府中宿から見る富士山
安倍川橋を西から渡って静岡の街区に入ると、右が新通り、左が本通り。
旧東海道は右側の新通りである。
新通りの路上には「山アテ」風の富士山がそびえ立つ。
新通りに入ると道は曲がり、富士山は建物に隠されて見えなくなる。西見附はこの先にあった。
静岡市内では建物や植生がなければ富士山が見えるのが当たりまえで、もともと富士山が見えない場所のほうが少ない。現在の府中宿東見附跡は静岡市街地で富士山が見えない珍しい場所である。
現在の府中宿東見附跡はタイトル写真の左端にある。ただし、ここからわずかに移動するとシミュレーション上で富士山が見える、つまり、富士山の可視不可視の境界に非常に近い。
旧東海道は、タイトル写真の右端から100m程度南東に行ったところで新幹線やJR東海道線の線路下を地下道(横田架道)でくぐる。新幹線やJR東海道線の車窓から山側を観察すると、旧東海道との交差位置は、ほぼ、富士山がギリギリで見え、それより府中宿側では隠れてしまう境界線上であることが確認できる。
春日町駅前歩道橋上からの眺望。現在の「府中宿東見附跡」は写真の左端。富士山はここでは前山(谷津山)に隠される。
横田架道付近から東見附跡方向を振り返る。先程写真を撮った東見附跡にある歩道橋が車高制限の黄色いゲートの向こうに見えている。シミュレーションでは、この場所から富士山が見える。
旧東海道から富士山が見える場所のひとつ。曲金架道付近にて。
東海道新幹線の山側車窓の一瞬のショット。「Hiraoka」というビルがみえることから、この地点が旧東海道と東海道新幹線が交差する横田架道の真上であることがわかる。この位置では、富士山が前山(谷津山)に隠れる寸前である。なお、カメラは車窓正面よりもかなり東京方向に傾けています。
東海道新幹線の山側車窓のショットの続き。宝永山だけがかろうじて見えている。
東海道新幹線の山側車窓の続き。静鉄の踏切、歩道橋の一部があり、府中宿東見附の方向を見ている。この写真では富士山は見えず、現在の東見附跡からは富士山は見えないことが確認できる。
東静岡駅南口階段踊り場付近から見える南アルプス。白い山は左端が上河内岳、双耳峰の聖岳、青く見える勘行峰をはさんで赤石岳。
東静岡駅改札口正面付近から窓越しにみる富士山
2023/1/13(2023/1/28に写真の入替・追加あり) 眞田則明