養魚育成管理

研究分野の紹介

養魚育成管理の基盤研究

養魚育成管理分野では、水産養殖で最も重要な要素の一つである飼育管理について、給餌方法や給餌する飼料の開発を行います。具体的には、AIを用いた給餌システムの構築や持続可能な養魚飼料の作製を行います。

IoT・AIを活用した給餌システムの最適化

魚類養殖では、飼料代が経費全体の約6割を占めています。また、過剰な給餌は、養殖場への有機物負荷により、自家汚染を招くことになります。魚の生態特性に基づき、残餌を最小化する給餌システムを構築し、生産経費を抑制した環境にやさしい養殖技術の開発を目指しています。

ベジタリアン養殖魚の創生

現在、世界の水産養殖業は目覚ましい発展を遂げております。今までは、水生動物に魚由来の原料で作った飼料を与えていましたが、水産養殖の発展に伴い原料の供給が難しくなってきました。そこで、魚を使わない飼料、すなわち植物性原料でつくる飼料の開発を行い、ベジタリアン養殖魚の創生を目指しています。

予定している卒業研究のテーマなど

  • 昆虫ミールを用いた魚粉代替飼料の開発

  • 海水魚用無魚粉・無魚油飼料の開発

  • マサバ養殖における給餌システムの最適化

  • トラウトサーモンの摂餌量をコントロールするための給餌システムの開発

その他

参考図書

改訂「魚類の栄養と飼料」(渡邉 武編、恒星社厚生閣)

増補改訂版「養殖の餌と水ー陰の主役たち」(杉田治男編、恒星社厚生閣)