DAY2では、バングラデシュ人のタニアさんのお話を聞きました。
タニアさんと直接お話しすることで、バングラデシュの労働者の本当の姿について、学びを進めていきます。
そんなタニアさんと作った本講座はまず、タニアさんの自己紹介と経歴の説明から入ります。
タニアさんは日本での生活の中で、アパレル界の現実を知ることになります。
31億8000万ドル(約4,000億円)の注文がキャンセル
キャンセルされた10億枚の衣服はただのゴミとして処理
国内の179の工場が閉鎖され、7万人もの労働者が職を失う
そんな現実を間近で見たタニアさんは、
「バングラディシュプロジェクト」というクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げたと言います。
●バングラディシュプロジェクト https://spin-project.org/projects/61
次に私たち主催者側から、タニアさんに質問し、それに答えてもらいます。
Q,バングラデシュに労働組合など、労働者を守るような仕組みはなにかありますか?
A,工場で起こった欠陥事故を背景に今はaccordという組合がある
Q,ファストファッションについてどう思いますか?
A,不要になる服を多く生産するのは良くない、作ったものの多くがごみになる。また、バングラディシュなどにある工場では賃金が時給300円ととても安いのも良くない。
Q,私達が今すべきことはなんですか?
A,物事の本質を見極めて、企業にしっかり抗議すること
など多くの質疑応答をおこないました。
そして最後は、参加者の皆さんにも質問を考えていただき、それを実際にタニアさんに投げかけました。
Q,ファストファッションが改善されたら労働者は救われる?
A,多めに生産しなくなったら残業時間が無くなり、セールをなくし正当な給料を支払えば救われるかも
Q,これからのファストファッションはどうなるべき?
A,ファストファッションの会社の人たちが自らの利益だけでなく社会貢献について考えていかないといけない
Q,生産量を減らすと、労働者が減るのでは?
A,長時間の残業がある現在、その分がなくなり正規の時間で労働ができるようになるので、労働者は減らないのではないか
上記のように、自分たちで考えた質問を、実際にタニアさんから直接お答えいただくことで多くの学びを得て、深めることで第3回につながる良い講座になりました。