DAY3では、消費者行動について多角的な視点で考えるというワークショップを行いました。
よくある「多角的な視点」が提示されている学習ではなく、ここでは参加してくれた生徒が自分で調べ学習を行い、ワークショップを進めていきます。
※拡大することでスライドの詳細をはっきり見ることができます。
はじめに1回目2回目の講座の振り返りを行いました。まとめだけでなく、参加者生徒たちの感想を共有し理解を深めました。
次に、ワークショップへの手引として、食品・ファッション・自動車という3つの産業に関して具体的な企業の取り組みとそれに関する問題提起を行いました。ここでは、参加者生徒に社会にあるサービスがいかに多面的であるかということを「理解」してもらうフェーズとなっています。
「理解」してもらうフェーズも終わり、いよいよワークショップです。2つのグループに分かれ、右のスライドの中の選択肢の中からランダムに選ばれたテーマに関してグループごとにワークショップ/ディスカッションを行っていきます。
上の表をもとに各グループでディスカッションを行っていきます。
参加者生徒の人たちには、それぞれの項目について各々で調べてもらい意見を出し合って数値を決めてもらいます。
2つの班にはそれぞれ、プラスチック代替品・エコ住宅に関して話し合ってもらいました。
一つの項目ずつそれぞれが調べたことを言い合い、どれくらいの数字にするかというのを決めるのですが、正反対の意見が出ることをも有り、その意見が間違っているわけではないというのもあって、一つの数字を決めるのにもかなりの時間がかかりました。
その中で、私たちも知らなかった情報を参加者側が調べてきて議論を進めていた場面もあり私達にとってもとても有意義なワークショップとなりました。
話し合いの結果、上記のような結果となりました。
どちらもプラスの値になっているため、総合的に見てこの2つの産業は社会において良いと捉えることもできます。しかし、それぞれの指標に関してすべての数値が+10だった場合、合計は70となり、それと比べてみるとこの2つの数値は小さいように感じます。
これを考慮してみると、まだまだこの2つの産業は課題が多いのかもしれませんね。
最後に、私たちから参加者生徒に対しこのようなことを伝えさせていただきました。
「将来就職をし企業の目線で消費を考えるようになったとき、自分はどのような基準で消費活動を行うべきか、ということを考えてみてほしい。生活していく中で、様々な意見に遇ったとき、自分が正しいと思える意見はどの意見か考えて見極めるのは簡単なことではない。その中で、一つの参考として私たちの講座を思い出してみてください。」
第3回の講座では、消費活動という大きな枠組みで話を展開しました。今後、参加者生徒が生活していく中で私たちの講座が全てではないということを感じ、その度に消費行動について見つめ直すことを期待しています。
もちろん私たち自身も同じで、この講座が全てではないということを肝に銘じ、今後もこの「消費行動」に関して学び続けていきたいと思います。