阿南高専 × 東京大学 の学生による

小さな事前復興プラン発表会

開催場所: 阿南市役所1階

開催日時:2023年2月19日(日)9:00-12:00

※参加費は無料です.事前申し込みは不要です.当日会場へお越しください.

 

阿南市内3地区を対象に学生達が考えた「事前復興」のプランを発表します

【発表会開催の経緯と目的】

今後30年以内に70~80%の確率で発生すると言われている南海トラフ地震では,徳島県阿南市にも多大な被害を受けることが予測されています.このような状況の中で,徳島県阿南市に位置する阿南工業高等専門学校では,令和4年度より地域連携・テクノセンターに防災環境研究部門を設置し,事前復興・防災に関する研究を推進しています.同年度には事前復興・地域マイクログリッド融合事業補助(徳島県),事前復興推進補助金事業(阿南市)を受け,東京大学大学院工学研究科羽藤英二研究室との連携のもと,阿南市内の富岡町領家地区,中野島地区,橘・鵠地区,桑野地区)の地域住民を対象に事前復興まちづくりに関わる取り組みを行ってきました.

その成果を広く発表するとともに,事前復興について市民が理解を深め,話し合いを行っていくきっかけとするため,小さな事前復興プラン発表会を開催することとしました.

※「事前復興」とは,被害の軽減や被災地の復興を適切かつ迅速・円滑に実施するための備えを発災前に取り組んでおくことであり, 「①復興の事前実施」と「②復興の事前準備」からなります.「①復興の事前実施」とは災害ダメージを軽減するためのハード・ソフト事業(防災・減災,国土強靱化等)を進めておくことであり,「②復興の事前準備」は災害は必ず発生するという前提のもと初動・応急,復旧における災害対応の円滑化,適切かつ迅速・円滑な「復興」の実現を図るための対策を講じておくこととされ,この2つのベクトルを組み合わせ方が重要となります.

 

9:00~9:05 開会のあいさつ:加藤研二(阿南工業高等専門学校准教授・地域連携テクノセンター防災環境研究部門長)

9:05~9:30 基調講演1:「陸前高田における復興の取り組み」永山悟(陸前高田市建設部都市計画課課長補佐兼計画係長)

20230219_阿南_陸前高田復興.pdf

9:30~9:55 基調講演2:「松山スマートシティ防災の取り組み」渡邉浩司(松山アーバンデザインセンター(UDCM)ディレクター)+石井朋紀(都市整備部開発・建築担当部長)

UDCM紹介_参考資料.pdf
①松山スマートシティ防災.pdf
③【第2期】松山アーバンデザインセンター構想.pdf
②【第1期】松山アーバンデザインセンター構想.pdf

10:00~11:00 小さな事前復興プラン発表会

講評者:

表原立磨(阿南市長)

永山悟(陸前高田市建設部都市計画課課長補佐兼計画係長)

石井朋紀(都市整備部開発・建築担当部長)

渡邉浩司(松山アーバンデザインセンター(UDCM)ディレクター)

鈴江和好(徳島県危機管理環境部とくしまゼロ作戦課事前復興室長)

吉田涼子(四方山設計一級建築士事務所)

3_パネル.pdf

①阿南市全体+富岡町領家地区:「集い繋げる日常 移り備える防災」松永隆宏+手代木祐可子+大塚拓実+良川侑正+上町剛志+平松正吾(東京大学工学部社会基盤学科3年)

ポスター.pdf

②中野島地区:「どこから?ここから。」笠江彰+川上竜生+髙澤優颯+高橋颯太+竹村慎平+森悠成+山室遥暉(阿南工業高等専門学校創造技術工学科建設コース3年)

橘事前復興ポスター 完成.pdf

③橘+桑野地区:「還(もど)す~震災の記憶から港をとりもどす~」上塚雄大+遠藤蒼太+後藤翼+野村侑世+丸山美莉+藤川大輝(阿南工業高等専門学校創造技術工学科建設コース4年,3年,2年)

11:10~11:50 住民ワークショップ

司会:青木正繁(阿南市防災士会)+瀬戸恵深(ラジオとくしま防災委員会)

アドバイザー:

関口智彦(国土交通省四国地方整備局建政部都市住宅整備課長)

安永一夫(国土交通省四国地方整備局那賀川河川事務所長)

瀬山 淳(日亜化学工業株式会社環境安全部環境安全管理課主任)

11:50~12:00 全体講評:羽藤英二(東京大学大学院教授)

 

ご参加いただいた方やホームページで閲覧をされた方は、アンケートへの回答をいただけますようお願いいたします。

期限:2023年3月20日まで

会場:阿南市役所1階ホール

住所:徳島県阿南市富岡町トノ町12番地3駐車場:あり
※本事業は阿南市が実施する「トライアル・サウンディング事業」の一環として実施します.

 

学生達によるこれまでの取り組みについて

2022/6/10,11:橘地区・鵠地区における事前復興ワークショップの説明

橘公民館にて橘地区自主防災会の会員約50名に,6月11日には橘公民館鵠分館にて鵠地区自主防災会約10名に,阿南高専名誉教授 湯城 豊勝 と准教授 多田豊 とが事前復興ワークショップに関する説明を行いました.橘地区の説明会には,防災科学研究所主任研究員である鈴木健吾先生もご参加され,自信や津波のメカニズムについてご説明を頂きました.住民の皆様からは、事前復興の重要性を理解したというお声の他,災害時の水資源確保や南海トラフ巨大地震以外の地震,津波についても検討をしてほしい等,様々な検討課題をお寄せいただきました。

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2022/6/18:富岡町領家地区における事前復興ワークショップの説明

富岡町領家地区公民館にて富岡町領家地区自主防災会の会員約10名に,阿南高専名誉教授 湯城 豊勝 と准教授 多田豊 とが事前復興ワークショップに関する説明を行いました.住民の皆様からは、事前復興の重要性を理解したというお声の他,洪水についても検討をしてほしい等,様々な検討課題をお寄せいただきました。

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2022/6/21:新野地区における事前復興ワークショップの説明

6月21日に新野公民館にて新野シームレス民泊推進協議会の会員約20名に,阿南高専准教授 多田豊 が事前復興ワークショップに関する説明を行いました.

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2022/7/3:橘町協議会総会における事前復興ワークショップの説明

橘公民館にて橘町協議会会員約50名に対して,阿南高専名誉教授 湯城 豊勝 と准教授 多田豊 とが事前復興ワークショップに関する説明を行いました.

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2022/7/21:FCP(家族継続計画)に関する講習会の開催

徳島県南部総合県民局地域創生防災部より担当者をお招きし,FCP(家族継続計画)についての講義とワークショップを実施頂きました。FCP(家族継続計画)とは,地震や災害などの巨大災害が起こったときの対応方法についてあらかじめ家庭内で決めておく計画のことです。

2022/8/20:「親子de防災キャンプ」におけるFCP(家族継続計画)ワークショップの開催

橘小学校で開催された「親子de防災キャンプ」(主催:橘町地域自主防災会)にて,本校学生8名が地域住民の方々を対象にFCP(家族継続計画)に関するワークショップを行いました。学生達はハザードマップ等を用いながら,津波や土砂災害の発災時にどのように避難をするかについて説明を行いました。

当日配布資料はこちら(徳島県地域創生防災部作成の資料を活用しています)

2022/10/15:新野町における事前復興ワークショップの実施

新野シームレス民泊推進協議会が主催する令和4年度広域防災訓練の中で,地元住民20名を対象に阿南高専准教授 多田豊と本学学生とが事前復興ワークショップを行いました。ワークショップでは,現在の住居と,災害後の仮設住宅や復興住宅を想定し,現在の場所に留まるかどうかや,利便性や災害からの安全性をどのように考えるかについて,参加者を交え意見交換を行いました。

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2022/10/30:富岡町領家地区における事前復興に関るヒアリングの実施

東京大学工学部社会基盤工学科3年生6名と本校学生5名が阿南市内の事前復興に関わる調査を行いました。橘町で実施された防災訓練等へ参加したり,実際に阿南市内の各地を訪問して調査を行い,課題やアピールポイントなどを探しました.また,那賀川河川事務所や地元住民へのヒアリング等を実施しました。今後は,現地調査の成果を活用しながら,定量的な交通データ分析や史料調査を行い,文化的,歴史的背景を踏まえた中心市街地の計画提案につなげていきたいと思います。

2022/11/11:橘町における事前復興ワークショップの実施

橘公民館にて橘地区自主防災会の会員6名に,阿南高専准教授 多田豊と本学学生5名とが事前復興ワークショップを行いました。ワークショップでは,現在の住居と,災害後の仮設住宅や復興住宅を想定し,現在の場所に留まるかどうかや,利便性や災害からの安全性をどのように考えるかについて,参加者を交え意見交換を行いました。

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2022/11/27:避難所開設・運営訓練への参加

阿南市見能林小学校にて実施された徳島県・阿南市主催による避難所開設・運営訓練(令和4年度四国の右下旬間関連事業)に,本学学生4名が参加しました。当日は,地域の自主防災組織や防災士の方々と協力をしながら,体育館において仮設テントやパーテーション等の設営訓練,負傷者救護訓練等を行いました。

2022/11/27:全国中学生・高校生復興デザインコンペ2022における事例発表

東京大学等が加盟する復興デザイン会議が主催する「第4回復興デザイン会議全国大会」における「全国中学生・高校生復興デザインコンペ2022」にて,本学学生2名が,阿南市を舞台に取り組んでいる事前復興に関する活動について発表を行いました.発表の中では,阿南市の被災予測などをシミュレーションを用いて説明した上で,災害への対応としてどのような事前復興を行うべきか,学生の視点から提案を行いました.

2022/12/3:中野島地区における事前復興ワークショップの実施

橘公民館にて橘地区自主防災会の会員6名に,阿南高専准教授 多田豊と本学学生とが事前復興ワークショップを行いました。ワークショップでは,現在の住居と,災害後の仮設住宅や復興住宅を想定し,現在の場所に留まるかどうかや,利便性や災害からの安全性をどのように考えるかについて,参加者を交え意見交換を行いました。

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2022/12/23:事前復興に対する沿岸部・内陸部の住民意識について

土木学会四国支部主催の令和4年度自然災害フォーラム&第17回南海地震四国地域学術シンポジウムにおいて,阿南高専准教授 多田豊他が,これまでの事前復興の取り組みから,沿岸部と内陸部の住民が事前復興に対して持つ意識について分析した結果を発表しました。

発表論文はこちら

2023/1/11:橘町における事前復興ワークショップの実施

橘公民館にて橘地区自主防災会の会員5名に,阿南高専准教授 多田豊が事前復興ワークショップを行いました。ワークショップでは,生活者の視点と行政の視点から復興について考えたうえで実現方策を検討していきました。

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2023/3/8:マイクログリッドに関する講義

阿南高専電気コース藤原先生に、マイクログリッドに関する講義をしていただきました。

会場について

住所:阿南市役所(徳島県阿南市富岡町トノ町12番地3)

駐車場:阿南市役所の駐車場をご利用ください.

広報メディアへの写真等の掲載許諾について

発表会の中で,本校教職員が写真・音声・動画を撮影することがあります。収集した情報は本校ホームページや各種広報等で利用することがありますので,予めご了承ください。掲載等を希望されない方は,その旨をお申し出ください。

問い合わせ先

阿南工業高等専門学校 創造技術工学科 准教授 多田豊

y_tada(㋐)anan-nct.ac.jp ※(㋐)を@に直して利用下さい。

本事業は,令和4年度事前復興・地域マイクログリッド融合事業(徳島県),令和4年度事前復興推進補助金交付事業(阿南市)を受け実施しています