害蟲展 season3

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害蟲展season3 図録  (全46ページ ※表紙含)販売しています。

入選作品

最優秀賞

growth

菊池 顕生

1996年生まれ。高校時代より一貫して生命という現象を物理学的なアプローチで
研究することに取り組む。2018年Biomolecular Design Competetion総合優勝。
2020年東北大学工学部材料科学総合学科卒業。
現在は沖縄科学技術大学院大学に所属。
    

シロアリは木造建築の多い日本において木材を食べる害虫としてのイメージが強い生物だろう。しかし同時に、シロアリは集団で生活を行う社会性をもった生物でもあり、100万匹にもなるコロニーを維持するために、糞などを再利用し、協力して様々な構造を建設することを進化の中で獲得した。人が自然を切り拓き、開発を進めるように、シロアリも民家を切り拓き、開発をしているのだ。 

優秀賞

防虫剤

勝見 俊介

新潟県在住

         2020年 新潟市 ギャラリーやまぼうし 個展         2021年 新潟市 ギャラリーやまぼうし 個展          2021年 新潟市 BAUHAUS  個展         2022年 スパイラル SICF23 EXHIBITION参加 

普段からニットで作品を作っているので、日常的に使用している防虫剤をモチーフにしました。毛糸で編んだ有効期間が終了した防虫剤。それに穴を開けることで、虫本体を描かないことにより感じる存在感を表現しました。この作品は毛糸と一緒に透明のモノフィラメントが編み込まれている為、虫が毛糸を食べても崩壊しないようになっています。これを家に飾ることで、衣類の虫を防ぎ、作品も虫の穴で経年変化が楽しめたら嬉しいです。 

 入選
(作者名・50音順)

分解者aiai生物部
『理(ことわり)』池上 武男
『身近な悪魔』江波戸 裕太  
 『大象虫』井上 郁
『僕の蜘蛛』内山 翔二郎
『一所懸命』小川 達也
カラフルいっぱい害蟲さんたちカミジョウ ミカ
『森の陶芸家』小林 雅央
『ハクションッ』蔡 明翰
『益蝶』笹林 楓
棲むシトドロ
『ベニスズメミサイル』胎児
『かげひなた』中川 翔太
『土への旅路』中嶋 草太
『星屑の甲冑』松永 聖士
『環(わ)』山本 理子
『どっち?』吉山 はるか
(SNS賞) 『むかでのおかあさん』しろゝ

開催会場

東京会場:MATERIO base
2022年9月1日(木)〜9月11日(日)

(開催時間10:00~17:00)

https://materiobase.jp/

●MATERIO BASEのご紹介

2011年7月21日、中川ケミカルCSデザインセンターが運営するスペースが 東日本橋にオープンしました。 MATERIO base は、築30年あまりの狭小、変形ビルのリノベーション。

半世紀の間、素材の可能性を追求してきた中川ケミカルは、 この企業発信のスペースで「素材のちから」をコンセプトに、様々な展示や活動を行ってまいります。


害蟲展に寄せて

人間勝手の都合から、不快、不利益な存在として悪者にされてきた害虫や害獣とよばれる生き物。

それを、全く違った視点から再発見しようという害蟲展の勇気ある挑戦に、深く共感しています。

このコンペで投げかけていることが、どのような気づきをもたらしてくれるのかを心から楽しみにしております。 

神奈川会場:よこはま動物園ズーラシア(ころこロッジ)
2022年9月14日(水)〜9月21日(水)

9:30~16:30(入園は16:00まで)

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/

よこはま動物園ズーラシア(ころこロッジ)のご紹介

「生命の共生・自然との調和」をメインテーマに掲げるよこはま動物園ズーラシア。生息環境展示や世界の気候帯・地域別にゾーニングすることにより、世界旅行ができる動物園として植物や自然環境について楽しく学べます。


害蟲展に寄せて

一般的には「嫌われ者」になってしまいがちな蟲たちを違う角度から見ることによって見えてくる意外な姿の作品を展示し、より多くの方に楽しんでもらえるのを楽しみにしています。

大阪会場:箕面公園昆虫館
2022年9月28日(水)〜10月10日(月)

10:00~17:00(入園は16:30まで)

https://www.mino-konchu.jp/

●箕輪公園昆虫館のご紹介

箕面公園昆虫館は大阪府営箕面公園の森の中にある小さな昆虫館です。新たな発見と驚きを展示の柱とし、ここで体験したことを楽しい思い出として持ち帰って誰かに話したくなる、そんな昆虫館を目指しています。


害蟲展に寄せて

今回の害蟲展season3は、害虫や生命に対して過剰な意味合いを付加するのではなく生き物としてのあるがままの姿をしっかりと捉えた作品が多かったと思います。これらの作品にふれることで「よく見、よく知り、深く理解する」ことの意義について、改めて考える機会になりましたら幸いです。

【審査員】

丸山宗利   舘野鴻   満田晴穂

中峰空   服部雄二   岡部美楠子


【主催】

8thCAL株式会社


<協賛>

シェル商事株式会社 (メインスポンサー)

FKK株式会社

環境機器株式会社

TAKEO株式会社

一般社団法人バイオミミクリー・ジャパン

バグズファーム(運営:株式会社アールオーエヌ)

原っば大学


 <協力>

株式会社中川ケミカル

よこはま動物園ズーラシア

箕面公園昆虫館

LON Inc.