ミッションステートメント

設立趣旨書

私たちは、2009年9月25日、自主的なコミュニティ「日本Androidの会」の活動を継承・発展させて、「特定非営利活動法人日本Androidの会」を設立しました。

会の基本的な目的は、日本でのAndroidの普及と発展を図ることです。

    • 会はAndroid関連の技術情報を交流・蓄積し、

    • Android開発者の養成と教育支援を積極的に行い、

    • Android関連ビジネスの活性化を目指します。

私たちは、様々な立場・関心からAndroidに興味をもつ、全ての開発者、ユーザー、個人、企業、コミュニティ個人・企業が、私たちのコミュニティに参加することを歓迎します。

私たちが、Androidの登場を熱烈に歓迎してきたのには、理由があります。

第一に、Androidは、Mobile Deviceとしては初めてのオープンソースのプラットフォームです。

オープンソースとしてのMobile Device プラットフォームという視点は、多くの人に、Mobile Deviceの新しいグローバルな展開の可能性を強く印象付けました。世界で一番の「携帯王国」である日本は、この分野で大きな役割を果たすことができるはずです。

第二に、ネットワークの世界でのCloud Computingという新しいパラダイムの登場は、Cloudが提供する様々なサービスのViewerとしての新しいMobile Deviceの登場に、大きな期待を膨らませています。Androidは、単なる携帯電話ではありません。新しいMobile Deviceを通じて、私たちは、インターネットCloudに、いつでもどこでもどんな形でも、つながっていることが出来るのです。

第三に、CloudとMobile Deviceという新しい枠組みの中で、新しいサービスとコンテンツのグローバルな市場が、飛躍的に発展する可能性があります。エンタープライズ向けのサービス、コンシューマ向けのサービス、個人向けのゲームやコンテンツ、さらにはそれらの流通の分野で、様々な展開が期待できます。ここでも、Androidのオープンな性格が、ビジネス発展のためにとても重要な条件となることに、多くの人が気づき始めています。

第四に、Androidは、組み込みの標準的なプラットフォームとして利用可能です。携帯ばかりではなく、自動車、家電機器、事務機器等あらゆる分野で、ITとネットワーク利用が進んでいます。組み込み技術は、ものづくりの根幹の一つになりつつあります。ただ、この分野では、独自のフレームワーク、独自のプラットフォームが多数存在していて、技術や部品の経済的な共通化・再利用が進んではいません。

この会の大きな特徴は、このように様々な観点からのAndroidへの関心が存在していることです。

この会は、Androidへの多様な関心が交差し出会う、「場」となってゆくでしょう。

日本には、エンタープライズを中心に優秀なIT技術者の層が厚く存在し、世界一のものづくりの実績があり、グローバルな競争力を持つコンテンツの蓄積があります。これら全てが、Androidのコミュニティで出会うのです。こうした出会いは、必ずや、大きなエネルギーを産み出すでしょう。

来るべきCloudとMobile Deviceの時代に、私たち「日本Androidの会」が、グローバルな影響力を持つ技術とビジネスの革新に、寄与できることを確信しています。