moritaroom
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35. topologia (トポロジア)(5' 38" / 2022)/ animation : morita , music : GAZZI
先日(2022年1月7日)、テレビで『千と千尋の神隠し』をやっていました。泣けてしまった。かつてぼくは、あのカエルの従業員だったに違いない、と思ってしまったのです。しかしそれは、不甲斐なかったからではなく、途方もない望郷の念からでした。
あの物語は、根源的な「自分」についてを問うていたようにも思えます。精神は水のごとく、いかようにも形を変えることができます。世の中に「悪」をなす人も「愛」をなす人も、もとは同じ精神だったのだと思います。このトポロジカルな世界に来るまでは。
upload 2022/1/28
34. わくわく くも わく Super birth(5' 40" / 2021)/ animation & photo : morita , music : GAZZI
雲と星雲には、その形に相似が見てとれます。もっとも、だから星の雲と書くのでしょうが・・。ところで、銀河系宇宙の直径は、距離にしてだいたい10万光年なのだそうです。ぼくの身体も、原子レベルでみれば銀河系宇宙と相似しているのかもしれません。もしもぼくの身長が10万光年だったら、いま現在、ぼくの爪先の成れの果てはどうなっているのでしょうね・・。だって、いまぼくは、はるか10万年前の爪先を見ていることになるんだし・・。
upload 2021/12/12
24. アマテラシマスココロノキミ(take2 / 4' 43" / 2020)/ animation & photo : morita , HULA : ayako, music : GAZZI
いまは、アマテラス大神さまがアマノイワトにお隠れになられているのかもしれません。世界規模のこの混沌はまさに暗黒・・、魑魅魍魎、妖怪変化たちが跋扈しているかに思えます。この作品は、天岩戸が開きますように・・という「願い」「希望」ではなく、いわば強引に、「魔ものどもは退散した」と、過去形にしてしまいました。たぶん、神話のなかの、天岩戸の前に集う人々の歌え踊れの大騒ぎも、そういうことだったのだと思います。もう必死の思いだったのだと思います。
わが娘の踊るフラが、ふとアメノウズメに思えて着想しました。HAWAIIは世界のヘソだそうですし・・
upload 2020/11/4
23. 雨 infin (5’ 07” / 2020)/ animation & photo : morita , music : GAZZI
これは祝詞(のりと)なのかも・・、完成したこの作品を見直していてそう思いました。制作に取りかかるとき、ぼくはプロットや具体的な完成イメージなど持たずにいきなり作り始めます。作りながら、ああでもないこうでもないと遊んでいるのです。すると、だんだん「作品」が見えてきます。そして時節柄、本当に禍々しいのは「ウイルス」じゃなくて○○じゃないの?、などという邪念にもいたります。それが、この霖雨ともあいまって「祓へたまひ清めたまへ・・」を連想させたのかもしれません、「禊の雨」ともいうし。僭越ですが。
upload 2020/7/25
21. もすこし寝るもん (5' 20" / 2020)/ animation & photo : morita , music : GAZZI
新型コロナウイルスの猛威は、いつまで続くのでしょうね。でも、もしかしてこれ、「目醒め」のチャンスなのかもしれませんよ。ぼくたちは、ただ目醒めるすべを知らないのです、きっと。まだ眠くて。
以下追記(2020年4月25日)。多くの方々が命を落とされている中、「チャンス」などという言葉は不謹慎だと、友人に戒められました。その通りだけど、「チャンス」としなければ彼らが報われない、と思ったのです。みんな同じ窮地に立っているのですから。
upload 2020/4/10
6. ARIA(real-time) (take3 / 6' 02" / 2015)/ animation & photo : morita , music : GAZZI
空は再びアリアを歌います。使者を見おくるために。時充ちて小さな使者の命はまた儚く、帰すべき空に溶けてゆきます。雲の動きを見るためには、自分を雲の時間に合わせればいいと、ぼくは考えていました。しかしかつて横手山の頂上から雲を眺めていたとき、逆に雲がぼくの時間に合わせてくれていることに気づきました。雲は見る間に大気に溶けてゆき、また凝固し、それを繰り返していたのです。
upload 2019/11/10 (take1:2015/12/14)