一定期間現場で経験を積んだ後、独立開業していくケースも数多く見られます。整体やボディケアサロンなどに勤務していますが、最近はリラクゼーションサロンをはじめ、福祉・介護施設への就職や、さらには他の国家試験との併用で医療分野への進出も目立っています。
私がこの療術の仕事を手伝いだしたのは、12年前だと思います。亡き父、母の仕事を見、身体が楽になったと喜んで帰って行かれるのをよく見かけたものです。また、技術だけでなく、温和な母ゆえ、母との会話で心も体も癒されるようです。
まだまだ母の手伝い程度しかできずにおります。ようやく子育ても手がかからなくなりつつありますので、心新たに初心に返った気持ちで勉強や経験を重ね、頼りに来られる方に応えられる療術師になれるよう日々努力したいと思っております。
山口県支部 井上 由美子 さん
中学、高校とサッカーに命を燃やしていた僕の夢は、プロの選手になってJリーグで活躍することでした。サッカーへの情熱が冷めたわけではなく、その後もサッカー教室で子供を教えながら地元のクラブチームに所属し、ゴールキーパーとしてプレーしています。
仕事として身体のケアの仕方を学べば、自分だけでなく周りの人の身体もケアでき、喜んでもらえる。それには整体の知識が必要だということを教わり、1年間整体の養成講座を受けました。昔はよく両親の肩をもみ、喜ぶ顔を見るのが好きだったので、整体の仕事は自分に合っているなと思いました。
療術師としていろんな方を施術させていただき、今では初めての方でもその方のことが雰囲気で感じ取ることができるようになりました。「ラクになりました」と笑顔で言ってもらうたび、“すごくいいもの”を手に入れたなと心からそう思うんです。
石川県支部 久藤 稔幸 さん
“人の役に立ちたい”と高校2年の春、父が交通事故で入院したことがきっかけで、看護師になろうと決心しました。以来20数年看護師として働いてきました。
20歳頃より腰痛に悩まされ、腰椎椎間板ヘルニア歩けなくなったこと、寝返りも自分でできなかった時期もあり、手術以外で人が良いという治療をいろいろ受けてきました。
数年前、現在の師、療術に巡り合えました。自然治癒力を高め健康増進のお手伝いをするという療術に深い感銘を受け、人の役に立ちたい、私の求めていたのはこれだ!と確信しました。
看護師を辞め、この療術で“人々に楽しく生活していただくために健康増進のお手伝いができる”ようになりたいと思い資格をいただきました。今後は看護師としての経験を活かし、療術師としての勉強、経験を重ね、頼りに来られる方に応えられるよう日々努力してきたいと思っています。
石川県支部 新 仁美 さん