内申のとり方

■内申点に対する誤解

内申点に対してよく聞く誤解

「あの子は先生に気に入られているから内申が高いのよ」

「積極的で授業中もよく発言しているらしいわね」

「生徒会もやってるんでしょ」

「ノートもとっても頑張ってるらしいから」

上記の言葉は私が面談をしていて内申の話題になった時によく聞いたことです。

でも、私に言わせていただければ、それは内申が上がることと関係のないことです。

現在40歳前後の方は上のイメージが強いですが、今の内申点はつき方が異なります。

私が教えてきた生徒でも

積極的で一生懸命なのに内申点が上がらないという子もいました

寡黙で積極性のかけらもない生徒がオール5という例もあります。

この違いは実は「内申点の評価の仕組み」にあります。

これが明確ではないから「先生の好き嫌い」「発言の回数」といった誤解が生じるのだと思います。

ここでは内申点はどう評価されているのかと、どのようにしたら内申点がとれるのかを説明させていただきます。

■内申点の付き方

内申点は「先生の好き嫌い」や「発言の回数や積極性」でつけてはいません。

実は明確な基準があります。

内申点の基準は

文部科学省の「観点別学習状況の評価から評定へ」(平成16年6月23日「学習評価に関する連絡会議」)

神奈川県教育委員会の「評価資料集Ⅰ~Ⅳ」

(資料をご覧になりたい方はこちら)

という2つの資料で定められています。

その中には「こういう行動をとったらA+」とか「これができていないとC」というように具体的な評価基準が単元ごとに記されています。

一例をあげると

「中3国語・故郷」ではこのように決まっています。

ここから読み取れることがいくつかあります。

まず、この小説でのキーワードですが、知識・理解のところにある

「神秘の宝庫」「四角な空」「金色の丸い月」「地上の道」という表現が出てきたらノートに詳細に表現の工夫を書くことが大切です。

また、読む能力のところにあるワークシート・ノートの記述では

他の生徒の意見を参考にして記述できているノートが書ければ高評価が期待できます。

関心・意欲・態度では

他の小説を読んでいることが先生にアピールできれば高評価ですね。

この3点を抑えて授業に臨めば、ほかの生徒よりも労力をかけないで、高評価を得ることができます。

逆にこういう観点がわからなければ、膨大な労力を使って一生懸命さをアピールするしかありません。

さらにいうと「発言の回数」は評価基準で重くは見られていません。

実は生徒の発言の回数は評価する際に重く見てはいけないという指針が決まっています。

実際の中学校の先生も発言回数、挙手回数は「サブの資料」として使っている方がほとんどです。

このように各科目ごとにどこを頑張れば(頑張っているとアピールできれば)積極性がなくても高内申はとれます。

この資料を単元ごとに事前に把握しておくことが高内申につながります。

■内申をとるために必要なこと

評価の仕方を踏まえて内申をとるために必要なことは…

①評価基準を事前に把握してから授業にのぞむこと

②評価基準に基づいた提出物を提出すること

③定期テストや確認テストで得点をとること

です。

Leadでは全学年・全単元の評価基準を把握しています。

適宜お便りで生徒に評価基準を伝えて、生徒が「楽をして」高内申がとれるように指導をしてまいります。

内申点がなかなか上がらないで困っている場合はぜひご相談ください。