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自己紹介 Profile

通信分野

1985-99年 NTT (電話交換機開発、設備投資、マルチメディア事業開発など)

電話技術者、ソフト開発、設備投資、マルチメディア事業開発。

技術者として最初の仕事はISMというISDNを提供する交換機の日本で=世界で最初の導入。電話交換機は電話サービスを止めないために制御系も通話系もそれぞれ全二重冗長化され、交絡により正常な組み合わせにホットスワップできるシステムである一方、信頼性を優先するために制御系アーキテクチャ(計算機とソフト)はコンピュータとしては時代遅れでした。

米国カリフォルニア州San Diego State UniverstiyにてMBA取得。

次期ノード開発企画。

京都で設備投資担当。同志社大学で臨時講師。

Economist誌の通信産業に関する特集記事"Death of distance"(1990)に触れ、いよいよ電話経済(距離別時間制料金)の終焉と、アクセス網の開放が来ることを知りました。

Death of distance(距離の死)で指摘された通信のディジタル化と国際競争による変革が通信のコスト低減などの形で市場や社会にもたらされない日本の失われた”最初の”10年。

マルチメディア事業開発

シリコングラフィックスと共同プロジェクトで浦安にビデオオンデマンドサービスを提供。ご家庭一軒一軒に156MbpsATM回線をつなげ、6MpbsのMPEG2動画をワークステーションを改造したセットトップボックスでデコードして、最後はブラウン管テレビで見る。放送のリアルタイムエンコードもやはり6MpbsMPEG2を同じATM回線に乗せて全チャネルを家庭へ送信。

米国人の友人から電話線(ツイストペアのメタリックケーブル)でメガビット速度のデータが送れると聞いてもにわかには信じられずに、64Kbpsがサンプリング定理から明白であるというと、”NTTの研究所の人も同じことを言っていたよ。でも本当に数メガビット送れるんだ”と。数年後に東京めたりっく通信を設立します。(つづき

1999-2002年 東京めたりっく通信(創設者、常務→副社長、代表取締役) ADSLの日本への初導入

ア クセスネットワークと価格・速度における通信の遅れが日本のIT産業とサービス産業(効率化)の進歩を遅くしている。ADSLサービスによる高速インターネットがすでに始まっていた米国、韓国に追いつかねば失われた20年になってしまう。なんとかしないと、というおもいはADSLを日本で始動させることができて、達成しました。

孫社長に呼ばれてADSLの導入投資や価格のベースとなるコストなどについて一対一で説明し、東京めたりっく通信はソフトバンクが買収し、買収後も居残りソフトバンクBBのお手伝いをしました。

情報インフラ出来あがりました。そこで通信サービスから、ひとの分野へ、可能性や能力を開発するお手伝いをすることを指向して脳科学に基づくサービスの分野に進みました。

パブリックコメント 

メディアでたくさん取り上げていただきました。以下いまでもアップされている記事です。ごく一部。

*報道

* 英語誌

* インタビュー

2002年 日本シエナ株式会社(代表取締役社長)

銅線の次は光ファイバーを超大容量伝送DWDM。もとライバルのeAccessに大変お世話になりました。

グローバルオペレーション、管理は集中しても、営業は地域に任せたらよいのでは。

2003年 UTStarcomジャパン(General Manager of Engineering)

モバイルもIP化です。技術の優位性はチップの中へ。次世代が楽しみです。

脳科学分野

2002年 前頭連合野と認知機能のプロジェクト開始

プロジェクトの成果を踏まえ創業。

2003年 プレフロンティア株式会社(現コグメド・ジャパン)設立 代表取締役社長

ミッション:ウェルネスのために最新の脳科学を応用したサービスを提供する。企業むけにも共同開発やコンサルティングなど技術提供しました。

2002年から2004年にかけては幼稚園から大学まで訪問し、前頭連合野と多様な認知機能の関係を脳のイメージングなどの技術も活用して測定しました。特に2004年からはワーキングメモリーとトレーニング効果についてデータを収集しました。

2005 年からは脳科学を応用した商品開発のためにコンサルティングを提供しています。並行して、2005年から同じ分野で技術をもち、米国展開の準備中だったコ グメド社と交渉を開始し、2006年にストックホルムに訪問し、2007年に提携契約締結、2008年にコグメド・ジャパンとなりました。

SharpBrainsの”11人の脳科学者がBrain Trainingを明らかにする”のインタビュー。

*記事

プレフロンティア設立の経緯と、企業向けのIQ-g(一般知性)(流動性知性をワーキングメモリーを中心として測定)を測定する事業について。

IQ-g(一般知性)は主に前頭連合野が担う重要な機能のひとつ。 ワーキングメモリーや、デュアルタスクといわれる、実行機能を使うタスクにより一般性知性を測定する技術とソフトを開発。それまでの一般知性測定は、いわ ゆる知能テストで、問題解決能力を実際に問題を解く速さ、正確さから見るもので、例えば一度やったことがあるテストならば良い点数がでるし、何度も測定す ることは出来ません。慣れること、解決方法を記憶によらない方法で認知機能を測定することで、何度でも測定できる一般性知性の測定を可能にして提供しまし た。一般性知性は、組織における成果や、収入、学校の成績や、人生の成功・失敗と統計的に相関していることがわかっています。IBMなど、大企業でもっぱ らIQ-gを採用やキャリアプランに用いている会社は多く、それらはデータに基づいた経営をしている会社です。

当時は、一般知性を 慣れることない方法で、より正確に測定できることだけで画期的で、いま見ればワーキングメモリー測定です。それがいまではトレーニングによって伸ばせる、 改善できることが科学的に証明され、さらに誰でも利用可能に提供されています。ワーキングメモリーが伸びるということは、ワーキングメモリーがIQ-gの ネックになっている度合いによりますが、IQ-g(一般知性)が伸びるということです。ワーキングメモリーのネックが注意にあらわれている場合に、ト レーニングによる改善は画期的ですが、それと同じくらい、30歳以上の全ての人にとって加齢とともに低下するIQ-gを回復できることは素晴らしいこと で、例えば70歳になっても大学で新しい勉強が出来たり、言葉を学んだり、新しい仕事に就くことが出来る可能性を開くことになります。

”これこそ、「みんなが輝く、ユニバーサルデザインな教育」では?”その通りと思います。

日本にもエビデンス(科学的に証明された事実)ベースの教育やフィットネスへの認識が広がってくると思います。医療なら当たり前です。そのエビデンスを脳科学がもたらすことが出来るようになってきたし、脳科学が人間とはなにかという科学であればこれからますますです。

クリングバーグ教授が日本心理学界大会にパネル演者として出席するために来日しました。そのときに品川裕香さんに取材いただきました。

           物忘れ対策のセカンドオピニオンの一人として。品川裕香さんに取材いただきました。

*報道

2007年に提携し、2008年よりコグメド・ジャパンとなり、現在は資本関係をもってコグメドの日本支社となりました。

脳科学と通信の仕事を通して、よろしくお願い申し上げます。

ADSLもワーキングメモリー・トレーニングも一般の方々にも専門家にさえも未知であり、斬新(既存のカテゴリー外)でありながら、世の中へのインパクトが強烈です。やりがいのある仕事をさせていただき感謝しています。

スウェーデンや米国での素晴らしい結果をこの国の皆様にも活用いただけるようにしたいと思っています。

1960年(昭和35年)東京生まれ。横浜市立東台小学校(神奈川県鶴見)。栄光学園(神奈川県大船)卒業。東京大学工学部学士、修士。カリフォルニア州立大学サンディエゴ校(SDSU)MBA経営修士。学生時代は、パソコン黎明期で、パソコンスクールで教授、ソフトバンクのOh!FMに執筆、FM7,8,11用ソフト制作。