探究する学校・社会をつくりだそう
地域や社会を巻き込むような発展的な探究学習を仕掛けたり、探究学習を学校組織全体に文化として沁み渡らせたりするなど、より大きな枠組みで探究学習を推進したい方々(現場リーダー層・管理職・経営層)にオススメの講座です。
16週間にわたり、ビジョン経営や組織開発などの経営の理論・実践や、探究する学校づくり・学校変革の具体的事例を学びながら、参加者一人ひとりが目標設定して取り組む「探究プロジェクト」をとおして、それぞれの教育現場に還元します。参加者同士が課題や好事例を共有し高めあう、ピア・ラーニング形式が特徴です。
講座の特徴
① その道のプロから、探究する学校づくり・学校変革につながる知恵を学ぶ
経営(理論・実践)の専門家や、探究的な学びを実践する学校づくり・学校変革の実践者の方々によるオリジナル映像講義を受講し、教育現場にいかせるヒントを学びます(各自eラーニング)。
テーマは「最先端の教育理論・教育事情」「ビジョン経営」「経営戦略」「組織開発・チームづくり」「人材採用・育成」「カリキュラムデザイン・マネジメント」「学習評価」「受験戦略」「外部連携」「リーダーシップ」「システム思考」などさまざま。
参加者全員が集う授業は、映像講義から得た気付きを共有したり疑問点を議論したりと、反転学習の形式で進めます。表面的な知識習得をもって終わりとせず、参加者一人ひとりが深く納得できる学びを目指します。
② 参加者一人ひとりが探究プロジェクトに挑戦し、互いに高め合う
探究する学校づくり・学校変革の現場で抱える悩みや課題感は人それぞれ。参加者全員が自分なりのミッションを設定し、4ヶ月間という限られた期間で集中的に実践と振り返りを繰り返す「探究プロジェクト」に挑戦します。
授業では、参加者それぞれのリアルケースを丁寧に共有しながらお互いにフィードバックしあう、ピア・ラーニング形式を採用。異なる環境・異なる立場だからこそ気付けることがあります。
最終回は、4ヶ月間にわたる自らの葛藤・気づき・成長などをまとめたプレゼンテーションを行います。探究プロジェクトでの挑戦を経て、組織のリーダーとして、いち探究者として新しい自分を発見するのが目標です。
参加者の声
❝ いま目の前にはいろいろと問題はあるけれど、「あしたからまた頑張ってみよう」と思える講義ばかりでした。特に、映像講義は通勤の往復で耳で繰り返し聞き、そのあとスライドを見ながら聴くという方法で受講しました。いまこういうのを学んでいて…映像で見た事例を自分の感想を交えて話せたこともよかったと思っています。 ❞(公立高校教員・40代女性)
❝基礎講座はどちらかというと総合的な探究を指導する上でスキルアップや、探究の土台を知ることが多かったが、応用編では探究の最先端を行く学校の運営側の哲学を知ることができた。❞(公立高校教員・50代男性)
❝ ミドルリーダーで活躍・苦悩している方々には,とてもおすすめの講座だと思いました! 同じ想いを持っている先生方と一緒に対話できるこの空間を作って下さっているいわたくさんには,とても感謝しています! 講座が終わってしまい,これでおしまいとなってしまうのはとても残念なので,引き続き様々な形で関わらせて頂き,学ばせて頂けると嬉しいです. 今後ともどうぞよろしくお願い致します. ❞(私立高校教員・30代男性)
講座の内容
【第1回】ワークショップ
意思決定・コミュニケーションについて体感的に学ぶ
組織の現状と目標を振り返り、今後取り組む探究プロジェクトのテーマを決める
【第2〜7回】ゼミ
映像講義(自宅学習)をふまえた対話・議論(映像講義の講師は、下記一覧を参照)
お互いの探究プロジェクトの中間報告・相互フィードバック
【第8回】最終発表会
各々の探究プロジェクトについての最終プレゼンテーション
全8回の学びの振り返り
※ 最終日の講座終了後には交流会(オンライン)を実施する予定です。
※ 内容は一部変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。
メイン講師
岩田拓真
株式会社a.school代表取締役兼クリエイティブ・ディレクター。京都大学総合人間学部卒、東京大学大学院工学系研究科修了(工学修士)。
経営コンサルティング会社Boston Consulting Groupに新卒入社後、コンサルタントとして修行を積みつつ、週末起業として教育NPOの運営に携わる。
2013年に「学びをもっと自由に」をビジョンにa.schoolを設立し、2014年より探究学習塾を運営している。独自開発した探究学習プログラム「なりきりラボ」「おしごと算数」は2019年にグッドデザイン賞を受賞し、現在全国約50教室で導入されている。
プライベートでは、読書や音楽・美術鑑賞から自然探索まで、なにをやっても「わくわくする学び」「斬新なきりくち」を探してしまう。父親4年生として日々試行錯誤中。
映像講義講師
リアルタイム配信ではなく、録画配信の講義となります。
お申し込み時にお寄せいただくご参加者のプロフィールやご相談内容にあわせ、6本の動画を厳選し講義題材とします。
炭谷俊樹
担当講座:『探究する学校をつくるには? (ラーンネット編)』
ラーンネット・グローバルスクール代表。神戸情報大学院大学学長。
アインシュタインに憧れ、物理学者の道を目指すも挫折。経営コンサルティング会社マッキンゼーにて10年間日本企業及び北欧企業のコンサルティングに携わる。
デンマークの社会や教育、とくに娘が通った幼稚園に感銘したことがきっかけとなり、1996年、子どもの個性を活かす探究型のオルタナティブスクール「ラーンネット・グローバルスクール」 を神戸で創設、25年の実践を経て卒業生も社会で活躍している。
2010年からは神戸情報大学院大学学長として社会人が社会問題を技術で解決する探究型教育を実践。2019年には「探究コネクト」を立ち上げ、探究の学びの場の普及を進めている。
著書に『第3の教育』(角川書店)、『実践 課題解決の新技術』(PHP研究所)等。
織田澤博樹
担当講座:『探究する学校をつくるには?(青翔開智編)』
青翔開智中学校・高等学校校長。
電気通信大学大学院修了。日立製作所で災害救急システムのエンジニアを経験した後、キャラクタービジネスの業界へ転身。子供向け玩具やイベント、キャラクターミュージアムの企画開発を行う。
2012年より青翔開智中学校・高等学校の立ち上げに設立準備室室長として関わり、校舎建築、ファニチャー、ICT設備、図書館などの企画開発を行う。2014年開校後は探究の授業開発を進め青翔開智の探究モデルの基礎を作る。
2016年度より副校長、2020年度より校長として学校経営にあたる。「全員校長」「全員生徒会長」という独自の組織運営ルールを掲げ、自律した学校づくりに注力している。
日野田直彦
担当講座:『探究する学校をつくるには?(箕面・武蔵野編)』
武蔵野大学中学校・高等学校、武蔵野大学附属千代田高等学院 学園長。千代田国際中学校 校長。活育教育財団 共同代表。
同志社大学卒業後、大手進学塾に勤務。奈良学園登美ヶ丘中高の立上げに関わった後、2014年より大阪府立箕面高等学校の校長に大阪府としては最年少校長(36歳)として着任。着任3年で、海外トップ大学への合格者を公立高校全国1位になる等、顕著な進学実績を残す。
2018年より経営が厳しい状況にあった現勤務校の校長・学園長等を歴任。偏差値がない学校から海外トップ大学に多数の合格者を出し、生徒数が倍増するなど、経営の建直しに成功する。海外進学、学校経営・組織改革、グローバル教育の第一人者。
著書に『なぜ偏差値50の公立高校が世界のトップ大学から注目されるようになったのか!?』(IBCパブリッシング)。
木村健太
担当講座:『探究する学校をつくるには?(広尾学園編)』
広尾学園中学校・高等学校 医進・サイエンスコース統括長、同学園 評議員。
広尾学園において、細胞培養や遺伝子操作が可能なサイエンスラボの設計、研究的な学びに必要なカリキュラムの確立、一人一台体制のiPad及びChromebookの導入等、理系教育の立ち上げとICT環境の整備を進め、2011年には医進・サイエンスコースを設立。現在は管理職として、学園全体の経営戦略や募集戦略なども担う。
学外では、情報経営イノベーション専門職大学客員教授、内閣府総合科学技術・イノベーション会議委員、経済産業省産業構造審議会委員、科学技術振興機構ジュニアドクター育成塾推進委員等を歴任し、中等教育におけるSTEAM教育・探究学習・科学教育の本質を多方面から追求している。
杉山史哲
担当講座:『探究を志向する学校づくりと組織開発』
学校コンサルタント。地方自治体の教育委員会事務局に勤務。
学校教育における画一的な授業のあり方と教員養成の仕組みに問題意識を持ち、大阪教育大学在学時に起業。全国各地でその土地の学生や教員と連携し、大規模な教員向け研修・セミナー・シンポジウムを運営。また、教職員向けオンライン研修サービス「みんなのオンライン職員室」を主宰する。
大阪市の公立小学校にて教頭補佐として勤務した後、組織開発のアプローチによる学校専門のコンサルティング事業を開始し、全国の公立・私立学校における学校改革支援を行っている。2022年4月より地方自治体の教育委員会事務局に入職。
小田理一郎
担当講座:『学習する組織をつくるには?〜ビジョン・システム思考・共創的対話〜』
有限会社チェンジ・エージェント 代表取締役。米国オレゴン大学経営大学院MBA(国際ビジネス専攻)。
外資系企業でマネジメント職および環境NGO運営を経験して後、2005年にチェンジ・エージェント社を設立。サステナビリティ、社会課題解決分野における能力開発とプロセスデザインに関連するサービスを提供する。セクターを超えた共通価値創造および個人・組織・組織間レベルでの能力開発に焦点をあてる。
システム思考及び学習する組織のワークショップを2,000回以上実施し、企業、自治体、JICA、国際機関、NGOの30,000人以上の能力開発に携わる。
主な著書・訳書に、『「学習する組織」入門』(英治出版)、『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか』(東洋経済新報社、共著)、ドネラ・H・メドウズ著『世界はシステムで動く』(英治出版、解説)、ピーター・センゲ著『学習する組織』(英治出版、共訳) 等。
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募集要項
日時:
【準備中】第3期
【募集終了】第2期
2023年11月5日(日)・11月19日(日)・12月3日(日)・12月17日(日)、2024年1月14日(日)・1月28日(日)・2月11日(日)・2月25日(日)の12〜14時【全8回】
※初回と最終回のみ12時〜14時半
対象:
探究学習を組織のリーダーとして実践・推進する立場にある、学校教員や民間の教育関係者の方々(現場リーダー層・管理職・経営層等)人数:
最大6名(先着順にて受付)参加要件:以下の全てを満たす方
- 応用講座受講時点までに、入門講座の申込みを完了、もしくは受講を終了している方
- 原則全日程の参加が可能な方
- ご自身が運営する授業で、探究学習ないし類似の教育手法を一定程度実践したことのある方
- ご自身が所属する組織で、探究学習を推進する立場にある方(受講に並行して当該期間中、組織に対して具体的な働きかけを行うことができる方)形式:
オンラインで実施(Zoomを使用)受講料:
税込82,500円(8日間計15時間+映像講義6時間前後)
《各種割引》※法人によるお申し込みは割引対象外
早割1割引/税込74,250円