about us

"まちの小さな和菓子屋さん"

私たち川口屋老舗は、滋賀県東近江市の永源寺地区(旧永源寺町)で江戸時代後期(1850年頃)から、和菓子に携わってきました。

現代では、"まちの小さな和菓子屋さん"として、和菓子を通して日常でホッとする瞬間や、大切な人と一緒に過ごす時間の一助になればとの思いで、日々お菓子作りに励んでおります。

移り変わる季節の和菓子をご用意して、皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。

"材料について"

川口屋老舗では、お米は地元産の「滋賀羽二重糯」小豆は「北海道産小豆」を使用しております。田畑で作られる作物は気候に大きく左右されるものですが、長年お付き合いをいただいている、近畿エリアの材料メーカー様、問屋様と地元農家の方に加え、様々な地域の方のご協力をいただくことで、できる限り安定的に材料の供給をしていただいております。素材はその道のプロにお願いし、こちらからも提案する事でより良いものが作れるようにお互いに日々切磋琢磨していきたいと考えております。

"和菓子について"

和菓子は米や小豆、お砂糖や寒天といった植物由来の材料と、日本の地理的、気候的条件が作り出す良質な水を組み合わせて創造された、日本独自のお菓子の文化です。時にはお茶の歴史の中に、また道中のお団子屋としてなど、時代や人の生活様式によってその形は様々ですが、移ろう日本の四季を表現するという事については、私たちの中にも脈々と受け継がれています。

古くは、木の実や果物が現代のお菓子にあたるものだったと考えられており、砕いたり干したりして加工していました。後にお茶の文化と共に変化し、戦乱の時代を経て、江戸時代になると各地で特有のお菓子が作られるようになりました。現代の和菓子の原型となるものの多くは江戸時代に作られたとされています。そして、外国との貿易が盛んになるとカステラや有平糖などのお菓子が食べられるようになり、明治以降オーブンを使った焼き菓子もたくさん作られるようになりました。

現代では、材料の進化や技術の進歩、流通のグローバル化によって、「お菓子としての和菓子」も「文化としての和菓子」も、少しずつ変化しています。グルテンフリーが話題になる昨今ですが、ノングルテンのお菓子が和菓子にはたくさんあります。お米を使い、日本ならではの季節に合った意匠はとても趣があり、興味深いものだと考えております。外国のお菓子が日本で認知されているように、外国にお住まいの方も和菓子に興味を持つ方が多くなりました。和菓子は、身近な楽しみであると共に、日本と世界の文化の懸け橋として、今も進化しています。