Artificial Molecular System Engineering

DNA Nanotechnology-based Molecular System and Device laboratory


Y Sato, et al., Biophysical Reviews 12, 257-259, 2020

Welcome!

当研究室では,ナノテクノロジー・バイオテクノロジーを用いて,(I)生命のような高度な分子システム(ロボット)の構築・制御,(II)機能的分子デバイスの開発,(III)分子レベルでのモノづくりの新しい方法論,について研究しています.研究対象はナノメートルやマイクロメートルといった肉眼では見ることのできない非常に小さなものたちです.これらの研究を通じて,小さなモノから世界を大きく豊かにすることを目指しています.


使う材料は,DNAやタンパク質,脂質といった地球生命を構成する部品たちです.これらを用いた分子レベルでの工学には,様々な分野を融合させる必要があります.当研究室では工学的な観点を主軸に,化学・生命科学・物理学の技術や知識を用いるなど,分野横断的な研究を展開しています.つまり,これまでの学問の分け方では分類しきれない新しい研究分野です(最先端の研究分野は,既存の枠組みでは分類が難しい).

「これから」の研究分野なので,各個人が持つ好奇心や探究心を存分に発揮することができます.


Research introduction in English: link

Join us! 研究室見学随時受付 

学部

研究室は,九州工業大学情報工学部 知的システム工学科 システム制御コースに所属しています.高専からの編入も可能です.どのようなバックグラウンドの学生にも,必要な知識や技術は丁寧にお伝えします.

研究室配属前の学部1-3年生のうちから研究室で研究活動をしてみたい人は,気軽に相談してください.

国際生体分子デザインコンテスト(biomod.net)にも参加しています.

大学院

大学院情報工学府への入学が必要です.詳細は大学HPをご覧ください.他大学学部卒で,大学院から当研究室に参加している人もいます.

当研究室は「創発的研究支援事業」に研究課題が採択されているため,博士課程に進学予定の大学院生をRAとして雇用することが可能です

給与を得ながら博士号の取得が可能です.

また,博士課程学生には大学のRA雇用制度があるほか,以下のような学内プログラムによる支援が充実しています.

九州工業大学先端研究フェローシップ

JST次世代研究者挑戦的研究プログラム


研究員

学振PDは随時受け入れ可能です.予算状況によっては研究費による雇用も可能です.興味のある方はメール等でご連絡ください.

English

Kyutech has a special course for international students (Master’s Programs and Doctoral Programs).

If you (a student) would like to join our lab, it is recommended you get a scholarship to study in Japan to focus on your studies without any financial concerns. MEXT scholarship is one of the famous ones.  Other scholarship information can be found on this web page

Ph.D. students whose expertise and qualifications are considered sufficiently high may be hired as research assistants by JST FOREST project. 

Please contact me if you are interested in joining my group!

Contact:ysato[at]ics.kyutech.ac.jp

News  (Japanese)

(Link for the past news)

2024

2024/12/17

有明高専から49名の学生が当研究室の見学に来ました.

2024/11/25

仙台国際会議場で開催されたCHEMINAS50に修士1年生2名が参加し発表しました

2024/11/11

大阪大学で開催された「細胞をつくる研究会17.0」に学部4年生2名が参加し発表しました.

2024/11/1

本日より技術補佐員が1名ラボに加わりました.よろしくお願いします.

2024/10/11

第3回超越分子システム若手の会にて,佐藤が招待講演,M1庄司がポスター発表を行いました.

2024/9/29

第46回タンパク質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウムにて佐藤が招待講演を行いました!

2024/9/26

学術変革領域超越分子システムの第4回領域会議にM1富永とM2楠が参加し,研究成果を発表しました!

2024/9/20

米国ジョンズホプキンス大学で開催されたDNAナノテクノロジーの国際会議(DNA30)にて発表しました.

2024/8/9

昨年度卒業生の大野くんの論文「Oligolysine Promotes and Inhibits DNA Condensate Formation」をChemRxivに公開しました.マイナスの電荷を持つDNAナノ構造にプラスの電荷を持つオリゴリシンを加えると,DNAナノ構造集合体の形成が促進されるだけでなくなんと集合体の形成が阻害される場合もあることを見出しました.さらに,この現象はオリゴリシンの残基数によって同じ電荷の割合でも異なる結果になるということも見出しました.大野くんの丁寧かつハードワーク実験+共同研究者 東北大馬渕准教授のMDシミュレーション+九工大 平研究室によるペプチド合成協力,の結集です.

2024/7/30

昨年短期訪問学生として滞在していた東工大博士課程学生の論文がChemBioChemに受理されました!(link

2024/7/16

先日ChemSystemsChem誌に選出された論文の表紙が公開されました!(link

2024/7/13-14

オープンキャンパスでした.研究室メンバー総出で説明させていただきました!

2024/7/2-3

JST創発的研究支援事業「融合の場」に参加しました.多数の議論ありがとうございました.

2024/6/25

JST 2023年度創発的研究支援事業に研究課題「分子ロボットオペレーティングシステムの構築」が採択されました!JSTによるプレスリリースはこちら(link).九工大HP(link

2024/6/24-28

M1富永と吉永が国際会議IUPAB2024(International Union of Pure and Applied Biophysics)で発表しました.議論してくださった皆様ありがとうございました.

2024/6/06-7

三重大学鈴木勇輝准教授の研究室にM1庄司と吉永が訪問し,実験を行いました.

2024/6/04

先日ChemSystemsChem誌に受理された論文が掲載号の表紙に選出されました!詳細は後ほど!

2024/6/1-6/2

東京農工大学で開催されたCHEMINAS49に,M1富永・吉永が参加し発表しました.たくさんの議論ありがとうございました.

2024/5/31

Science Advancesから,論文「Autonomous assembly and disassembly of gliding molecular robots regulated by a DNA-based molecular controller」が出版されました!京都大  角五先生,川又先生,北海道大  西山さん,東北大 野村先生らとの共著論文ですlink).分子ロボットを分子回路で自律的に制御可能なことを実証した論文です.控えめに言ってすごいです!

2024/5/28

昨年のBIOMODチーム(YOKABIO)が技術賞を受賞しました.おめでとうございます!当研究室からは現M1の富永くんが参加しました.(link

2024/5/10

ChemSystemsChem誌に,総説論文「Artificial Molecular Systems for Complex Functions Based on DNA Nanotechnology and Cell-Sized Lipid Vesicles」が受理され,公開されました!(link

2024/4/4

新年度始まりました.ラボも3年目を迎え,モリモリと成果発表していきます.研究室見学は随時受け付けていますので,お気軽にご連絡ください.

2024/3/25

学位授与式でした.卒業おめでとうございます.富永くんはSICE優秀学生を受賞しました.Congrats!

2024/3/21

長浜バイオ大学の石川先生(ラボHP)らが訪問し,一緒に実験を行いました.

2024/2/28

論文「Yamashita, Sato*, Suzuki, Ishikawa, Takinoue*, DNA-origami-armored DNA condensates」をChemRxivに公開しました.

2024/2/27

東北大の鳥谷部さん,伊藤くんとの共著論文がBiophysical Journalにアクセプトされました(link.1方向に運動する自律的な分子モータを構築するためのシミュレーションの論文です.

2024/2/21

知的システム工学科の卒研発表会が行われ,5名が発表を行いました.お疲れ様でした!

2024/1/30

Biophysics and Physicobiology誌に,総説論文「Pioneering artificial cell-like structures with DNA nanotechnology-based liquid-liquid phase separation」が受理され,公開されました!(link


2023

2023/12/20

B4富永が東工大濱田助教を訪問し,実験を行いました.研究に大きな進展があり今後が楽しみです!

2023/11/5

International Bimolecular Design Competitionで,B4富永が九工大チーム(YOKABIO)として参加し,Gold Project Award,Molecular Robotics Award,Best Website Awardを受賞しました .Great!!!

大学からプレスリリースもされています(リンクはこちら

2023/11/2-8

JSTさくらサイエンスプログラムの支援により,中国廈門大学から学部生8名と教員1名が当研究室を訪問しました.

2023/10/21

細胞性粘菌学会にて佐藤が講演しました.

2023/9/25

学会まだまだ続きます.

9/28にお茶の水女子大学で開催されるStudent Workshop on Molecular Roboticsにて,大野,甲斐,吉永が発表します

11/6-8に開催されるCHEMINASにて,甲斐,吉永,高木が発表します.

11/10-11に開催される学術変革領域A「分子サイバネティクス」領域会議にて,佐藤とM1吉海が発表します.

11/14-16に開催される生物物理学会にて,楠,甲斐,吉永,Seaimが発表します.

2023/9/24

CBI学会にてB4甲斐くんがStudent Travel Awardを受賞しました.

2023/9/5

これから学会ラッシュです!

9/11-15に開催されるThe 29th International Conference on DNA Computing and Molecular Programmingて佐藤がkeynote talkします.

9/21-23に開催される学術変革領域A「超越分子システム」領域会議にて,佐藤とM1楠が発表します.

9/25-26に開催される「細胞を創る研究会」にて,B4吉永が発表します.

9/26-28に開催される「高分子討論会」にて,佐藤が講演します.

10/21-22に開催される「細胞性粘菌学会」にて,佐藤が講演します.

10/23-26に開催される「CBI学会」にて,B4大野,甲斐が発表します.

11/4-5に開催される国際生体分子デザインコンペティションBIOMODに,B4富永がTeam YOKABIOとして参加します.

2023/7/19

東北大の鳥谷部さん,伊藤くんとの共著論文がbioRxivに公開されています.1方向に運動する自律的な分子モータを構築するためのシミュレーションの論文です.佐藤は,構造の設計部分に貢献しています.

2023/7/3

JSTさくらサイエンスプログラムに採択されました.

2023/7/3

本日から2ヶ月間,短期訪問学生として東工大博士課程学生が当研究室に参加します.

2023/5/13-14

化学とマイクロ・ナノシステム学会 第47回研究会(CHEMINAS)の特別企画:「Bottom-up Biology 分子から組織まで」にて佐藤が発表を行いました.

2023/4/2

新年度始まりました.研究室見学は随時受け付けていますので,お気軽にご連絡ください.

2023/3/18

Nanoscale Advances誌に掲載された論文がInside Front Coverに選出されました.Link

2023/3/14

東京工業大学の「手島精一記念研究賞(研究論文賞)」を受賞しました(受賞論文はこちら).

2023/3/14

長岡技術科学大学の庄司観准教授の研究室を訪問し,研究内容の発表を行いました.

2023/3/2

来年度研究室に配属される5名と顔合わせを行いました.人数も増えて来年度はさらに賑やかになりそうです.

2023/2/12

Nanoscale Advances誌に論文がアクセプトされました.Link

2023/1/1

ChemBioChem誌に論文がアクセプトされた論文がVery Important Paperおよび掲載号の表紙に選出されています.Link