阿南市 事前復興 シンポジウム
開催日時:2024年3月6日(水)14:00~18:30(途中参加・帰宅可能です)
※参加費は無料です.事前申し込みは不要です.当日会場へお越しください.
3月6日に実施されたシンポジウムの記録動画を公開いたしました.(2024年4月29日公開)
動画のタイムテーブルはこちらから
シンポジウム①「富岡・中野島の事前復興デザインシンポジウム」
司会:東京大学 中尾俊介先生
補助:西野建設株式会社 石塚優希専務
00:01:45頃~ 開会の挨拶:阿南高専 准教授 多田豊
00:12:05頃~ 基調講演①「復興の未来」:東京大学大学院工学研究科 教授 羽藤英二先生
00:45:45頃~ みんなで作る事前復興まちづくり〜人と拠点のつながりから〜:東京大学 手代木祐可子・松永隆宏・平松正吾
01:01:50頃~ 交縁::阿南高専 遠藤蒼太・滑川 由菜・美馬 好人・野村侑世・粟田 倖太郎
01:21:00頃 ~ パネルディスカッション①
・東大学生チーム 手代木祐可子・松永隆宏・平松正吾
・阿南高専学生チーム 遠藤蒼太・野村侑世
・徳島大学 特命教授 中野晋先生
・東京大学 教授 羽藤英二先生
・日亜化学株式会社 環境安全部 瀬山淳様
・陸前高田ほんまる株式会社 永山悟取締役(元陸前高田市役所)
・阿南高専 准教授 多田豊
シンポジウム②「阿南市での防災地理部発足に向けたシンポジウム」
司会:東京大学(院) 増田慧樹
補助:豊橋技術科学大学(院) 佐藤凌真
01:49:30頃~ 全国の防災地理部の紹介:東京大学(院) 増田慧樹
01:54:0頃~ 基調講演②「小中高生が学び考える事前復興教育~宇和島市における学校教育プロジェクトと防災地理部の東北視察を例に~」:愛媛大学 特定教授 山本浩司先生
02:21:00頃~ 活動紹介①「陸前高田市の視察と復興デザインコンペへの挑戦」:阿南高専 江本 将介・清兼 奈々美・三宅 康太・品川 仁歩
02:31:40頃~ コメント 四国地方整備局建政部 関口課長
02:33:30頃~ 活動紹介②「八幡浜高校防災地理部の活動紹介」:八幡浜高校防災地理部(ビデオ発表)
02:43:00頃~ コメント 那賀川河川事務所 中山副所長
02:45:00 パネルディスカッション②
・愛媛大学 山本浩司先生
・元小学校教諭 山本栄さん
・東京大学大学院 増田慧樹
・阿南高専学生 江本 将介・清兼 奈々美・三宅 康太・品川 仁歩
・八幡浜高校生
シンポジウム③「緊急災害対策派遣隊等がみた能登半島地震に学ぶシンポジウム」
司会:ラジオとくしま防災委員会 瀬戸恵
03:10:30頃~ 基調講演③「能登半島地震から見えてきたもの~インフラ被害を中心に~緊急災害対策派遣隊員からの現地報告」:徳島河川国道事務所 関英智道路調査課長
03:33:45頃~ 基調講演④「避難所の運営支援」:阿南市 危機管理課 山本 寛大 主事
03:53:00頃~ パネルディスカッション③
・東京大学 教授 羽藤英二先生
・徳島河川国道事務所 水野匡洋副所長,関英智道路調査課長
・阿南市阿南市 危機管理課 山本 寛大 主事
・徳島県災害派遣福祉チームDWAT 青木正繁
04:26:25頃~ 閉会の挨拶 阿南工業高等専門学校地域連携・テクノセンター 防災環境研究部門長 加藤研二
当日の写真を公開します
阿南の減災を全国の学生・研究者と一緒に考えよう!
【発表会開催の経緯と目的】
本年元旦に発災した令和6年能登半島地震の被災地では復旧復興に向けた取り組みがはじまっています.私たちの暮らす徳島県阿南市も今後30年以内に70~80%の確率で発生するとされる南海トラフ巨大地震により多大な被害を受けることが予測されています.富岡地区や中野島地区では津波被害に加え,河川洪水等の被害も予想をされています.こうした災害を軽減させ,被災後にも早期に復興できるように,2022年度に引き続き,高専(阿南・高知・熊本・都城),大学(東大,徳大,香大,愛大,豊橋技科大),防災科学技術研究所などの研究者や学生,阿南市内外の中学生,高校生,市民が連携し,事前復興に関する発表を行います.
2022年度の取り組みは,こちらから.
※「事前復興」とは,被害の軽減や被災地の復興を適切かつ迅速・円滑に実施するための備えを発災前に取り組んでおくことであり, 「①復興の事前実施」と「②復興の事前準備」からなります.「①復興の事前実施」とは災害ダメージを軽減するためのハード・ソフト事業(防災・減災,国土強靱化等)を進めておくことであり,「②復興の事前準備」は災害は必ず発生するという前提のもと初動・応急,復旧における災害対応の円滑化,適切かつ迅速・円滑な「復興」の実現を図るための対策を講じておくこととされ,この2つのベクトルを組み合わせ方が重要となります.
当日のスケジュール
「 阿南市事前復興シンポジウム」は3つのシンポジウムと,ポスターセッションからなります.
シンポジウム①「富岡・中野島の事前復興デザインシンポジウム」では,2022年度に引き続き東京大学と阿南高専の学生が富岡地区と中野島
地区の事前復興デザインを発表し,事前復興の進め方について議論をします.
シンポジウム②「阿南市での防災地理部発足に向けたシンポジウム」では,愛媛大学・東京大学と一緒に防災学習に取組む全国の中学,高校の事例報告と,阿南市内の小中高との連携を考えます.
シンポジウム③「緊急災害対策派遣隊等がみた能登半島地震に学ぶシンポジウム」では,能登半島地震の被害を報告頂き,阿南での減災に向けて事前に取り組むことを行政と市民とが共に考えます.
ポスターセッションでは,学生と社会人とが2023年度に阿南市などをフィールドとして研究や活動した成果についてポスター展示を行います.
1部 富岡・中野島の事前復興デザインシンポジウム(14:00~15:45)
司会:東大 助教 中尾俊介先生
補助:西野建設 石塚優希専務
1)開会の挨拶:阿南高専 准教授 多田豊
2)基調講演①「復興の未来」:東京大学大学院工学研究科 教授 羽藤英二先生
3)学生による事前復興プランの発表
みんなで作る事前復興まちづくり〜人と拠点のつながりから〜:東京大学 手代木祐可子・松永隆宏・平松正吾
交縁:阿南高専 遠藤蒼太・滑川 由菜・美馬 好人・野村侑世・粟田 倖太郎
4)パネルディスカッション①
・東大学生チーム 手代木祐可子・松永隆宏・平松正吾
・阿南高専学生チーム 遠藤蒼太・野村侑世
・徳島大学 特命教授 中野晋先生
・東京大学 教授 羽藤英二先生
・日亜化学株式会社 環境安全部 瀬山淳様
・陸前高田ほんまる株式会社 永山悟取締役(元陸前高田市役所)
・阿南高専 准教授 多田豊
みんなで作る事前復興まちづくり〜人と拠点のつながりから〜
東京大学 手代木祐可子・松永隆宏・平松正吾
交縁
阿南高専 遠藤蒼太・滑川 由菜・美馬 好人・野村侑世・粟田 倖太郎
2部 阿南市での防災地理部発足に向けたシンポジウム(16:00~17:15)
司会:東京大学(院) 増田慧樹
補助:豊橋技術科学大学(院) 佐藤凌真
1)全国の防災地理部の紹介:東京大学(院) 増田慧樹
2)基調講演②「小中高生が学び考える事前復興教育~宇和島市における学校教育プロジェクトと防災地理部の東北視察を例に~」:愛媛大学 特定教授 山本浩司先生
3)活動紹介①「陸前高田市の視察と復興デザインコンペへの挑戦」:阿南高専 江本 将介・清兼 奈々美・三宅 康太・品川 仁歩
4)活動紹介②「八幡浜高校防災地理部の活動紹介」:八幡浜高校防災地理部(ビデオ発表)
5)パネルディスカッション②
・愛媛大学 山本浩司先生
・元小学校教諭 山本栄さん
・東京大学大学院 増田慧樹
・阿南高専学生 江本 将介・清兼 奈々美・三宅 康太・品川 仁歩
コメント:香川大学 野本粋浩特命教授,四国地方整備局建政部,那賀川河川事務所 中山雅登副所長
3部 緊急災害対策派遣隊等がみた能登半島地震に学ぶシンポジウム(17:30~18:50)
司会:ラジオとくしま防災委員会 瀬戸恵
1)基調講演③「能登半島地震から見えてきたもの~インフラ被害を中心に~緊急災害対策派遣隊員からの現地報告」:徳島河川国道事務所 関英智道路調査課長
2)基調講演④「避難所の運営支援」:阿南市 危機管理課 山本 寛大 主事(20分)
3)パネルディスカッション③
・東京大学 教授 羽藤英二先生
・徳島河川国道事務所 水野匡洋副所長,関英智道路調査課長
・阿南市阿南市 危機管理課 山本 寛大 主事
・徳島県災害派遣福祉チームDWAT 青木正繁
会場について
広報メディアへの写真等の掲載許諾について
発表会の中で,本校教職員が写真・音声・動画を撮影することがあります。収集した情報は本校ホームページや各種広報等で利用することがありますので,予めご了承ください。掲載等を希望されない方は,その旨をお申し出ください。
2023年度の取り組みについて
2022年度の取り組みは,こちらから.
2024/1/15:中野島地区における事前復興ワークショップ(2回目)の開催
中野島地区を対象に事前復興に関するワークショップを開催し,地域住民21名にご参加を頂きました.ワークショップの中では,横見,柳島,上中の3地区に分かれて,時間軸を3つに分けて(2024年~2029年,2030年~2039年,2040年~2049年)それぞれの時期に行うハードとソフトの事前復興について3つずつ選択をしていくワークショップを行っいました.
事前復興NEWS 2024年1月号
2023/1/15:中野島地区における事前復興ワークショップ(2回目)を開催します
中野島地区を対象に2回目となる事前復興に関するワークショップを開催します.本年元旦に発災した令和6年能登半島地震では石川県を中心に多大なる被害が生じており,復旧復興に向けた長い長い取り組みが始まっています.被害の軽減とより良い復旧復興のため,事前復興を進めたいという決意を新たにしました.1回目のワークショップに参加していない方にもぜひ積極的にご参加をいただきたいと考えております.
2023/12/11:中野島地区における事前復興ワークショップ(1回目)の開催
中野島地区を対象に事前復興に関するワークショップを開催し,地域住民20名にご参加を頂きました.ワークショップの中では,まず地域の中で誇れる場所を確認した上で,津波と洪水の被害について確認をしました.その次に,被災後にどのように生活再建を行っていくのか,避難所や仮設住宅について話し合いを行っていきました.
案内チラシ / 事前復興NEWS 2023年12月号
2023/12/9-19:第5回復興デザイン会議(@横浜市立大学)への参加
事前復興に関わる全国的な研究・実践のプラットフォームである復興デザイン会議に阿南高専教員2名が参加をしてきました.復興デザイン会議は,復興デザインのあり方を学生や社会人がコンペディション形式で競うコンペ部門,復興に関わる研究や作品の他に制度や事業などについても表彰する表彰部門,高校生が事前復興について学んだ成果を発表する防災地理部部門の3部門から成ります.これらの取り組みについて,阿南市に落とし込みができないかを検討をしました.
2023/11/16:中野島地区における事前復興勉強会の開催
中野島地区を対象に事前復興に関する勉強会を開催し,地域住民13名にご参加を頂きました.勉強会の内容は次の通りでした.
①南海トラフ巨大地震・津波発災時の被害と今できる対策(阿南工業高等専門学校准教授 多田豊)
②那賀川・桑野川の水害リスクと流域治水(那賀川河川事務所調査課課長 川人義功)
③減災につながる事前復興(道路・河川等のインフラ)の重要性(東京大学工学部社会基盤学科特任助教 中尾俊介)
2023/10/29:富岡地区における事前復興勉強会の開催
富岡地区を対象に事前復興に関する勉強会を開催し,地域住民17名にご参加を頂きました.勉強会の内容は次の通りでした.
①那賀川・桑野川の水害リスクと流域治水(那賀川河川事務所長 安永一夫)
②南海トラフ巨大地震・津波発災時の被害と今できる対策(阿南工業高等専門学校准教授 多田豊)
③ 東日本大震災による被災状況と避難所での生活について(一般社団法人「陸前高田被災地語り部」くぎこ屋代表 釘子明)
④減災につながる事前復興(道路・河川等のインフラ)の重要性(東京大学工学部社会基盤学科特任助教 中尾俊介)
2023/10/10:第1回全体会議の開催
阿南高専と東京大学,徳島大学,香川大学,防災科学技術研究所,阿南市内の自主防災会関係者等が集り,第1回全体会議を開催し,今年度の研究方針について確認をするとともに,データの収集方法等について協議を行いました.
2023/10/6:橘地区自主防災地区長会への説明
阿南市橘地区住民センターにて橘地区自主防災会の地区長約30名に,阿南高専准教授 多田豊 が橘地区における津波被害の想定シミュレーションを実演すると共に,防災科学技術研究所と共同開発を行った「津波見える化マップ」について使用方法を説明しました.また,令和6年度に桑野IC周辺地区を集中的に調査研究をするため協力を呼びかけました.
研究組織
地域企業からの要望を受け,2022年度に阿南高専地域連携・テクノセンター内に,「防災環境部門」を設立しました.
同年度には徳島県,阿南市より補助を受け事前復興まちづくりを実施しました.2023年度は民間研究費により事業を継続しています.
構成員として,阿南高専を中心に,東京大学,徳島大学,香川大学,防災科学技術研究所,民間企業,自主防災組織等の代表者からなります.
行政,住民と異なる第三者の立場で継続的に事前復興に関わる研究蓄積を行うとともに,行政では提案することが難しい民地などを含む現実的な計画案についても検討を進めています.
問い合わせ先
阿南工業高等専門学校 創造技術工学科 准教授 多田豊 y_tada(㋐)anan-nct.ac.jp ※(㋐)を@に直して利用下さい。
本事業は,本事業は,「理工系人材の早期発掘とダイバーシティ型STEAM教育強化」,「総合知を活用したインフラ整備による平時・災害復興時の産業・民生シミュレーション開発」の一部です.