*『一博一品(2009)』の序文・後書

序文

つぼみ

『一博一品』の由来

1979年、大分県は平松守彦知事(当時)のもとで、「一村一品」キャンペーンを始めた。ご当地ということを前面に押し出して、自ら発展していくというこのキャンペーンの試みは社会の注目を浴び、日本全国および世界各地に広まっていった。

数年前からネット上ではブログが流行りだした。ブログは中国語で「博客」という。私たちはこの「博客」を通じて知り合った「博友」(以下、ブロ友)である。私たちはこの自ら体験したことに関する一つ一つのエッセイを通じて、日中両国国民間の相互理解を促進したいと思っている。2008年2月17日、私たちは資金、労力、文章、アイディアを出し合い、共同で『一博一品』を出品することに決めた。

『一博一品』

私たちは異なる国・地域で生活し、異なる母語を用い、多くのメンバーは会ったこともない。このような人たちが力を合わせて一冊の二ヶ国語併記の本を出版することに伴う苦労は想像するに難くないだろう。しかし、一年近くの助け合い、磨り合いを経て、共に一歩ずつ進み、ついに2009年1月25日、私たちは『一博一品』出版を皆で祝う日、この喜ばしき日を迎えることができた!中には遠方より飛行機や新幹線で駆けつけたブロ友もいれば、家族や友人と共にこの喜びを味わいに来たブロ友もいた。

『一博一品』の出版で喜びを手に入れたと共に、さらに大きなことは「夢はかなう」という自信を手にすることができたこと。この自信が『一博一品(2009)』という本と皆様が出会う機会を作ったのだ。

『一博一品(2009)』

前回の経験を生かし、今回は主に以下のような改善を行った。1.投稿に対する厳選の結果、総投稿のおよそ1/3の作品を採用。2.テーマごとに、5つのジャンルに分けた。3.ネット上での切磋琢磨および、実際に集まっての打ち合わせを計4回行った。

『一博一品(2009)』では最終的に日中両国あわせて20名の作者(15歳~82歳)の計32編の文章で構成されている。内、初参加となるメンバーは9人、二度目の参加となるメンバーは11人だった。私たちは草の根の集まりに過ぎない。しかし、友好の種をまいていきたい。皆様がこれをさらに多くの読者に広められ、友好の種をさらに多くの場所で根付かせ、花を咲かせ、実を結ばせていただければとてもうれしい。私たちにはまだ多くの未熟なところがあり、それを弛まずに改善していきたい。そのためにも皆様の貴重なご意見とご提案をいただければとてもうれしい。私たちは『一博一品』と共に成長していけることを願っている。

以下の皆様に感謝の意を表させていただきます。

1.『一博一品』一期生の皆様。私たちのために道を拓き、勇気と自信、そして貴重な経験を与えてくれました。

2.『一博一品』の読者の皆様。特に本を購入していただいた多くの皆様は私たちに精神的にも金銭的にも大きな援助を与えてくれました。

3.ノンフィクション作家、女性史研究家である山崎朋子先生がくださった特別寄稿は大きな励みになりました。

4.『一博一品(2009)』に投稿したすべての作者の皆様、そして翻訳、校正、連絡に協力していただいた、

山本雄子様、Jingshang様、高橋様、二村高史様、川前京子様、近藤様、魏ノ国様、李拡建様。

5.忙しい中、苦労をいとわず皆のために尽くした藍子、Jasmine、小象、李琳、sharon、つぼみ、xdaiba、そしてyoshiなど編集担当者の皆様。

6.中国国際出版社様。二度の『一博一品』の出版は出版社様の全面的支援の下で実現しました。

7.最後に私たちの家族の皆様。皆様の多大なるご理解、ご支持、そしてご協力に感謝します。

2009年9月27日

序言

《一博一品》的由来

1979年,日本国大分县在平松守彦知事(省长)的倡导下,开展了“一村一品”运动。该运动作为发挥当地特色,自力谋求发展的尝试,受到了社会的注目,并普及到日本全国乃至世界各地。

几年前,网络上开始流行Blog,中文称Blog为“博客”,我们都是通过博客结识的博友。我们希望通过自己记述的一篇篇现实生活中的感受,促进中日两国国民的相互了解。2008年2月17日,我们决定大家出资,出力,出文章,出智慧,共同出版一本《一博一品》。

《一博一品》

我们生活在不同的国度与地区,使用着不同的母语,大部分成员彼此都未曾见过面。这样的人们联合起来共同出版一本双语读本,其中的困难可想而知。但是,经过了将近一年的相互帮助,不断磨合,携手共进,终于在2009年1月25日这天,我们共同迎来了庆祝《一博一品》出版的这个喜庆的日子!很多博友是从外地乘坐飞机与新干线赶来参加庆祝会的,很多博友是偕同家人与朋友一起来分享这份喜悦的。

《一博一品》的出版,收获喜悦的同时,更让我们收获了一份“梦想成真”的自信,这份自信又让这本《一博一品(2009)》有机会在此与您相逢。

《一博一品(2009)》

总结上次的经验教训,我们这次主要作了如下改进:1.对投稿进行了筛选,从中选录了1/3的作品。2.划分了主题,归纳为5个版块。3.网上切磋与当面商议并举,召开了4次版主会议。

《一博一品(2009)》最终选录了中日两国20位(年龄15岁到82岁)作者的32篇文章。其中第一次参加的9位,第2次参加的11位。我们虽然只是一群草根,但我们愿意播种友善的草种。希望您把她介绍给更多的读者,让友善的草种在更多的地方生根、开花、结果。我们还存在着很多不足,我们将不断地进行改进。欢迎您提出宝贵的意见与建议,我们愿与《一博一品》一起成长。

衷心感谢∶

1.《一博一品》第一期的成员给我们开道引航,传授给我们勇气与自信,还有可贵的经验与教训。

2.《一博一品》第一期的读者,特别是很多自费购买我们书籍的读者,给予我们精神支持的同时还给予了我们资金上的援助。

3. 著名纪实文学作家,女性史研究家山崎朋子女士的嘉宾赠稿让我们深受鼓舞。

4.所有参加《一博一品(2009)》投稿的作者及协助翻译、校对、通讯的山本雄子女士、Jingshang先生、高桥先生、二村高史先生、川前京子女士、近藤先生、魏之国先生、李扩建先生。

5.百忙之中,不辞辛苦为大家服务的Jasmine、蓝子、蕾、李琳、sharon、xdaiba、小象及yoshi等各位版主。

6.《一博一品》两次出版都承蒙中国国际出版社的大力支持才得已实现。

7.最后要感谢我们的家人给予我们的极大的理解、支持与配合。

2009年9月27日

後書

Jasmine

『一博一品』の続きに、『一博一品(2009)』がついにカタチとなりました。

春頃、続編を出版しようとブログ仲間が意気投合した。

夏頃、月一回のペースで関東エリアを中心に編集会議を開いた。

秋頃、すべての原稿を厳選したうえ編集して出版社に提出した。

私たちにとって、今年の秋はまさに「収穫の秋」です。

中国には「众人拾柴火焰高」という諺があります。仲間がいるからこそ、その勢いが盛り上がり、一冊だけに留まらず、続編の二冊目も生み出しました。

日本には「継続は力なり」という諺があります。やりたいことに信念を持って続ければ、道がどんどん拓けていきます。こんな仲間たちと一緒に、これからも『一博一品』を綴り続けたいと思っています。

まだまだ未熟な私たちですが、母語で綴った文章にしてもまたまた推敲の余地があると思います。また、『一博一品』は自費出版でありながら、「日中両方向訳文付」という特徴をこだわったため、私たちは力合わせて仕上げたつもりですが、行き届かない箇所があると思います。大小を問わずご指摘いただければ幸いに思います。

衆知の通り、『一博一品』というタイトルの由来ともなっている『一村一品』キャンペーンは、小さな村からやがて世の中に知られてきました。今日、空港の「一村一品マーケット」でユニークな特産品を手にしたとき、私たちは30年前平松氏(当時大分県知事)の熱い思いを感じることができます。それと同じように、『一博一品』に込められた私たちの真心熱意も、いつかきっと多くの人々の感動を呼ぶのだろうと信じています。

この本を手にとってくださった方々との出会いは、私たちにとって豊かなものになると願いっています。そして、『一博一品』の更なる続編も是非ご期待くださいませ。

2009年9月30日

后记

Jasmine

    • 承继《一博一品》,《一博一品(2009)》也终于完稿付梓了。

    • 春天,意气相投的我们一起探讨出版《一博一品》的续篇;

    • 夏天,以关东地区为主我们认真地每月召开一次编辑会议;

    • 秋天,所有的投稿经过筛选、编辑和润色,正式提交出版社……

    • 对我们来说,2009年的秋天,真的是一个硕果累累的收获金秋。

    • 中国有一句叫做“众人拾柴火焰高”※1的谚语。正是因为得遇这些志同道合的朋友,大家志存高远,使《一博一品》没有停留在“第一册”,又有了接下来的这“第二册”。

    • 日本也有一句叫做“継続は力なり※2”的谚语。只要成就志愿的信念不变,脚下的路就一定会越走越宽。我们愿意一起把我们的《一博一品》作为一个事业继续进行下去。

    • 作为博客写手初出茅庐的我们,各自用母语写下的文章尚有进一步推敲的必要。同时,《一博一品》属于博友们的自费出版,为了保持本书“中日双语对照”这一特征,我们群策群力,各尽所能,

    • 力求完美。但限于水平有限,想来书中会有很多不周之处,无论大小,都真诚希望能得到读者您的指教为盼。

    • 众所周知,《一博一品》得名由来的“一村一品”运动,已经从当年那个小小的村庄走向了世界。今天,当我们在各地机场的“一村一品市场”里把玩各种独特新颖的特色商品时,从中不难感受三十年前发起人平松先生(当时大分县知事)的满腔热忱。同样,我们相信:《一博一品》中凝聚的我们的真情实感,也会在今天明天的某一天、为你为我为更多的人带来温馨感动。

    • 偶然有机会翻读这本书的您,相信我们之间的缘会不仅仅是一种偶然――这是我们共同的心愿。那么也请您和我们一起,期待《一博一品》续集的问世吧……

※1:みんなが柴を拾ってくれば火は盛んに燃える;人が多くなれば力も大きくなる。

※2:坚持就是力量。

2009年9月30日

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