に耳を傾けてよりよい職場環境、研究環境を創造していきます。皆さんの参加を待っています。
★卒後 25年目の先輩から 皆さんへ
小野内 健司先生 1995年卒
本学非常勤講師 南守谷クリニック院長
【Dr 井口】脳神経内科を志したきっかけを教えて下さい。
【Dr 小野内】はじめは「精神科」に興味がありましたが、高校生のときに「脳からみた心」という高次脳機能障害の本を読み、「脳の一部が障害されると、失語・失行・失認・半側空間無視・記憶障害などの不思議な症状が出現する」ことを知って、とても驚きました。「人間の考えや行動を決定しているのは脳だ! 脳の謎を解明したい!」と考えて、脳神経内科を選択しました。
【Dr 井口】後期研修医時代に心にのこった思い出は?
【Dr 小野内】当時は、脳神経内科医の医局員が少なかったので、後期研修医でも他科からの診療依頼、救急外来コンサルトを対応してました。他科の先生が首をかしげている患者さんの症状をピタリと診断・治療すると、とても感謝されました。他科の上級医の先生達と対等にわたりあえることに優越感を感じました。
【Dr 井口】専門医取得後に、どのようなキャリアをかさねましたか?
【Dr 小野内】慈恵医大の附属病院や都内の総合病院などで脳神経内科医として急性期疾患の診療にあたりました。その後、茨城県にある回復期リハビリテーションの専門病院に就職しました。それまでは脳梗塞などの急性期治療を終えると患者さんを転院させて「おしまい」でしたが、こんどは転院を受け取る側に立ちました。リハビリテーション治療や、自宅に退院してからの慢性期治療の現場を知ることができました。リハビリテーション科専門医や認知症学会専門医を取得し、ライフワークである高次脳機能障害についての症例検討や学会発表も続けています。
【Dr 井口】職場で「脳神経内科医」としてのやりがいを教えて下さい。
【Dr 小野内】昨年、50歳で「内科・脳神経内科のクリニック」を開業しました。頭痛・めまい・筋力低下・物忘れなど、脳神経内科が対象とする主訴は非常に多く、毎日たくさんの患者さんの診療にあたっています。高齢者が抱える体の悩みは、ほとんど脳神経内科が関わる内容ですから、たいがいの症状には対応できます。これは他の内科医にはできない診療ですので、患者さんから感謝されることも多く、とてもやりがいを感じます。
【Dr 井口】初期研修医、医学生の皆さんに一言お願いします。
【Dr 小野内】これからの高齢化社会に最も必要とされている内科医は脳神経内科医です。病院でも開業でも、とても重宝されますから脳神経内科を選択して間違いはありません。ぜひ入局をおすすめします。
【井口よりひとこと】小野内先生は、私が附属柏病院医員時代にご一緒する機会を賜りました。多くの症例を経験しともに学びました。柏でナンバー・ワンのラーメンを探す回診、楽しかったですね。ご多忙のところ対談にお付き合いいただき心より感謝申し上げます。