本ページは、共有ドライブマネージャーと Google Workspace の連携設定をおこなうための手順書です。
内容は以下6つの章から構成されます。
(1)~(6)の手順に従って共有ドライブマネージャーの設定を行います。
Google 管理コンソール で設定を行うため、Google Workspace の管理者権限を持つアカウントで操作してください。
(1) 共有ドライブマネージャーに対するアクセス許可設定
(2) 内部アプリの信頼設定
(3) Drive SDK APIでの実行許可
(4) システムアカウントのセキュリティポリシーの推奨設定
(5) 共有ドライブ利用設定
(6) 共有ドライブマネージャー側の初期設定
共有ドライブマネージャーは、お客さまの Google Workspace と連携して動作します。
以下の手順に従って設定してください。
Google Workspace 管理コンソールの下記のURLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/owl/domainwidedelegation
[セキュリティ] > [アクセスとデータ管理] > [APIの制御] > [ドメイン全体の委任を管理]
画面上部にある「新しく追加」を押下します
クライアントを登録します
◆ 共有ドライブマネージャー 基本クライアント
[ クライアントID ]
328175482777-nlrf0g66drcmf5ro2oghhl2j48ctt9fs.apps.googleusercontent.com
[ OAuthスコープ(カンマ区切り) ]
https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.group,https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.user,https://www.googleapis.com/auth/drive,https://www.googleapis.com/auth/drive.file,https://www.googleapis.com/auth/gmail.readonly,https://www.googleapis.com/auth/gmail.modify,https://www.googleapis.com/auth/userinfo.profile,https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.group.member,https://www.googleapis.com/auth/gmail.compose,https://www.googleapis.com/auth/admin.directory.user.readonly,https://www.googleapis.com/auth/apps.groups.settings,https://www.googleapis.com/auth/calendar,https://www.googleapis.com/auth/admin.reports.audit.readonly
共有ドライブマネージャーの実行許可の設定が完了したら、ドメイン内で所有するアプリの信頼設定を行います。
以下の手順に従って設定してください。
Google Workspace 管理コンソールの以下URLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/owl/settings
[セキュリティ] > [アクセスとデータ管理] > [APIの制御] > [設定]
「内部アプリ」内の「内部アプリを信頼する」にチェックを入れ、保存します
Google Driveに対してAPIで接続を許可する設定を行う必要があります。以下の手順に従って設定します。
Google Workspace 管理コンソールの以下URLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/appsettings/55656082996/data?hl=ja
[アプリ] >[Google Workspace]>[ドライブとドキュメント]>[機能とアプリケーション]
「Drive SDK API経由でのGoogleドライブへのアクセスをユーザに許可する」に
チェックを入れ、保存します
共有ドライブマネージャーを利用するユーザー組織に対して、Drive SDK APIのアクセス許可を行います。
本章では、共有ドライブマネージャーのシステムアカウントを所属させる「ドライブシステム組織(グループ)」の作成手順について説明します。
[ドライブシステム組織(グループ)]
共有ドライブマネージャーシステムアカウント用の組織(グループ)です。
※組織名:「ドライブシステム組織(グループ)」は自由に設定可能です。
※本グループに所属する特権アカウントは、共有ドライブマネージャー用の無人アカウント( Google Workspace 特権管理者)を
推奨しますが、権限を絞ることも可能です。 以下にロールの割り当てに関する手順書を用意しています。
① Google Workspace 管理コンソールの以下URLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/roles?hl=ja
[管理者ロール]画面に遷移します。
② 「特権管理者」の「管理者の割り当て」を押下します
② 「ユーザーへの割り当て」を押下します
③ ドライブシステム用のアカウントを検索し、「ロールの割り当て」を押下します
共有ドライブマネージャーは、管理画面のシステム設定で登録された「システムEmail」を利用して、各機能の制御を行います。
システムEmailには無人の特権管理者の指定を想定していますが、カスタムロールを適用した Google Workspace アカウントを指定する
ことも可能です。
その場合、カスタムロールには、以下の権限を付与する必要があります。
本節では「ドライブシステム組織部門」の作成手順について説明します。
本グループの作成は、共有ドライブマネージャーを動作させる上で必須の設定となります。
Google Workspace 管理コンソールの以下URLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/orgunits?hl=ja
[組織部門]画面に遷移します。
「組織部門の作成」を押下します
組織名に「ドライブシステムグループ」と入力し、「作成」を押下します
本節では、(4-1)で作成した「ドライブシステム組織(グループ)」に対して、セキュリティポリシーの設定について説明します。
Google Workspace 管理コンソールの以下URLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/appsettings/55656082996/sharing
[アプリ]>[Google Workspace]>[ドライブとドキュメントの設定]>[共有設定]に画面遷移します。
左メニューから「ドライブシステムグループ」を選択し「共有オプション」を編集します
共有オプションの設定は、お客様のセキュリティポリシーで任意に設定ください。
(a) (b) パターンを 用意しております。
外部との共有
外部共有については「オン(社外共有可)」選択してください。
※一部ドメインの共有を許可したい場合は「ホワイトリスト」設定を指定してください。
その他設定についてはお客様のセキュリティポリシーで任意に設定してください。
外部との共有
外部共有については「オフ(社外共有禁止)」を選択してください。
※一部ドメインの共有を許可したい場合は「ホワイトリスト」設定を指定してください。
その他設定についてはお客様のセキュリティポリシーで任意に設定してください。
(4-1)~(4-2)で作成したシステムグループに対してユーザの追加をおこないます。
ユーザの追加は以下URLの「Google Workspace ユーザー画面」から行なってください。
Google Workspace 管理コンソールの以下URLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/users
[ユーザー]画面に遷移します。
「ドライブシステムグループ」にシステムアカウントを追加します
本節では、共有ドライブマネージャーで共有ドライブを作成する場合のセキュリティポリシーの設定について説明します。
作成申請機能を利用しない場合は、設定の必要はありませんので、(6) 共有ドライブマネージャー側の初期設定 へスキップください。
お客様のセキュリティポリシーで任意に設定ください。
Google Workspace 管理コンソールの以下URLにアクセスします
URL ▶ https://admin.google.com/ac/appsettings/55656082996/sharing
[アプリ]>[Google Workspace]>[ドライブとドキュメントの設定]>[共有設定]に画面遷移します。
ドライブシステムグループの共有ドライブの作成設定
「Google ドライブ共有設定」内の「共有ドライブの作成」を選択し、左メニューより「ドライブシステムグループ」を選択します。
「ドライブシステムグループのユーザーが新しい共有ドライブを作成できないようにする」をオフにします。
「新しい共有ドライブの組織部門」を「作成者の組織部門」に指定します。
以降は、お客様のセキュリティポリシーで任意に設定します
共有ドライブ管理者が共有オプションを変更できないケースで、4パターンを 用意しております。
・作成の手順
「管理者権限を持つユーザーが、以下の設定をオーバーライドできるようになります」をオフにします。
「(会社名) 外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオンにします。
「共有ドライブのメンバー以外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオンにします。
「閲覧者(コメント可)」や「閲覧者」の権限を持つユーザーが、共有ドライブ内のファイルをダウンロード、コピー、印刷できるようになります」をオフにします。(推奨)
「コンテンツ管理者にフォルダ共有を許可する」をオンにします。
・注意
共有ドライブのフォルダ共有を有効にした場合、共有ドライブマネージャーで作成した共有ドライブはブラウザの
Google ドライブ からも外部に共有が可能となるとの点にご注意ください。
・作成の手順
「管理者権限を持つユーザーが、以下の設定をオーバーライドできるようになります」をオフにします。
「(会社名) 外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオンにします。
「共有ドライブのメンバー以外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオフにします。
「閲覧者(コメント可)」や「閲覧者」の権限を持つユーザーが、共有ドライブ内のファイルをダウンロード、コピー、印刷できるようになります」をオフにします。(推奨)
「コンテンツ管理者にフォルダ共有を許可する」をオフにします。
・作成の手順
「管理者権限を持つユーザーが、以下の設定をオーバーライドできるようになります」をオフにします。
「(会社名) 外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオフにします。
「共有ドライブのメンバー以外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオンにします。
「閲覧者(コメント可)」や「閲覧者」の権限を持つユーザーが、共有ドライブ内のファイルをダウンロード、コピー、印刷できるようになります」をオフにします。(推奨)
「コンテンツ管理者にフォルダ共有を許可する」をオンにします。
・作成の手順
「管理者権限を持つユーザーが、以下の設定をオーバーライドできるようになります」をオフにします。
「(会社名) 外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオンにします。
「共有ドライブのメンバー以外のユーザーが、共有ドライブにあるファイルにアクセスできるようになります」をオフにします。
「閲覧者(コメント可)」や「閲覧者」の権限を持つユーザーが、共有ドライブ内のファイルをダウンロード、コピー、印刷できるようになります」をオフにします。(推奨)
「コンテンツ管理者にフォルダ共有を許可する」をオフにします。
本章では、共有ドライブマネージャーの管理者サイトにおいて、最低限必要となる初期設定を行います。
本設定は「ドライブシステム用アカウント」で行います。
以下のURLにドライブシステム用アカウント
(ドライブシステムグループに所属する無人アカウント)でログインします
URL ▶ https://www.cmosy.jp/admin/system-settings
[共有ドライブマネージャー管理者サイト]>[システム設定]に画面遷移します。
システム設定の基本設定にて「レポートEmail・システムEmail」を入力します
レポートEmail(必須)
ユーザに通知されるメールの送信元(From)を指定します。
共有ドライブマネージャー のシステムアカウントを指定します。
※ドメイン内のメールアドレスをご指定ください。
※メーリングリスト(グループアドレス)は指定できません。
システムEmail(必須)
共有ドライブマネージャー のシステムアカウントを指定します。
特定のユーザーに紐付かない無人のアカウントの指定を推奨します。
※メーリングリスト(グループアドレス)は指定できません。
※システムEmailは「特権管理者」権限を持つアカウントの登録を推奨します。
「特権管理者」を指定できない場合は、次項の権限を持つ「カスタムロール」を作成し、割り当てて下さい。システムユーザー権限
設定は以上で終了です