みんなの相談室だより

2023年6月のおたより~6/4-10は「歯と口の健康週間」~
虫歯にも自律神経が関係・・・⁉お口と健康のストレス

こんにちは。「みんなの相談室」相談員です。
いつも社外相談窓口「みんなの相談室」をご利用いただき、ありがとうございます。


皆さまは歯の健康に気をつかっていますか?
欧米では「歯と口の健康が仕事の成功を決める」といわれるほど大切なものとされているようです。最近の研究では、口の中の病気が脳梗塞などに関係することがわかってきました。虫歯や歯痛、口臭や歯並びなど、歯に関するトラブルはストレスとなるだけでなく、ストレス自体が歯の病気を発症・悪化させることも知られています。そこで、今回はストレスと口の健康の関係について考えてみたいと思います。


虫歯・歯周病・顎関節症。実はそれぞれに「自律神経」の働きが関係しているのです!
緊張すると口が渇く、眠りが浅くなり歯ぎしりや食いしばりが多くなる、免疫が下がると口内炎や歯の痛みが悪化する…どれも一度は見聞き・体験したことがあるのではないでしょうか。
ストレスが大きいと交感神経が活発に働き、ネバネバした唾液を分泌する唾液腺(舌下腺、顎下腺)が刺激され口の中がネバついた状態に。その結果水分量が少なくなり、口が渇き、虫歯も進行しやすくなります。また、ストレスが原因で免疫力が低下すると歯周病も悪化。お酒の飲みすぎや強いストレスで浅くなった睡眠時に歯ぎしり・食いしばりなどが加わると、さらに重症化しやすくなるので注意が必要です。顎関節症は、以前はかみ合わせが原因と考えられてきましたが、近年では関節や筋肉の形態や嚙みぐせだけでなく、ストレス・不安、睡眠時や日中の姿勢、歯ぎしり・食いしばりなど、さまざまな要因が積み重なって許容量を超えたところで発症すると考えられているようです。

最近では、このような口腔疾患の治療に、メンタルヘルスの分野でよく活用される、心と体をリラックスさせ自律神経のはたらきを調整する「自律訓練法」を使う場合も増えているようです。これらのことから、歯と口の健康がストレスと深く関係していることがわかります。
夏が近づき、マスクを外す場面も増えてくるこれからの季節。この機会に、ご自身の歯と口の健康管理を見直してみませんか。