みんなの相談室だより

2024年5月のおたより ~五月病~
「3つのR」で自分にも優しさをプラス

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この時期になるとよく耳にする「五月病」。新生活が少し落ち着き、GWなどで気持ちが緩むと、なんとなく体調が悪い/会社に行くのが憂うつ/いつもより朝の支度に手間取る…など心や身体に変化が生じることがあり、これを一般的に五月病と呼んでいます。ただこれは正式な病名ではなく、医学的には「適応障害」の一種なのをご存知ですか?症状が悪化するとうつ病に進行することもあるので、リズムが崩れているだけ、ただの休みボケだから大したことないと甘くみるのは禁物。身体からの「休めのサイン」と受け取り、自分を労わってあげることが大切です。 

 

今回はストレス対処の大原則「3つのR」をご紹介します。

Rest(レスト):「休息、休養、睡眠」

  オンオフを切り替え、休息をしっかり取る。疲れた・眠いは身体からのサイン!

Recreation(レクリエーション):運動、旅行、趣味や娯楽など「気晴らし」

  日々のストレスから意識をそらすことが大事。

Relaxation(リラクセーション):ストレッチ、瞑想や音楽など「くつろぎ」

  緊張をほどくリラクゼーション法を取り入れる。呼吸法や瞑想、アロマも効果的。

  家族や友人との時間もリラックス・緊張から解放するのに必要な時間。


基本的なことですが、改めて考えてみると意外とできていないことに気づきませんか?忙しいとおろそかにしがちな3つのRを意識して取り入れる習慣が、心を健やかに保ち、ストレスが引き起こすさまざまな病気の予防にもつながります。また、ストレスに対抗するためには、良質な睡眠と栄養バランスの取れた食事が必要です。体力や疲労回復だけでなく、ストレス耐性や心のしなやかさ、自律神経のバランスを保つのにも不可欠。睡眠と栄養は身体だけではなく、心にも大きく影響するものなのです。


余談ですが、海外にもクリスマスや夏休み明けの「January/September blues」、サンバで有名なブラジルでは「カーニバルロス」、お隣韓国では「春困症(チュンゴンチュン)」など、日本人の「五月病」と似た表現があります。変化への適応や気持ちの切り替え、生活リズムの調整は簡単ではないですが、日頃から勤勉で頑張りがちな人ほど、意識してセルフケアを取り入れていただけたらと思います。