Chapter １　「澱を掬う」

2017年7月にてきすとぽいで開催された、白取よしひと氏主催のイベント「覆面作家」小説バトルロイヤル！参加作品。

心の中に不純な感情を抱えた女性が救われるまでの物語。壊れかけた男女の関係を、わざとらしく深刻に描写しています。

Chapter 2　「空へ、伸ばす。」

2017年９月14日 発売の「文藝MAGAZINE文戯１ Fall」収録作品。

空と地上を隔てる電線網。上空から地上を見下ろす男と、地上から空を見上げる女のすれ違い。

Chapter 3　「手袋の行方」

2017年12月にてきすとぽいで開催された、 ﾟ.+° ﾟ+.ﾟ *+:｡.｡ ｡.氏主催のイベント「ファッションの秋！パリコレ小説大賞」参加作品。

黒白写真にはオープンカーに乗った若かりし頃の両親が写っていた。彼等が輝いていた一コマを再現しようと、息子は車をレストアし、主人公へドライビンググローブの製作を依頼する。

Chapter 4　「箱庭人形の肖像」

2017年11月16日 発売の「文藝MAGAZINE文戯2 Winter」収録作品。

家族への帰属意識が低い少年が人形遊びに家族を投影する孤独な中年女性と出会い、わずかながらも人間関係の構築に意識を向けるようになるお話。

Chapter 5　「ナーヴネット」

2018年3月12日 発売の「文藝MAGAZINE文戯3 Spring」収録作品。

ブライアン・イーノのアルバム名をタイトルに冠したこの作品は、つぶれかけたライブハウスを立て直す物語です。著者がライブハウスに勤務していた時期に、出演バンドを全部生配信でブッキングすれば仕事が楽になるだろうと夢想していたイメージをそのまま書きました。

Chapter 6　「frame by frame」

2018年5月にてきすとぽいで開催された、茶屋氏主催のイベント「暁文学」参加作品。

キング・クリムゾンの曲名をタイトルにしていますが、まったく関係がない内容です。写真やモニターの映像等、四角いフレームに思い出を閉じ込めてしまった男が、別の四角いフレーム内のなにかによって活力を取り戻すお話です。導入から深刻な描写が続きますが、それはすべてラストの悪ふざけにつながる、いつものフリです笑。

Chapter 7　「駄菓子屋うめ」

2018年9月5日 発売の「文藝MAGAZINE文戯4 Fall」収録作品。

著者がバンドをやっていた頃に作った曲「駄菓子屋うめ」のノベライズ。パワードスーツの実験体となった婆さんが暴走する事件を扱ったライトノベルです。誰も待っていませんが、密かに続編のプランがあります。

Chapter 8　「ミスターペイブメント」

2018年12月10日 発売の「文藝MAGAZINE文戯5 Winter」収録作品。

平凡な人生に満足する舗装工が裕福な老人と出会う物語。生活と道には高低があると思い知らされるが、主人公は現実から目を逸らせて道路を平坦にする。

Chapter 9　「フローズン・グレープ」

2019年3月11日 発売の「文藝MAGAZINE文戯6 Spring」収録作品。

写真がモチーフの戯曲。愛した女性の思い出を写真に閉じ込め、甘い記憶に囚われたままの主人公。失踪した彼女の安否を知り、主人公が一歩踏み出すまでを描いた作品。

Chapter 10　「おふろのおとうさん」

2016年12月にてきすとぽいが主催、開催したイベント「第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉」参加作品。

テーマは時間が登場する童話、おとぎ話、児童文学ということで、子どもらしい脈絡の無さを表現した掌編です。

発売日：2019年12月16日

出版社：書房AJARA

レーベル：てきすとぽい投稿作品集

著者：川辺 夕

2019年に小説投稿サイト「てきすとぽい」で公開した作品を収録。

発売日：2018年3月29日

出版社：書房AJARA

レーベル：てきすとぽい投稿作品集

著者：川辺 夕

2018年に小説投稿サイト「てきすとぽい」で公開した作品を収録。

発売日：2018年3月29日

出版社：書房AJARA

レーベル：てきすとぽい投稿作品集

著者：川辺 夕

2016年から2017年までに小説投稿サイト「てきすとぽい」で公開した作品を収録。