なぜAnyDVDなのか?
【重要】2016/02/24
AnyDVD開発元のSlySoft inc.は2016/02/24にサイトを閉鎖し、全アプリケーションを非公開化、認証サーバーなどを停止し業務を終了したようです。それに伴いAnyDVDもローカル動作に制限され、ネットワークで提供されていた機能は使用できなくなりました。
本サイトの内容は過去の情報に基づき記載されたもので、今後同様の動作が期待できるものではありませんのでご了承下さい。
AnyDVDはRedfoxに引き継がれていますが、今後同様にサポートなどが打ち切られる可能性も考えられます。日本国内の法整備などの兼ね合いもあり、ここで積極的に使用を勧めるものではありません。ご了承下さい。
孤高の存在として長期間BDリップツールの頂点に君臨し続けるAnyDVD HD。
しかし、なぜここまで大々的に? 商用ソフトとして継続し続けることが出来るのか?
著作権絡みで様々な団体から圧力がかかりそうなものでは無いのか? といった疑問から、以前はHD DVD陣営だったマ○クロソフトがBlu-rayを潰したいがために、裏で手を引いているのでは? なんて噂まで流れたこともありました。
が、当のHD DVDタイトルも実質全て陥落している上、そんな荒唐無稽な話しはありえないでしょう。
SlySoftの登記住所はカリブ海に浮かぶイギリス連邦加盟国の島国、アンティグア・バーブーダに存在します。
著作権に関する条約である「万国著作権条約」などに加盟していないことや、同国家には政策上オンラインカジノが多数集結するなど、ネットビジネスに寛容な土壌があることも、SlySoft存続の要因の一端と思われます。
かつてスイスのElaborate Bytes社が販売していた「CloneCD」は、EUの著作権法強化に伴って販売継続が困難になり、SlySoftに販売権を売却したという過去があります。
AnyDVDを含め、それら一連の製品は、国家で区分けされる法律の網をかいくぐって、ネットでワールドワイドに商売を行うという絶妙なバランスゆえに成り立っている製品と言えるでしょう。
ある意味、開発側は国籍すら捨て去った商売を行うことで、ここ数年安定した供給が行われているという状況です。
他社の追随を避ける意味合いか、もしくは著作権的な処置、あるいはビジネスモデルとして、現在のAnyDVDは、動的更新されていくプロテクト情報は自社のサーバー側に保有しており、クライアントからのアクセスによって認証鍵を提供しています。
これは、メーカー側のサーバーが停止してしまえば、ユーザーの利便性が大きく損なわれてしまう、ということを意味しています。
過去においては問題なく、それが実績として積み上がっているために、AnyDVD HDは現時点では最強ともいえますが、使用方法によってはアングラなコピーツールとしての側面のみが注目されやすいソフトでもあるため、今後どうなるかは誰にも分かりません。
同種の競合ソフトには、中国製の「DVDFab」シリーズがあります。こちらも中国の著作権無法地帯故に存続しているソフトです。
現時点での二択で選ぶとすれば、リスクヘッジの面でもAny陣営が優勢とも思えますが、購入、使用に当たっては、しっかりと熟慮の上で決断するべきでしょう。
と、小難しいことを述べましたが、BDレコーダー録画の私的利用などでは
・AnyDVD HDは便利だから、今後も末永く使えるといいなー
・まぁ使えなくなったら、それは残念
という軽い感じで問題はないと思います。
もちろん、持っていない市販BDをコピーしたり、アップロードや販売なんかは、ツール類に関係なく違法なのでご注意を。