コグメドジャパンからワーキングメモリーへ社名変更します
2007年(平成19年)夏よりワーキングメモリトレーニングを日本などで(海外在住の日本語を使われる方にも)提供しています。臨床心理士の方々と一緒に直接ワーキングメモリトレーニングをお子さまとご家庭に提供するとともに、学校、医院(小児科)、学習支援教室などでライセンスに基づき提供いただいています。
トレーニングに使うアプリ ベクトル はワーキングメモリの改善については以前のロボメモと同様な効果を期待でき、加えて、数学のための能力については、算数の知識がないこどもが自力で繰り上がり下がり、二桁の加減算、分数、小数点、負の数などが出来るようになる数直線(Number Line)という数の認知方法を応用しています。ただし、進捗については個人差があります。
これまで臨床心理士あるいは学校の先生がトレーニングをする子どもにとって必要なコーチの役割を担うトレーニングを提供してきました。コロナにより、在宅の学習や、保護者の役割の変化に対応するべきと考えています。保護者の方がお子さまのコーチになって、ワーキングメモリと数学のための能力を伸ばすトレーニングをご自宅で出来るトレーニングを開始できるよう準備しております。
脳科学の知見を活かして、その人の可能性がより発展するように
2003年頃より脳科学に基づいた価値あるサービスの提供を志して北海道大学の教授にアドバイスをいただきながら、赤外線トポグラフィー(脳の血流を測定する装置)を園と保護者の皆様の合意をいただいて幼稚園に運び込んで、未就学児がワーキングメモリや反応抑制などのタスクを行うときの血流変化を測定し、論文として発表していただき、国の科学に関する機構からの研究費が教授の研究室に認められるなど先端的な研究でした。この研究のなかで参考としていたのが、カロリンスカ大学のトーケル・クリングバーグ教授による研究であったことから、教授が大学発ベンチャーとして設立したコグメド社について知り、同社社長ジョナス・ジェンディと弊社代表平野剛との交流が2005年から始まりました。2006年にストックホルムを訪問し、コグメドの役員会と初めて会合し、その後コグメド会長ロルフ・ハーレンクロイツの何回かの訪日を経て、日本の臨床心理士の方々に、コグメド認定コーチとなるべく、米国から来日したスウェーデン人の教官からコーチングの研修うけていただき、2007年夏からのワーキングメモリトレーニングの日本への提供が実現しました。米国における開始が2006年ですので、臨床心理士が関わるような分野のサービスが米国のわずか1年後に日本で開始すことが出来ました。2007年夏は、補助金による約120名を対象としたワーキングメモリトレーニングの効果の評価試験として始まりました。
ワーキングメモリトレーニングが日本で提供可能になった際には中心となってトレーニングを提供することを合意されていたNPOが、注意のむずかしさを感じておられる成人の方が当時たよりにされていたお薬の処方が突然に厳格化されることとなり、活動の優先順位が変わりました、とのことでワーキングメモリトレーニングの提供開始をやめてしまいました。このためコグメドジャパン自体が臨床心理士の皆様と一緒に、お客様に直接トレーニングを提供開始することとなりました。
トーケルクリングバーグ教授が北海道大学で開催される日本心理学会にパネルディスカッションのパネルとして招待されました。この来日の機会にスウェーデン大使館で教授による講義を開催し、そのときに参加いただいた西荻窪のアンダンテの金子晴恵代表が日本で最初のライセンスによる(コグメドジャパン直接ではない)トレーニング提供者となっていただきました。ニューヨークでトレーニングを提供されておられるハロウェルセンターというクリニックを実際に視察いただいた後の導入ご判断でした。その後、星槎学園、東京共育学園、聖心インターナショナルスクール、国際高等学院などで学校での提供、みくりキッズくりにっく、すみれクリニックなど小児科クリニックにての提供が始まりました。
ベンチャー企業であったコグメドは2010年に英語圏で最大級の出版会社ピアソンに買収されました。当時ピアソンはペンギンブック、エコノミスト、ファイナンシャルタイムスなどが傘下にありました。教育部門にはさらにアセスメント部門があり、DSM-IVなども提供しています。DSM-IVのアセスメントと、これに基づくワーキングメモリトレーニングの提案の組み合わせを考えたのかもしれません。コグメドは買収前にすでに6大陸、30カ国、10万人以上のユーザの実績がありました。創設者のクリングバーグ教授は買収後数年でコグメドのアドバイザーを退き、2015年頃から、同様のエビデンスに基づき、最新の知見を盛り込み、コグメドの反省に基づいた新たなトレーニング・ベクトルの開発に着手しました。ベクトルは数学のための認知レベルなどの基本的な能力を伸ばす役割も加わり、現在スウェーデンの6-8歳未就学児・小学生の約3分の1が利用しています。
概要
これまで
2022年 名称をワーキングメモリーに変更。
2008年 コグメドの日本支社として、コグメド・ジャパンと社名変更。
2007年より、ワーキングメモリートレーニングの提供をコグメド社と提携して開始。(日経産業新聞2007年10月9日(リンク))
2005年より、法人むけに脳科学に基づく商品開発コンサルティングを開始。研究成果に基づいた未就学児むけのワーキングメモリートレーニングの提供を開始。
2003年創業。脳科学(前頭連合野、認知機能、脳イメージング分野)における研究・開発を開始。
コグメド・チーム
コグメドのコーチは臨床心理士、臨床心理の前期博士課程修了者、あるいは成人のトレーニングのためには産業カウンセラーの資格取得者で、コグメドのコーチングメソッドを習得してコグメド認定コーチの資格を併せもったプロフェッショナルです。
個人情報について
ワーキングメモリーは、個人情報に関する法律および、個人情報保護に関する法令・ガイドラインを遵守します。 また、個人情報保護のために必要な社内規定を定め、遵守するとともに、継続的改善を行ってまいります。 具体的には、トレーニングお申込み時に必要な個人情報と、コーチング情報を完全分離し、コーチはトレーニングに必要な情報(呼びかけるためのお名前、年齢、性別など)だけにアクセスしてコーチングを行います。また、トレーニング管理システム内のトレーニング情報はトレーニングIDのみで管理され、個人情報は一切保存されないため、安全です。