都会に、海を持っていきたい。
言葉では、文字では、説明できないものを感じてほしい。
海辺の砂や小石、打ち上げられた海藻、そして、満ち来る潮。
あるいは、裏山の木々、その葉擦れ、そして、微かな生き物の音、それらの物語。
わたしは、日々海と都会を往還する。水平線までの距離と久遠の時間。そして、いまある時空。
空間は、茫洋たる海原とともに変容し、わたしたちもまた、変化にさいなまれつつ、生きていることを実感するのだ。